こんなCDを買った!聴いた!

最近購入した、または聴いたCDについて語ります。クラシック中心です。

春の祭典

2008年05月01日 22時50分33秒 | その他の作曲家
GWの本番直前です。気温も25度近くになって、汗ばむ陽気です。明後日からの4連休は、いたく楽しみであります。そうはいっても、岡山詣でつぶれてしまいますが。まあ、普段のGWでも、べたーっと休みということはないので、まあいつもと同じGW、と思っています。
そして、今回はストラヴィンスキー。バレエ音楽「春の祭典」であります。先日岡山で初めてCDを買いました。今までは、レコードは持ってましたが、CDは持っていませんでした。そんなわけで、ほぼ30年振りくらいにこの曲を聴きました。久しぶりでしたねえ。この曲を初めて聴いたのは、中学生のことでした。ズビン・メータ指揮のロス・アンジェルズPOの演奏でした。ジャケットには、ラスコー洞窟の壁画が描かれていました。この曲を初めて聴いたとき印象は、なんと鮮烈だったことでしょう。鳴り響く不協和音と強烈なリズムが重なって、これまで体験したことがない世界が広がっていきました。この不協和音とリズムが頭の中で、無数の反芻をしていました。本当にこれまで聴いたことのない音楽でした。
今回の演奏は、ピエール・モントゥー指揮のパリ音楽院管弦楽団です。1956年の録音です。モントゥーは、この曲を1913年にパリで初演した指揮者です。特にこの初演では、前衛的な作品ゆえの一大騒動が起きたことは余りにも有名です。まず、このCDの録音は、いくら優秀なDECCAといっても、ステレオの超初期ということもあって、乾ききった音になっているのが残念ですね。この曲は、録音の善し悪しがかなり影響すると思いますので、余計に残念です。乾燥しきった音といっても、曲の特徴は十分に伝わってきますし、力一杯の演奏は大いに好感が持てます。打楽器の強烈なリズムと叫び狂う金管の響きは、この曲の革新性を十二分に表現しています。その中に随所に聴かれる不協和音も曲のアクセントとして今に伝わってきています。ただ、時代ゆえか、あっさりとした表現のところも多く、それは時代性ゆえのことかも知れませんが、少々物足りなさを感じもします。そんな中で、時折見られる爆発の箇所は、迫力満点でその色彩美を現在に伝えています。このようなモントゥーの指揮ぶりには確かに古い時代性を感じる箇所もありますが、それを越えての革新性や前衛性は十分に伝わる演奏です。

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