梅雨末期の大雨は、かなわんですねえ。また、衆議院もやっと解散しました。
そんな中、ふとグレープの「コミュニケーション」というアルバムを聴きたくなりました。グレープとは、さだまさしと吉田正美によるフォークデュオです。この「コミュニケーション」は、ちょうど、ベーム初来日の1975年に発売されました。「わすれもの」「せせらぎ」に続く、彼ら三枚目のもの。このあと、彼らは「三年坂」というライブアルバムを出してますが、オリジナルとしては最後のもので、最大のヒット作品ですね。
なぜ、グレープか、というと、高校生のころかなり好きだったんです。曲はもちろん、当時、文化放送の深夜放送の「セイヤング」を彼らが担当した木曜日は、受験勉強をしながら、毎週聴いてました(岡山のわが家では、夜中になると文化放送がかなりの悪条件ながら聞けたんですね)。彼らの最終回、長崎でのラストコンサートを二時間ぶっ通しで流してくれましたが、これも録音して何度も聴きました。最後の「無縁坂」、そしてアンコール最後の「精霊流し」の絶唱は今でもよく憶えています。
なぜ、グレープだったのか、というと、まず彼らの音楽に垣間見える、自分たちもあと何年かしたら経験するだろう、恋愛の都会的センスと、別れたあとの種々の感情の写実的な描写が、たいそう共感を持ちました。「コミュニケーション」でいうと、前者は「朝刊」「19才」「笑顔同封」、後者には「縁切寺」「フレディもしくは三教街-ロシア租界にて-」、また少し異なりますが、母親への追慕を描いた「無縁坂」などがあげられますね。このアルバムで最大の名曲は「無縁坂」ですね。三浦友和と池内淳子さん(やったよな?)が主演のテレビドラマ「ひまわりの詩」の主題歌やったですが、のちにさださんの「秋桜」にも通じる名曲でしょう。「朝刊」では、巨人が負けた翌朝の高田(現ヤクルト監督)の背番号も知らない奥さんを通して、自分の将来の家庭の様子を思い描かせてくれました。 「フレディ…」では、戦時中の悲恋の写実性、などなどでした。しかしながら、最も好きだったには「19才」です。この19才という大人への微妙な時期の感覚と、自分から見ればお姉さんにあたる年代の女性の気持ちが、これほど瑞々しく、また新鮮に描かれたことへの共感と、お姉さんへの憧憬…。なんとも好きでしたねえ。さださんの描く女性はよかったです。
しかし、当時だからの気持ちや感情もあったことも事実です。例えば「縁切寺」。別れた女性への追慕を、昔二人で行った縁切寺に再び訪れて、切々と歌います。しかし最後に「あれから三年」というくだりがあます。これを、それから十年ほどたって結婚したあと、家人と一緒に聴いていて「三年も前のことを何時までうじうじ言ってんねん」と、そんな風に思った次第でした。
しかししかし、グレープの魅力には、上記のこととは別に今ひとつ大きなものがあります。私は実は「コミュニケーション」よりも、一つ前のアルバム「せせらぎ」の方が好きなんですね。それらの事情については長くなりますので、また別の機会に述べたいと思っています…。
最後に、実はわが家にはこの「コミュニケーション」のLPはないんです。というよりも行方不明なんです。高校生のときに買ったのですが、その後大学生のときに誰かに貸したまま、それっきりになってしまいました。もっともそんな行方不明のLPは判明しているだけでも数枚あるんです。私の「コミュニケーション」は、いったいどこに行ったのでしょうか。とほほであります。
そんな中、ふとグレープの「コミュニケーション」というアルバムを聴きたくなりました。グレープとは、さだまさしと吉田正美によるフォークデュオです。この「コミュニケーション」は、ちょうど、ベーム初来日の1975年に発売されました。「わすれもの」「せせらぎ」に続く、彼ら三枚目のもの。このあと、彼らは「三年坂」というライブアルバムを出してますが、オリジナルとしては最後のもので、最大のヒット作品ですね。
なぜ、グレープか、というと、高校生のころかなり好きだったんです。曲はもちろん、当時、文化放送の深夜放送の「セイヤング」を彼らが担当した木曜日は、受験勉強をしながら、毎週聴いてました(岡山のわが家では、夜中になると文化放送がかなりの悪条件ながら聞けたんですね)。彼らの最終回、長崎でのラストコンサートを二時間ぶっ通しで流してくれましたが、これも録音して何度も聴きました。最後の「無縁坂」、そしてアンコール最後の「精霊流し」の絶唱は今でもよく憶えています。
なぜ、グレープだったのか、というと、まず彼らの音楽に垣間見える、自分たちもあと何年かしたら経験するだろう、恋愛の都会的センスと、別れたあとの種々の感情の写実的な描写が、たいそう共感を持ちました。「コミュニケーション」でいうと、前者は「朝刊」「19才」「笑顔同封」、後者には「縁切寺」「フレディもしくは三教街-ロシア租界にて-」、また少し異なりますが、母親への追慕を描いた「無縁坂」などがあげられますね。このアルバムで最大の名曲は「無縁坂」ですね。三浦友和と池内淳子さん(やったよな?)が主演のテレビドラマ「ひまわりの詩」の主題歌やったですが、のちにさださんの「秋桜」にも通じる名曲でしょう。「朝刊」では、巨人が負けた翌朝の高田(現ヤクルト監督)の背番号も知らない奥さんを通して、自分の将来の家庭の様子を思い描かせてくれました。 「フレディ…」では、戦時中の悲恋の写実性、などなどでした。しかしながら、最も好きだったには「19才」です。この19才という大人への微妙な時期の感覚と、自分から見ればお姉さんにあたる年代の女性の気持ちが、これほど瑞々しく、また新鮮に描かれたことへの共感と、お姉さんへの憧憬…。なんとも好きでしたねえ。さださんの描く女性はよかったです。
しかし、当時だからの気持ちや感情もあったことも事実です。例えば「縁切寺」。別れた女性への追慕を、昔二人で行った縁切寺に再び訪れて、切々と歌います。しかし最後に「あれから三年」というくだりがあます。これを、それから十年ほどたって結婚したあと、家人と一緒に聴いていて「三年も前のことを何時までうじうじ言ってんねん」と、そんな風に思った次第でした。
しかししかし、グレープの魅力には、上記のこととは別に今ひとつ大きなものがあります。私は実は「コミュニケーション」よりも、一つ前のアルバム「せせらぎ」の方が好きなんですね。それらの事情については長くなりますので、また別の機会に述べたいと思っています…。
最後に、実はわが家にはこの「コミュニケーション」のLPはないんです。というよりも行方不明なんです。高校生のときに買ったのですが、その後大学生のときに誰かに貸したまま、それっきりになってしまいました。もっともそんな行方不明のLPは判明しているだけでも数枚あるんです。私の「コミュニケーション」は、いったいどこに行ったのでしょうか。とほほであります。
グレープ、懐かしいです。
「せせらぎ」も「コミュニケーション」もいいですが、
わたしはなんと言っても「三年坂」。
当時中学生でしたが、2枚組のLPを小遣いで買って
文字通りすりきれるまで聴きました。
なぜか、ソロになってからのさだまさしさんはほとんど聴いていませんが。。。
CDで買いなおしてはいません。
LPもどこにあるかわかりません。
なんだか久しぶりに聴きたくなりました。
久しぶりにグレープを聴き、3枚のLPをしっかり聴きました(笑)。CDで買い直したいんですが、なかなかそうもいきません。『三年坂』は、当時の私には手が出ませんでした。ライブということで、まあいいっか!と思ってました。それで数年前にBOOKOFFでLPを見つけました。LPはキズが一杯で、とても聴けるような状態ではなかったのですが、ジャケットが思い出深いので、まあいいっか!と思って買いました。やはり、LPででたものは、LPで聴くのが一番ですねえ。