25日朝、勤務地の近くの神社への日課のお参りの帰路、スマホの緊急地震速報が鳴りました。大阪で地震?。と思った直後に揺れました。それほどの長い時間と揺れではなく、安堵していたら、大阪は震度6弱。びっくりしました。やはり地震は怖い。それから鉄道が不通となり、まあいろいろと混乱して大変な一日でいた。神戸の自宅は、本が崩れた程度でした。しかし断捨離をしないと、近い将来に本やCDに埋もれてしまうことになりかねないな、と痛感しました。
それはそれとして、今回はサン=サーンスのヴィオリン協奏曲第3盤ロ短調作品61であります。サン=サーンスは、2010年以来これで二度目。この間、聴いたかといえば、ほとんど聴いてないな、と思います。サン=サーンスって聴かないですよねえ(よく聴く人、おられたら深謝)。 ただ、この3番については、以前に西宮の市民オケの講演で聴いたことがありました。ただ、曲の内容などはまったく定かでありません(笑)。まああまり聴いたことも、関心もなかったということですねえ。私のダメなところです。興味のないものには全く見向きもしない…。
しかし、サン=サーンス、1835年から1921年。86才で逝去されました。例えばフォーレは、1845年から1924年で、ほぼサン=サーンスと重なる生涯ですね。しかし、当時80才半ばとは、長寿であります。まあ、あまりに長生きしすぎて、前時代の遺物のように思われていたとも聞くのでありました。そうは言っても、たくさんの曲を残していますので、それはそれでしっかり聴いて、いいものはいいとしなければいけません。この曲は、1880年に完成されました。ブラームスの交響曲の2番・3番ができたのと同じくらいの年代です。
とはいえ、この曲、どんな演奏があるのかあまり知りません。グリュミオー、パールマンやチョンキョンファなどの演奏が有名なんですかね。最も知られているのは、グリュミオーの演奏でしょうか。そんな中から、イツァーク・パールマンとダニエル・バレンボイム指揮パリ管弦楽団の演奏。1983年1月のパリ、サル・プレイエルでの録音です。これも、DGのヴァイオリンの激安BOXに収められていた一枚であります。
この曲は、非常に聴きやすく、ヴァイオリンの演奏やよさが存分に満喫できるものです。深みには欠けるところもあるかもしれませんが、けっこう楽しめるところは、実に素晴らしい。ぞれぞれの楽章の主題が提示されたあとに、ヴァイオリンが技巧を凝らした演奏を展開します。たいそう聴いていて、明るい気持ちになり、楽しくなります。パールマンのヴァイオリンは、模範的でもあり、艶やかで澄んだ音色で存分に歌い上げてくれます。やはりこの人の演奏は、充実感満載でありますね。一方、バレンボイムですが、これまたこの種の演奏には、けっこう合うんでしょうかね。かなりの充実した響きと曲の特質をたいそう巧く表現しております。
第一楽章は、たいそう情熱的です。冒頭からヴァイオリンの独奏から始まり、ただならぬ緊張感がまわりを覆う。パールマンのヴァイオリンも腰のすわった、安定した響きで巧妙な歌い回しでいいです。第二楽章、一転して穏やかで心地よい旋律が実にいいです。ヴァイオリンの音色の美しさが満喫できます。パールマンはここでも、美音でこの曲のよさを心穏やかに歌い上げてくれますねえ。加えてコーダではヴァイオリンとクラリネットが幻想的でこれまたいいです。そして第三楽章。ここが最も充実感いっぱいですね。情熱的な第1主題、明るく伸びやかな第2主題、コラール風で落ち着いた第3主題。この三つの主題をヴァイオリンとオケが交錯しながら、演奏していく。それぞれの印象のことなる主題を巧くパールマンは演奏して、バレンボイムも同様に追随していくところがこれまたいいです。
しかし、今回の地震は内陸部の断層が動いたのですが、大阪の混乱は大変でした。南海トラフ関係の巨大地震が起こり、それには津波も出て来ますし、原発も不安です。これまたどうなんでしょうかねえ。
(DG 111 The Violin Legendary Recordings 2016年 輸入盤)
それはそれとして、今回はサン=サーンスのヴィオリン協奏曲第3盤ロ短調作品61であります。サン=サーンスは、2010年以来これで二度目。この間、聴いたかといえば、ほとんど聴いてないな、と思います。サン=サーンスって聴かないですよねえ(よく聴く人、おられたら深謝)。 ただ、この3番については、以前に西宮の市民オケの講演で聴いたことがありました。ただ、曲の内容などはまったく定かでありません(笑)。まああまり聴いたことも、関心もなかったということですねえ。私のダメなところです。興味のないものには全く見向きもしない…。
しかし、サン=サーンス、1835年から1921年。86才で逝去されました。例えばフォーレは、1845年から1924年で、ほぼサン=サーンスと重なる生涯ですね。しかし、当時80才半ばとは、長寿であります。まあ、あまりに長生きしすぎて、前時代の遺物のように思われていたとも聞くのでありました。そうは言っても、たくさんの曲を残していますので、それはそれでしっかり聴いて、いいものはいいとしなければいけません。この曲は、1880年に完成されました。ブラームスの交響曲の2番・3番ができたのと同じくらいの年代です。
とはいえ、この曲、どんな演奏があるのかあまり知りません。グリュミオー、パールマンやチョンキョンファなどの演奏が有名なんですかね。最も知られているのは、グリュミオーの演奏でしょうか。そんな中から、イツァーク・パールマンとダニエル・バレンボイム指揮パリ管弦楽団の演奏。1983年1月のパリ、サル・プレイエルでの録音です。これも、DGのヴァイオリンの激安BOXに収められていた一枚であります。
この曲は、非常に聴きやすく、ヴァイオリンの演奏やよさが存分に満喫できるものです。深みには欠けるところもあるかもしれませんが、けっこう楽しめるところは、実に素晴らしい。ぞれぞれの楽章の主題が提示されたあとに、ヴァイオリンが技巧を凝らした演奏を展開します。たいそう聴いていて、明るい気持ちになり、楽しくなります。パールマンのヴァイオリンは、模範的でもあり、艶やかで澄んだ音色で存分に歌い上げてくれます。やはりこの人の演奏は、充実感満載でありますね。一方、バレンボイムですが、これまたこの種の演奏には、けっこう合うんでしょうかね。かなりの充実した響きと曲の特質をたいそう巧く表現しております。
第一楽章は、たいそう情熱的です。冒頭からヴァイオリンの独奏から始まり、ただならぬ緊張感がまわりを覆う。パールマンのヴァイオリンも腰のすわった、安定した響きで巧妙な歌い回しでいいです。第二楽章、一転して穏やかで心地よい旋律が実にいいです。ヴァイオリンの音色の美しさが満喫できます。パールマンはここでも、美音でこの曲のよさを心穏やかに歌い上げてくれますねえ。加えてコーダではヴァイオリンとクラリネットが幻想的でこれまたいいです。そして第三楽章。ここが最も充実感いっぱいですね。情熱的な第1主題、明るく伸びやかな第2主題、コラール風で落ち着いた第3主題。この三つの主題をヴァイオリンとオケが交錯しながら、演奏していく。それぞれの印象のことなる主題を巧くパールマンは演奏して、バレンボイムも同様に追随していくところがこれまたいいです。
しかし、今回の地震は内陸部の断層が動いたのですが、大阪の混乱は大変でした。南海トラフ関係の巨大地震が起こり、それには津波も出て来ますし、原発も不安です。これまたどうなんでしょうかねえ。
(DG 111 The Violin Legendary Recordings 2016年 輸入盤)
パールマンのCDも所有しています。美音では、優劣をつけることが出来ませんが、バックの演奏で、私はチョンのほうが、好みです。私の好きな協奏曲ですので、かなりの数を所有していますが、やはり、チョンを聴く機会が多いです。
最近、LPで、フランチュスカッティ盤を入手しました。これも、品のある、艶やかな音が聴かれます。グリュミオーも好きな演奏です。しかし、サン=サーンスは、素晴らしいヴァイオリン曲を書いてくれましたね?「死の舞踏」も良いですし、「序奏とロンド・カプリチオーソ」も、良い曲ですね。