先週末、叔母の一周忌のお参りに大阪に行ったとき、梅田のdiscunionに立ち寄りました。そして、ヘンデル/ヴァイオリン・ソナタ/アカデミーCE、ベッリーニ/ノルマ/バルトリetc、オッフェンバック/アリア集/オッター、フルトヴェングラーの疑似ステのベートーヴェン/ヴァイオリン協奏曲とRシュトラウスの交響詩。併せて7枚、お値段は2982円。安いですよねえ。これだから中古やさん詣はやめられません。次回もあっと驚くようなブツを期待したですねえ。
それて、今回はブラームス。交響曲第2番ニ長調作品73。演奏はアルトゥール・トスカニーニ指揮のNBC交響楽団です。トスカニーニの演奏は、かなり前にRCAからの二枚組の全集で持ってましたが、あまり音の鮮度もよくなく、印象には残らないものだったのでした。今回、GRANDSLAMからの板起こし盤を買いまして、改めて聴いてみると、印象が随分と変わりました。このGRANDSLAM盤は、やはり非常に音がいい。この復刻のソースは、2トラック38センチのオープンリールテープですが、鮮度と勢いでは従来盤とは、まったくと言っていいほど違いますね。やはり、音はいい方がその演奏のよさもよく伝わってきます。トスカニーニの演奏が、フルトヴェングラーやワルターほど聴かれないのは、その音の改善が進んでないからではないでしょうかね。これまでGRANDSLAM盤の演奏は幾度か取り上げてきましたが、その成果は注目すべきものであります。でも、この復刻のソースはどこから入手されるのでしょうかね。GRANDSLAM盤は、いろんなソースからの復刻をしていますが、2トラック38センチのオープンリールテープからのものが一番音質はいいのかも知れません。
さて、トスカニーニのブラームス、この演奏は1951年11月~52年11月までにかけてニューヨークのカーネギー・ホールでの録音されたもの。他にも1952年9月29日&10月1日ロンドン、ロイヤル・フェスティヴァル・ホールでのライブも残っています。第1番だけは、1941年の録音もありますね。他にもライフなどがありそうですが、よくわかりません。しっかりできたトスカニーニのディスコグラフィが欲しいところであります。
ということで、トスカニーニのブラームスです。今回GRANDSLAM盤で1~4番を聴きましたが、どれもなかなかの演奏。中でも私がいいなと思ったのは、第2番であります。四曲の中で、明るい曲調と伸びやかなところが、トスカニーニによく合っているのでしょうか。聴く前は、第3番あたりが一番しっくりくるのではないかと思っていたのですがね。第1番や第4番は、少し違和感を感じますが、慣れてくると味わい深い演奏であります。
第1楽章、伸びやかな雰囲気で、明朗に旋律をたっぷり歌い上げます。それと同時に演奏にはスキがないし、非常に締まったオケの響き。そして、前に進む力や演奏の厳しさも同居しております。第2楽章、私的にはこの楽章が一番いいなと思いました。ゆったりとしたテンポで馥郁とした響きに、明るい旋律が歌い上げられる。まさにカンタービレ。このあたりはドイツ系の指揮者などでは聴けない演奏ではないかと思います。そしてなんと言っても全体に明るい。曲の明るさとも実にマッチしているのでした。その傾向は、第3楽章でも同じ。ここでもゆったりと旋律の明るく歌い上げています。そして第4楽章。一転してティンパニの強打と力強さが加わる。激しい演奏になっていくな、と思うが、そこには緊張感や凄絶さはなく、テーマを明るく高らかに歌い上げるところが、この演奏らしいのでありました。
一昨日、ベルナルト・ハイティンクさんの訃報に接しました。92才。天寿を全うされたんですね。若い頃はいろいろと言われていましたが、年と共に円熟さが加わり、まさに巨匠と言える指揮者でありました。ご冥福をお祈りいたします。
(GRAND SLAM GS-2209 2019年)
それて、今回はブラームス。交響曲第2番ニ長調作品73。演奏はアルトゥール・トスカニーニ指揮のNBC交響楽団です。トスカニーニの演奏は、かなり前にRCAからの二枚組の全集で持ってましたが、あまり音の鮮度もよくなく、印象には残らないものだったのでした。今回、GRANDSLAMからの板起こし盤を買いまして、改めて聴いてみると、印象が随分と変わりました。このGRANDSLAM盤は、やはり非常に音がいい。この復刻のソースは、2トラック38センチのオープンリールテープですが、鮮度と勢いでは従来盤とは、まったくと言っていいほど違いますね。やはり、音はいい方がその演奏のよさもよく伝わってきます。トスカニーニの演奏が、フルトヴェングラーやワルターほど聴かれないのは、その音の改善が進んでないからではないでしょうかね。これまでGRANDSLAM盤の演奏は幾度か取り上げてきましたが、その成果は注目すべきものであります。でも、この復刻のソースはどこから入手されるのでしょうかね。GRANDSLAM盤は、いろんなソースからの復刻をしていますが、2トラック38センチのオープンリールテープからのものが一番音質はいいのかも知れません。
さて、トスカニーニのブラームス、この演奏は1951年11月~52年11月までにかけてニューヨークのカーネギー・ホールでの録音されたもの。他にも1952年9月29日&10月1日ロンドン、ロイヤル・フェスティヴァル・ホールでのライブも残っています。第1番だけは、1941年の録音もありますね。他にもライフなどがありそうですが、よくわかりません。しっかりできたトスカニーニのディスコグラフィが欲しいところであります。
ということで、トスカニーニのブラームスです。今回GRANDSLAM盤で1~4番を聴きましたが、どれもなかなかの演奏。中でも私がいいなと思ったのは、第2番であります。四曲の中で、明るい曲調と伸びやかなところが、トスカニーニによく合っているのでしょうか。聴く前は、第3番あたりが一番しっくりくるのではないかと思っていたのですがね。第1番や第4番は、少し違和感を感じますが、慣れてくると味わい深い演奏であります。
第1楽章、伸びやかな雰囲気で、明朗に旋律をたっぷり歌い上げます。それと同時に演奏にはスキがないし、非常に締まったオケの響き。そして、前に進む力や演奏の厳しさも同居しております。第2楽章、私的にはこの楽章が一番いいなと思いました。ゆったりとしたテンポで馥郁とした響きに、明るい旋律が歌い上げられる。まさにカンタービレ。このあたりはドイツ系の指揮者などでは聴けない演奏ではないかと思います。そしてなんと言っても全体に明るい。曲の明るさとも実にマッチしているのでした。その傾向は、第3楽章でも同じ。ここでもゆったりと旋律の明るく歌い上げています。そして第4楽章。一転してティンパニの強打と力強さが加わる。激しい演奏になっていくな、と思うが、そこには緊張感や凄絶さはなく、テーマを明るく高らかに歌い上げるところが、この演奏らしいのでありました。
一昨日、ベルナルト・ハイティンクさんの訃報に接しました。92才。天寿を全うされたんですね。若い頃はいろいろと言われていましたが、年と共に円熟さが加わり、まさに巨匠と言える指揮者でありました。ご冥福をお祈りいたします。
(GRAND SLAM GS-2209 2019年)
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