梅雨の中休みということで、火曜日はスキッとした天気になりました。湿度も低く、日陰では涼しい一日でした。暑くなってくると、わが家の音楽鑑賞環境は、悪化の一途をたどります。部屋の戸を開けておくことが多いこの時期、音量にも気配りが必要になります。でかい音で管弦楽バシバシの曲を聴くと、苦情がでます。そうなると、ヘッドホンやイヤホンで聴くしかないのですが、これもまたしっかり聴けていいねえと思うから、そんなに世話が焼けないのであります。思いっきりでかい音で聴けるのは、車の中だけです。ここでは誰も気兼ねなく聴けます。朝夕の通勤の時間、週末の岡山までの往復が一番しっかり聴ける環境だ、というしょぼいお話になりました。梅雨もあと半月ほどですかねえ。
はい、そんな中、三度目のバーンスタインのブラームスであります。今回は交響曲第1番ハ短調作品68であります。この曲には名演奏が多く、このブログでも何回か取り上げました。バーンスタインが1981-1982年 ウィーン、ムジークフェラインザールでのライブ録音。1983年レコード・アカデミー大賞受賞の名盤だそうですが、この1番は一言でいうなら、激しく情熱的な1番となりますか。第1楽章冒頭からのティンパニの強打で始まり、のっけからVPOの弦がいいです。それに続く、オーボエなどの木管に受けつがれ、それがチェロに受けつがれる提示部の直前の美しいこと。そして、ティンパニ一発のあとの提示部入っても、気合いの入った緊張感あふれ、特に弦の思い切った激しい演奏が印象的です。そして、しばらくすると、再度ティンパニが一発入ります。最初はびっくり。提示部の繰り返しがあるんですね。これはほとんど繰り返されることはないのですが、まあ長く曲が聴けると言うことで…。この楽章は、ほんと聴き応えがあります。第2楽章もねっとりとした、ほんとにねちっこい演奏です。ヴァイオリンのソロが特にいい。言わずと知れたコンマスのゲルハルト・ヘッツェルでしょう。それで、ヴァイオリンのコーダが実に長いんです。他の演奏のゆうに1.5倍以上の長さがあります。最後に消え入るように終わるんですが、それがまた独特です。第3楽章、メヌエット風の舞曲。私的にはここで一息。第4楽章への準備。そして、いよいよ第4楽章。序奏後半の金管によるコラールから、弦楽合奏による第一主題の提示までは、涙が出るほど素晴らしい。これらの旋律を明るくさわやかに歌い上げます。次第に盛り上がっていくさまは、バーンスタインの真骨頂でしょうか。バーンスタインのうなり声とともに、曲は大きくクライマックスへ突き進んでいきます。バーンスタインの思いの丈をぶつけるように。そして、大団円を迎えるまでは、ホントに聴かせる演奏です。オケのコントロールも抜群。それがこの演奏を支えていることはしっかりと認識しすべきです。そこら中で惚れ惚れするようないい音が聴かれています。
今更、何を言うか、というような名盤ですが、印象に残る名演であります。
はい、そんな中、三度目のバーンスタインのブラームスであります。今回は交響曲第1番ハ短調作品68であります。この曲には名演奏が多く、このブログでも何回か取り上げました。バーンスタインが1981-1982年 ウィーン、ムジークフェラインザールでのライブ録音。1983年レコード・アカデミー大賞受賞の名盤だそうですが、この1番は一言でいうなら、激しく情熱的な1番となりますか。第1楽章冒頭からのティンパニの強打で始まり、のっけからVPOの弦がいいです。それに続く、オーボエなどの木管に受けつがれ、それがチェロに受けつがれる提示部の直前の美しいこと。そして、ティンパニ一発のあとの提示部入っても、気合いの入った緊張感あふれ、特に弦の思い切った激しい演奏が印象的です。そして、しばらくすると、再度ティンパニが一発入ります。最初はびっくり。提示部の繰り返しがあるんですね。これはほとんど繰り返されることはないのですが、まあ長く曲が聴けると言うことで…。この楽章は、ほんと聴き応えがあります。第2楽章もねっとりとした、ほんとにねちっこい演奏です。ヴァイオリンのソロが特にいい。言わずと知れたコンマスのゲルハルト・ヘッツェルでしょう。それで、ヴァイオリンのコーダが実に長いんです。他の演奏のゆうに1.5倍以上の長さがあります。最後に消え入るように終わるんですが、それがまた独特です。第3楽章、メヌエット風の舞曲。私的にはここで一息。第4楽章への準備。そして、いよいよ第4楽章。序奏後半の金管によるコラールから、弦楽合奏による第一主題の提示までは、涙が出るほど素晴らしい。これらの旋律を明るくさわやかに歌い上げます。次第に盛り上がっていくさまは、バーンスタインの真骨頂でしょうか。バーンスタインのうなり声とともに、曲は大きくクライマックスへ突き進んでいきます。バーンスタインの思いの丈をぶつけるように。そして、大団円を迎えるまでは、ホントに聴かせる演奏です。オケのコントロールも抜群。それがこの演奏を支えていることはしっかりと認識しすべきです。そこら中で惚れ惚れするようないい音が聴かれています。
今更、何を言うか、というような名盤ですが、印象に残る名演であります。
バーンスタインの全盛期になるんでしょうか、その年のレコード・アカデミー賞大賞をとって、購入した身としては嬉しかった記憶があります。
ロマン的で精力的、今聴き直すと、大変個性的なブラームスですよね。ねっとりとまとわりつくような旋律線が何とも云えません。バーンスタインのうなり声も盛大です。
思い出深い演奏でした。
コメント、トラックバックありがとうございます。ちょうど私は、この演奏が出た、1984年は、音楽jはほとんど聴いていなかった時期にあたります。(1979~1984年くらいは、なぜかまったく、聴かなかったんですね)。バーンタインがベートーヴェンやブラームスの全集を出したころには、まったく暗いのです。今から考えると残念ですね。このバーンスタイン、ブラームスの本来的なものとは、少し違うぞと思ってはいますが、スゴい演奏ですよね。