先週、パソコンがまたまた不具合となりました。メモリを増設したら、相性がわるいのか、うまく立ち上がらなくなってしまいました。回復コンソールでなんとか復帰したのですが、パソコンはぐちゃぐちゃになってしまって、インターネットにもつながらない状態。気分がしこたま悪いので、新しいHDDを買って再セットアップをしました。まあ、そうすると、きれになって復活するので、それはそれでけっこうなことなんですが、それにかかる時間がけっこう大きく、その間、仕事もできないし…、てな具合でありました。まあ、HDDも実に安くなし、セットアップも簡単になったので、よかったのですが、パソコンに振りまわされていました。そんな事態の間隙をぬって、週末は岡山に日帰りしまして、日曜にはパソコン完全復帰となりました。
そんな中、ブルックナーであります。交響曲第5番変ロ長調。オットー・クレンペラー指揮VPO。1968年6月2日のウイーン芸術週間のライヴ録音です。もう40年も前の録音。でも、それほど音は悪くはありません。まあ良くもないですが。最近、ブルックナーの交響曲の中では、この5番をよく聴くんです。大伽藍の構造美をみるような曲などとよく言われます。対位法的な手法がちりばめられており、それがまた最大の魅力であります。ブルックナーの交響曲は、聴いていると、もういいやと思ってしまうことがあるんですね。それは、そのときの気分や体調が左右することもあるでしょうし、また演奏が原因のときもあるんですね。特に、この5番は後者のことが多いです。その点、クレンペラーの演奏は、まったく嫌にならず、何回でも繰り返して聴きたくなるものでした。クレンペラーは5番をしばしば取り上げているようです。このライブの前年にもNPOと録音しており、そのCDはEMIから出てますが、それは聴いたことがありません。クレンペラーの演奏は、ゆっくりとしたテンポと、どっしりとしたリズムが特徴ですが、この演奏もたいそうゆっくりです。ゆっくりですが、けっして間延びしたり、音が不安定になったりするとこもありません。ゆったりですが、VPOの美音がほんとにいいです。決して、声高になったり、作為的なテンポやリズムの変動などはいっさいなく、音譜にあるものをそのまま自然に表現しているだけなんですが、それでいてスケールの大きな、味わい深い演奏となっています。過度な感情表現などは一切なく、曲の構成をしっかりと表現されています。特に第1楽章や第4楽章での対位法的な表現は、ゆったりとしてテンポで、比類なきものとなっています。その揺るぎなき構造美は、何度聞いても飽きないですねえ。第2楽章も他楽章に比べれば、多少速いと思いますが、美しい旋律を感じます。繰り返しますが、何度も聴きたくなる演奏です。
私が音楽を聴き始めた頃は、まだクレンペラーは90を越えてましたが、お元気で現役でご活躍されてました。逝去されて、もう35年にならんとしているのですねえ。今となっては、遠い昔のことなんでしょうか。
そんな中、ブルックナーであります。交響曲第5番変ロ長調。オットー・クレンペラー指揮VPO。1968年6月2日のウイーン芸術週間のライヴ録音です。もう40年も前の録音。でも、それほど音は悪くはありません。まあ良くもないですが。最近、ブルックナーの交響曲の中では、この5番をよく聴くんです。大伽藍の構造美をみるような曲などとよく言われます。対位法的な手法がちりばめられており、それがまた最大の魅力であります。ブルックナーの交響曲は、聴いていると、もういいやと思ってしまうことがあるんですね。それは、そのときの気分や体調が左右することもあるでしょうし、また演奏が原因のときもあるんですね。特に、この5番は後者のことが多いです。その点、クレンペラーの演奏は、まったく嫌にならず、何回でも繰り返して聴きたくなるものでした。クレンペラーは5番をしばしば取り上げているようです。このライブの前年にもNPOと録音しており、そのCDはEMIから出てますが、それは聴いたことがありません。クレンペラーの演奏は、ゆっくりとしたテンポと、どっしりとしたリズムが特徴ですが、この演奏もたいそうゆっくりです。ゆっくりですが、けっして間延びしたり、音が不安定になったりするとこもありません。ゆったりですが、VPOの美音がほんとにいいです。決して、声高になったり、作為的なテンポやリズムの変動などはいっさいなく、音譜にあるものをそのまま自然に表現しているだけなんですが、それでいてスケールの大きな、味わい深い演奏となっています。過度な感情表現などは一切なく、曲の構成をしっかりと表現されています。特に第1楽章や第4楽章での対位法的な表現は、ゆったりとしてテンポで、比類なきものとなっています。その揺るぎなき構造美は、何度聞いても飽きないですねえ。第2楽章も他楽章に比べれば、多少速いと思いますが、美しい旋律を感じます。繰り返しますが、何度も聴きたくなる演奏です。
私が音楽を聴き始めた頃は、まだクレンペラーは90を越えてましたが、お元気で現役でご活躍されてました。逝去されて、もう35年にならんとしているのですねえ。今となっては、遠い昔のことなんでしょうか。
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