こんなCDを買った!聴いた!

最近購入した、または聴いたCDについて語ります。クラシック中心です。

テレマンのコンチェルト

2016年04月05日 00時49分35秒 | テレマン
いよいよプロ野球も開幕しました。マリーンズ、8試合で5勝3敗。先発も涌井を筆頭にいいですが、それ以上に中継ぎ・押さえがいいですね。西野・内・藤岡・松永・益田と実にいい。一方、打線は、うーん、非力ですかね。でも、岡田・細谷が例年にはない頑張り。それに角中・鈴木などがいい。これにナバーロが加われば、と期待しています。そんなこんなで現在、パリーグ首位を走っています。ただ、シーズンは長いですからねえ。期待が持てる春でありました。

それで、今回は初の登場のテレマンであります。ゲオルク・フィリップ・テレマン。1681年生まれで、バッハの4つ年上。ほぼ同世代ですね。86年の生涯で約4000曲。オペラ40曲、室内楽200曲、協奏曲170曲、管弦楽組曲600~700曲、受難曲46曲、教会カンタータ1700曲以上などの膨大な曲を残しました。これらの中には、いろんな曲が含まれ、その数は多く、複雑であります。今回の取り上げるCDに集録された曲も、どんな曲なのか、はっきりわからないのが実情です。

今回のCDは、「二重・三重協奏曲集」と題せられたもの。演奏は、クリストファー・ホグウッド指揮エンシェント室内管弦楽団です。1981年の録音。収められている曲は、
1.三つのトランペットのための協奏曲ニ長調。
2.四重奏曲変ロ長調。
3.リコーダーとフルートのための協奏曲ホ短調。
4.ポーランド風協奏曲。
5.フルート、オーボエ・ダモーレ、ヴィオラ・ダモーレのための協奏曲ホ長調
はっきり言って、どれがどれかよく分からない。この手のテレマンの曲は区別がつきにくい。名前そうだし曲自体もたいそう似かよっているんですねえ。他に、カメラ-タ・ケルンの演奏で、木管楽器のための協奏曲集というCDをもっているんですが、その曲は、
6.リコーダーとフルートのための協奏曲ホ短調。7.ヴァイオリンとオーボエのための協奏曲ハ短調。8.2つのリコーダーのための協奏曲イ短調。9.フルート協奏曲ロ短調。10.オーボエ・ダ・モーレ、チェロのための協奏曲ニ長調。11.オーボエ,ヴァイオリン,2つのフルート、2つのヴィオラ、通奏低音のための協奏曲変ロ長調。以上なんです。なんだかよく似ている曲名ですよねえ。3と6は同じ曲ですね。おそらく、この手の曲でCDに収録される曲は、それほどたくさんあるわけではないと思うので、数枚こんなCDを聴けば、ある程度は曲の様子はわかるでしょう。残念ながら、そこまではたどり着けてないので、今後の修行が求められるのであります。

加えて、このCDにはいろんな楽器の協奏曲があるんですが、楽器をしっかり認識して聴いているかといえば、そうでもない。ふと振り返って見ると、ああこの楽器か、とそんなことなんですね。それがいいのか悪いのかは、うーん微妙かもしれませんね。しかし、聴き込んでいくと、それぞれの曲の良さがひしひしと伝わってくるのでありました。

ホグウッドの演奏は、古楽器の中でも、大人しく上品で、じっくりと聴かせてくれるところが、私は好きです。特に弦楽器の澄んだ混じり気のない音色には、慣れてきたというべきか、落ち着くのでありました。他のこれが古楽器だ、と言うようなエキセントリックな雰囲気も感じられないところも私は好きです。ただ、これはあくまでテレマンやバロック音楽だから、という、これまた保守的な考え方も私は持っているのであります。

まず、1の三つのトランペットの協奏曲。第1楽章、だ出だしは勇壮なトランペットで始まりますが、最初の印象は徐々に払拭され、これにまけない弦の合奏が頼もしい。第3楽章アダージョは落ち着いた美しさが漂い、トランペットはあまり聞こえないな、と。第4楽章は再びトランペットは景気よく鳴り響く。一方で弦の支えがいい。2の四重奏曲。弦が中心だが、ここでも古楽器の美しさが皮相的にならないようなしっとり感が感じられます。3のリコーダーとフルートの協奏曲ですが、これが一番有名なんですかね。二つの管楽器は弦楽を中心とした合奏とうまく調和しているところがいいし、この二つの管楽器が一番存在感がありますね。私は第3楽章のラルゴが好きですが、柔和で優しげにふたつの管楽器が競い合うようです。そして最後のフルート、オーボエ・ダモーレ、ヴィオラ・ダモーレのための協奏曲。これが最も好きなんです。第1楽章アンダンテ。落ち着いた雰囲気のオーボエダモーレがよく合う。長調のよさが存分に伝わる。第2楽章もそれを一層活性化し、ふたつのダモーレがは頑張っています。第3楽章のシチリアーノの哀切。フルートなどが切々と語ります。そして、第4楽章ヴィヴァーチェ。これがいい。ここで幸福な気持ちで終われるのでありました。それぞれの楽器の音色が印象的です。

先週はじめは、まだ蕾だった桜が、もう満開。あっという間の速いものです。週の後半は雨だそうなので、散ってしまうかも。次の土日まで持ってくれたらいいのですかね。どうでしょうか。
(L Oiseau Lyre 478 0022 2008年 輸入盤) 
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