とうとうロシアはウクライナ侵攻。まさに『廿世紀之怪物帝国主義』。21世紀になっても、人類は20世紀の失敗や矛盾を克服できてないことに悲しくなりました。「NATOの拡大阻止を掲げるが、本当に守りたいのはむしろ、野党や市民運動を弾圧し、言論を統制する自らの強権体制ではないか。旧ソ連の国で民主主義が成功すれば、自国に波及されないからだ」(朝日新聞)ということでしょうかね。これからどうなるか、本当に心配ですねえ。
大袈裟にいうなら人類の将来を憂いながら、今回もテレマンであります。今回は、弦楽器による協奏曲など。これまで管楽器による曲が多かったのですが、弦楽器によるものたくさんあるようですね。まさに多作家の面目躍如であります。そうは言っても、どんな曲があるのか、まさに無尽蔵。そうなると、適当なCDを選んで聴くに限ります。今回はラインハルト・ゲーベルが、ムジカ・アンティクヮ・ケルンによる1999年10月の録音のCD。MAKのテレマンの演奏は、10枚組のBOXとしてまとまって4000円ほどで入手できますが、7枚ほどはもうすでに持っていたので、このBOXの購入は断念しました。
このCDには、①ポーランド風協奏曲ト長調TWV43:G7、②ポーランド風協奏曲変ロ長調TWV43:B3、③ディヴェルティメントイ長調TWV50:22、④ディヴェルティメント変ロ長調TWV50:23、⑤ヴィオラ協奏曲ト長調TWV51:G9、⑥2台のヴァイオリンと2台のリピエーノ・ヴァイオリン、ヴィオラと通奏低音のための協奏曲ト長調『6声』TWV52:G2、⑦2台のヴィオラと弦楽、通奏低音のための協奏曲ト長調TWV52:G3が収められています。MAKには、もう一枚テレマンの弦楽による協奏曲のCDがありますが、これは入手できていません。中古やさんで捜すしかないですかね。
これらの曲は、テレマン流の聴きやすさたっぷりです。たいそう耳に優しく入ってきます。最初テレマンしんどいな、と思っていたわけですが、ここのところテレマンばっかり聴いていることもあって断然慣れてきた自分に驚きます。しかし、曲の詳しいことはあまりわかりませんねえ。①②は、「23才の時、ポーランドのシュレージエン地方ゾーラウの宮廷楽長として、2年近く、当地に滞在しました。ポーランドの各地を訪問し、その時、ポーランドの民族音楽を知り、その影響を受けて作曲した」そうです。確かに他とは異なる趣がありますね。TWV43は、室内楽で通奏低音を使用した3つの楽器の作品の分類。2つのヴァイオリンとヴィオラに通奏低音による演奏。③④は、TWV51で交響曲、ディヴェルティメントの分類。楽器構成は①②とほぼ同じ。スケルツォと題されたいくつかの楽章で構成されていますが、弦楽器による序曲って感じですね。⑤⑥⑦は、ソロ楽器、又は2つの楽器とオーケストラのための協奏曲。⑤はヴィオラ協奏曲。このCDの中では、一番聴きやすいですね。また ドラクエ3の城の冒頭に第2楽章が用いられているそうです。⑥はもっとも美しい。特に第一・第三楽章では弦がむせび泣きます。そして⑦は2つヴィオラを主にした協奏曲。ここの協奏曲はすべて教会ソナタ形式ですが、緩の楽章が私的には好きであります。
ゲーベルとMAKの演奏は、もちろんピリオド楽器によるものですが、非常に歯切れがよく、テンポもよく、生気があふれる演奏は、非常に小気味よいし、好感が持てるところであります。MAKも全体的にたいそうまとまりもいいし、見事な演奏を聴かせてくれます。ただ、緩の楽章は、モダン楽器でのしっとりとした情感に満ちた演奏も聴きたいな、と思ってしまいます。テレマンの演奏、モダン楽器でのものって、そんなに聴けないのでありました。
しかし、ロシアはウクライナ全土を占領するつもりなんですねえ。ナチスやかつての日本のように侵略が成功したためしはないですし、国内でも反対の声が上がっている。とは言え、戦争が長引けば、それだけ犠牲も増えます。なんとかならなんか、と思うことしきりであります。
(Archiv 463 074-2 200年 輸入盤)
大袈裟にいうなら人類の将来を憂いながら、今回もテレマンであります。今回は、弦楽器による協奏曲など。これまで管楽器による曲が多かったのですが、弦楽器によるものたくさんあるようですね。まさに多作家の面目躍如であります。そうは言っても、どんな曲があるのか、まさに無尽蔵。そうなると、適当なCDを選んで聴くに限ります。今回はラインハルト・ゲーベルが、ムジカ・アンティクヮ・ケルンによる1999年10月の録音のCD。MAKのテレマンの演奏は、10枚組のBOXとしてまとまって4000円ほどで入手できますが、7枚ほどはもうすでに持っていたので、このBOXの購入は断念しました。
このCDには、①ポーランド風協奏曲ト長調TWV43:G7、②ポーランド風協奏曲変ロ長調TWV43:B3、③ディヴェルティメントイ長調TWV50:22、④ディヴェルティメント変ロ長調TWV50:23、⑤ヴィオラ協奏曲ト長調TWV51:G9、⑥2台のヴァイオリンと2台のリピエーノ・ヴァイオリン、ヴィオラと通奏低音のための協奏曲ト長調『6声』TWV52:G2、⑦2台のヴィオラと弦楽、通奏低音のための協奏曲ト長調TWV52:G3が収められています。MAKには、もう一枚テレマンの弦楽による協奏曲のCDがありますが、これは入手できていません。中古やさんで捜すしかないですかね。
これらの曲は、テレマン流の聴きやすさたっぷりです。たいそう耳に優しく入ってきます。最初テレマンしんどいな、と思っていたわけですが、ここのところテレマンばっかり聴いていることもあって断然慣れてきた自分に驚きます。しかし、曲の詳しいことはあまりわかりませんねえ。①②は、「23才の時、ポーランドのシュレージエン地方ゾーラウの宮廷楽長として、2年近く、当地に滞在しました。ポーランドの各地を訪問し、その時、ポーランドの民族音楽を知り、その影響を受けて作曲した」そうです。確かに他とは異なる趣がありますね。TWV43は、室内楽で通奏低音を使用した3つの楽器の作品の分類。2つのヴァイオリンとヴィオラに通奏低音による演奏。③④は、TWV51で交響曲、ディヴェルティメントの分類。楽器構成は①②とほぼ同じ。スケルツォと題されたいくつかの楽章で構成されていますが、弦楽器による序曲って感じですね。⑤⑥⑦は、ソロ楽器、又は2つの楽器とオーケストラのための協奏曲。⑤はヴィオラ協奏曲。このCDの中では、一番聴きやすいですね。また ドラクエ3の城の冒頭に第2楽章が用いられているそうです。⑥はもっとも美しい。特に第一・第三楽章では弦がむせび泣きます。そして⑦は2つヴィオラを主にした協奏曲。ここの協奏曲はすべて教会ソナタ形式ですが、緩の楽章が私的には好きであります。
ゲーベルとMAKの演奏は、もちろんピリオド楽器によるものですが、非常に歯切れがよく、テンポもよく、生気があふれる演奏は、非常に小気味よいし、好感が持てるところであります。MAKも全体的にたいそうまとまりもいいし、見事な演奏を聴かせてくれます。ただ、緩の楽章は、モダン楽器でのしっとりとした情感に満ちた演奏も聴きたいな、と思ってしまいます。テレマンの演奏、モダン楽器でのものって、そんなに聴けないのでありました。
しかし、ロシアはウクライナ全土を占領するつもりなんですねえ。ナチスやかつての日本のように侵略が成功したためしはないですし、国内でも反対の声が上がっている。とは言え、戦争が長引けば、それだけ犠牲も増えます。なんとかならなんか、と思うことしきりであります。
(Archiv 463 074-2 200年 輸入盤)
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