夏の高校野球も仙台育英・下関国際、どっちが優勝するんでしょうかね。今年は応援でもブラバンが加わり、以前の賑わいが戻りました。ほとんどの高校のブラバンが、マリーンズの曲を使っていますね。まだプロ野球では自粛中なので、懐かしいのでありました。チャンステーマ、西岡、今江、福浦、そして現役では荻野、中村のが聞こえてきました。 そんな中、大阪桐蔭はまったく使っていませんでした。『鎌倉殿の13人』なども使い、かなり独自の色を出していましたねえ。強かったですが、春夏連覇できなくて、残念でしたね。
ということで、今回はテレマン。今年になって、春まで連続してテレマンの曲を取り上げました。まあ、あまり連続するのもなあ、と思いながら…、でありました。それから久々のテレマンであります。今回は、テレマンの『様々な楽器のための協奏曲集』。有田正広とアンドルー・マンセ率いるラ・ストラヴァガンツァ・ケルンによる演奏。1994年の録音です。ネットで買った中古です。値段も380円で非常に安価でありました。
収録されているのは、5曲。①フルート、オーボエ・ダモーレとヴィオラ・ダモーレのための協奏曲ホ長調、②フルートとヴァイオリンのための協奏曲ホ短調、③フルート協奏曲変ホ長調、④弦楽のための協奏曲変ホ長調、⑤フルート、シャリュモー、オーボエと2台のコントラバスのための協奏曲ト長調、であります。なんだか聴き慣れない楽器もありますが、まあそれほど気にしなくてもいいのかな、と思います。一方で、②③については、普通のものですねえ。
テレマンの曲は、もうほんとにたくさんあって何が何だかわからない。TWV番号でも付けてくれればありがたいのですが…。このCDでもいろんな楽器が使われていますが、楽器の組合せもいろいろです。そして曲数も多いこともあり、もうなんだかよくわからないのが実情であります。特に、組曲と協奏曲、もうどれがどれだか…。困ったことであります。加えて、似ている曲も多く、一聴したくらいでは、なかなか辛いのが現状であいます。
それで、このCDですが、5曲ともとてもいい曲なんですね。タイトルで「様々な楽器」とあるからとんでもない楽器なのか、と思ったりしますが、前述のとおりそんなに奇抜なものでもないのです。④を除いて、有田さんのフラウト・トラヴェルソが登場して、マンセとともにラ・ストラヴァガンツァ・ケルンを引っ張っております。有田さんのフラウト・トラヴェルソをは実に安定して表情も豊か。そして気鋭のラ・ストラヴァガンツァ・ケルンの生気に満ちた演奏に負けず、さわやかな躍動感にあふれております。ラ・ストラヴァガンツァ・ケルンも十数人の集団のようですが、まとまりもよく緻密なアンサンブルで聴かせてくれます。独奏楽器らと緊張感も垣間見えて、なかなか聴き応えも感じるのであります。
まず、①ですが一番印象に残る曲ですかね。教会ソナタ形式でアンダンテの第1楽章、どこか耳にしたことありそうな曲。有田さんのフラウト・トラヴェルソとペーター・ヴェスターマンのオーボエ・ダモーレが非常に優しくて夢見るようです。第三楽章のシチリアーノ、独奏の三つの楽器が哀愁を帯びた旋律を歌い上げます。ここでもマンセのヴィオラ・ダモーレもいいですねえ。そして偶数の急の楽章はともに躍動感にあふれ、まとまりのいいオケと独奏楽器が絡んでいくところが楽しいです。そして③では、有田さんが大活躍。これも美しい曲です。第三楽章の有田さん、非常に気持ちのこもった演奏であります。②はホ短調で暗い第一楽章ではじまりますが、全体的に非常によくできたというか、聴き応えのある魅力的な曲。有田さんのマンセもとてもいい。そして⑤ですが、コントラバスふたつが登場して、なかなか低音が充実したおもしろい曲でありました。
さてさて、明日はいよいよ決勝ですね。うーん、なんとなく仙台育英かなあ、と思ったり…。でも、午後二時からというのも、暑い中でたいへんですね。せめて4時くらいからにすればいいのにねえ。
(DENON COCO-78933 1994年)
ということで、今回はテレマン。今年になって、春まで連続してテレマンの曲を取り上げました。まあ、あまり連続するのもなあ、と思いながら…、でありました。それから久々のテレマンであります。今回は、テレマンの『様々な楽器のための協奏曲集』。有田正広とアンドルー・マンセ率いるラ・ストラヴァガンツァ・ケルンによる演奏。1994年の録音です。ネットで買った中古です。値段も380円で非常に安価でありました。
収録されているのは、5曲。①フルート、オーボエ・ダモーレとヴィオラ・ダモーレのための協奏曲ホ長調、②フルートとヴァイオリンのための協奏曲ホ短調、③フルート協奏曲変ホ長調、④弦楽のための協奏曲変ホ長調、⑤フルート、シャリュモー、オーボエと2台のコントラバスのための協奏曲ト長調、であります。なんだか聴き慣れない楽器もありますが、まあそれほど気にしなくてもいいのかな、と思います。一方で、②③については、普通のものですねえ。
テレマンの曲は、もうほんとにたくさんあって何が何だかわからない。TWV番号でも付けてくれればありがたいのですが…。このCDでもいろんな楽器が使われていますが、楽器の組合せもいろいろです。そして曲数も多いこともあり、もうなんだかよくわからないのが実情であります。特に、組曲と協奏曲、もうどれがどれだか…。困ったことであります。加えて、似ている曲も多く、一聴したくらいでは、なかなか辛いのが現状であいます。
それで、このCDですが、5曲ともとてもいい曲なんですね。タイトルで「様々な楽器」とあるからとんでもない楽器なのか、と思ったりしますが、前述のとおりそんなに奇抜なものでもないのです。④を除いて、有田さんのフラウト・トラヴェルソが登場して、マンセとともにラ・ストラヴァガンツァ・ケルンを引っ張っております。有田さんのフラウト・トラヴェルソをは実に安定して表情も豊か。そして気鋭のラ・ストラヴァガンツァ・ケルンの生気に満ちた演奏に負けず、さわやかな躍動感にあふれております。ラ・ストラヴァガンツァ・ケルンも十数人の集団のようですが、まとまりもよく緻密なアンサンブルで聴かせてくれます。独奏楽器らと緊張感も垣間見えて、なかなか聴き応えも感じるのであります。
まず、①ですが一番印象に残る曲ですかね。教会ソナタ形式でアンダンテの第1楽章、どこか耳にしたことありそうな曲。有田さんのフラウト・トラヴェルソとペーター・ヴェスターマンのオーボエ・ダモーレが非常に優しくて夢見るようです。第三楽章のシチリアーノ、独奏の三つの楽器が哀愁を帯びた旋律を歌い上げます。ここでもマンセのヴィオラ・ダモーレもいいですねえ。そして偶数の急の楽章はともに躍動感にあふれ、まとまりのいいオケと独奏楽器が絡んでいくところが楽しいです。そして③では、有田さんが大活躍。これも美しい曲です。第三楽章の有田さん、非常に気持ちのこもった演奏であります。②はホ短調で暗い第一楽章ではじまりますが、全体的に非常によくできたというか、聴き応えのある魅力的な曲。有田さんのマンセもとてもいい。そして⑤ですが、コントラバスふたつが登場して、なかなか低音が充実したおもしろい曲でありました。
さてさて、明日はいよいよ決勝ですね。うーん、なんとなく仙台育英かなあ、と思ったり…。でも、午後二時からというのも、暑い中でたいへんですね。せめて4時くらいからにすればいいのにねえ。
(DENON COCO-78933 1994年)
アンドルー・マンセも生気や躍動感は十分ながら、ヘンデルやバッハの時に比べて”やりすぎない”まとまった演奏だと感じました。