いよいよ、プロ野球が開幕しました。順位予想では、マリーンズ評価高いですねえ。もう球団史上初ではないですかねえ(笑)。まあ、やってみないとわからないですがね。それでイーグルスとの開幕3連戦は、昨日が中止で、1勝1敗。金曜は石川の好投で勝ち、今日は佐々木が6回まで10奪三振3失点で頑張るが、後半追いつかれ延長サヨナラ負け。まあ、佐々木千や唐川の出遅れで後ろが苦しいところがでましたね。ともあれ、球春到来であります。
ということで、またまたテレマンであります。今回はリコーダーによる曲。このリコーダーは、テレマンの時代には盛んに用いられましたが、古典派以降になると、あまり使われなくなりま
す。このテレマンなどの時代でしか聴くことができない楽器であります。今回のCDは、テレマンのリコーダー・ソナタを6曲と幻想曲6曲を収めたものです。ソナタは、4曲が『忠実な音楽の師』、2曲が『音楽の練習帳』から。幻想曲は『無伴奏フルートのための12の幻想曲』からの曲です。演奏は、フランス・ブリュッヘン、アンナー・ビルスマ、グズタフ・レオンハルト。1969、1971年の録音であります。このCD、H○Vの中古で買いました。300円ほどでした。安いです。
このリコーダー、独語ではブロックフレーテと。今もそうなのかわかりませんが、我々の世代では、小学校の音楽の時間(中学校でも使っていたなあ)で必ずこのリコーダーを演奏させられたのでした。鼓笛隊なんてのもありましたねえ。あまりいい思い出はないのですね。あまりおもしろくないし、音色も何だかしょぼくれた、貧乏くさいので、あまり好きにはならなかったな、という感じでしたかねえ。
しかし、そのリコーダーの印象を一変させたのが勤務先での出来事でした。それは夕方になると、夜な夜な(夕方だとなんというのか)妙なる音色がどこからともなく聞こえたのでありました。それは、同僚で吹奏楽の指揮者をされている方が吹いている笛の音でありました。それは澄み渡る伸びやかな美音でした。どんな笛を吹いてるのか、と近寄ってみると、小学校のときに使っていたたて笛なんです。この笛でもこんな音が出るのかと驚いたのでした。まさに「弘法は筆を選ばず」でありますね。
ブロックフレーテと言えば、フランス・ブリュッヘンですよね。そして『涙のパヴァーヌ』。このブリュヘンのLPはジャケットまでも憶えているほど、強烈な印象を与えてくれました。でも曲も聴いたことないし、なんででしょうかね。実際に、このLPでレオンハルトとアーノンクールが共演していることすら、知らなかったのでした。それで、今回のテレマンのCDですが、やはり、ブリュッヘンのリコーダーは、立派ですねえ。これほど光輝くようなリコーダーは、他ではなかなか聴けませんよねえ。音量もたっぷりで、細部まで至るまで明瞭です。弱音まではっきり聞こえますし、高音や低音も揺らぐことのない音程であります。リコーダーでの表現力もたいしたものであります。ビルスマとレオンハルトは、ブリュッヘンのリコーダーが目立ってしまい、またリコーダーの音が大きすぎる録音なのかして聴きにくいのが少し気になりました。
そして、ソナタと幻想曲。後者は、リコーダーの一本勝負。テレマンにはこのリコーダ-(原曲はフルート)とヴァイオリンのための無伴奏の幻想曲がありますが、楽器一本勝負です。全体的に聴きやすい曲が多く、ブリュッヘンのリコーダーが心に染み込んできます。正に天衣無縫のリコーダー。作為的なものではなく、自由にあるがままですが、それでいて真摯な響きと豊かな表情が実に素晴らしい。無伴奏幻想曲は、このブリュヘンの凄味を感じます。どれも聴き惚れてしまいます。一方のソナタは、長調・短調、それぞれの特徴があり、なかなかおもしろくいいな、と思うことだらけであります。中でも私が好きなのは、『音楽の練習帳』からハ長調ソナタ(TWV41:C5)です。この曲を聴くと心が洗われるようです。たくさんの曲があるテレマンですが、このリコーダーによる曲はいいですねえ。
ロシアのウクライナ侵攻から一ヶ月。依然として出口が見えないどころか、ますます凄惨な状況になるつつありますねえ。ここに来て、アメリカへの全面的な依存ではなく、欧州のいろんな国の動きが見えてきましたかね。日本もできる限りのことをして欲しいですね。
(TELDEC 2564 60368 2 2003年 輸入盤)
ということで、またまたテレマンであります。今回はリコーダーによる曲。このリコーダーは、テレマンの時代には盛んに用いられましたが、古典派以降になると、あまり使われなくなりま
す。このテレマンなどの時代でしか聴くことができない楽器であります。今回のCDは、テレマンのリコーダー・ソナタを6曲と幻想曲6曲を収めたものです。ソナタは、4曲が『忠実な音楽の師』、2曲が『音楽の練習帳』から。幻想曲は『無伴奏フルートのための12の幻想曲』からの曲です。演奏は、フランス・ブリュッヘン、アンナー・ビルスマ、グズタフ・レオンハルト。1969、1971年の録音であります。このCD、H○Vの中古で買いました。300円ほどでした。安いです。
このリコーダー、独語ではブロックフレーテと。今もそうなのかわかりませんが、我々の世代では、小学校の音楽の時間(中学校でも使っていたなあ)で必ずこのリコーダーを演奏させられたのでした。鼓笛隊なんてのもありましたねえ。あまりいい思い出はないのですね。あまりおもしろくないし、音色も何だかしょぼくれた、貧乏くさいので、あまり好きにはならなかったな、という感じでしたかねえ。
しかし、そのリコーダーの印象を一変させたのが勤務先での出来事でした。それは夕方になると、夜な夜な(夕方だとなんというのか)妙なる音色がどこからともなく聞こえたのでありました。それは、同僚で吹奏楽の指揮者をされている方が吹いている笛の音でありました。それは澄み渡る伸びやかな美音でした。どんな笛を吹いてるのか、と近寄ってみると、小学校のときに使っていたたて笛なんです。この笛でもこんな音が出るのかと驚いたのでした。まさに「弘法は筆を選ばず」でありますね。
ブロックフレーテと言えば、フランス・ブリュッヘンですよね。そして『涙のパヴァーヌ』。このブリュヘンのLPはジャケットまでも憶えているほど、強烈な印象を与えてくれました。でも曲も聴いたことないし、なんででしょうかね。実際に、このLPでレオンハルトとアーノンクールが共演していることすら、知らなかったのでした。それで、今回のテレマンのCDですが、やはり、ブリュッヘンのリコーダーは、立派ですねえ。これほど光輝くようなリコーダーは、他ではなかなか聴けませんよねえ。音量もたっぷりで、細部まで至るまで明瞭です。弱音まではっきり聞こえますし、高音や低音も揺らぐことのない音程であります。リコーダーでの表現力もたいしたものであります。ビルスマとレオンハルトは、ブリュッヘンのリコーダーが目立ってしまい、またリコーダーの音が大きすぎる録音なのかして聴きにくいのが少し気になりました。
そして、ソナタと幻想曲。後者は、リコーダーの一本勝負。テレマンにはこのリコーダ-(原曲はフルート)とヴァイオリンのための無伴奏の幻想曲がありますが、楽器一本勝負です。全体的に聴きやすい曲が多く、ブリュッヘンのリコーダーが心に染み込んできます。正に天衣無縫のリコーダー。作為的なものではなく、自由にあるがままですが、それでいて真摯な響きと豊かな表情が実に素晴らしい。無伴奏幻想曲は、このブリュヘンの凄味を感じます。どれも聴き惚れてしまいます。一方のソナタは、長調・短調、それぞれの特徴があり、なかなかおもしろくいいな、と思うことだらけであります。中でも私が好きなのは、『音楽の練習帳』からハ長調ソナタ(TWV41:C5)です。この曲を聴くと心が洗われるようです。たくさんの曲があるテレマンですが、このリコーダーによる曲はいいですねえ。
ロシアのウクライナ侵攻から一ヶ月。依然として出口が見えないどころか、ますます凄惨な状況になるつつありますねえ。ここに来て、アメリカへの全面的な依存ではなく、欧州のいろんな国の動きが見えてきましたかね。日本もできる限りのことをして欲しいですね。
(TELDEC 2564 60368 2 2003年 輸入盤)