みみサポみやぎ つぶやきブログ

宮城県聴覚障害者情報センター(愛称:みみサポみやぎ)のスタッフが毎日交代であれこれとつぶやくブログです。

「白石きぼう学園」で出前講座を行いました。

2023年09月15日 13時34分09秒 | 日記
白石市に今年の4月に開校した「白石市立南小学校・白石市立南中学校」、
通称「白石きぼう学園」で出前講座を行いました。
(詳しくは広報しろいしをご覧ください。)
https://www.city.shiroishi.miyagi.jp/uploaded/attachment/21310.pdf
生徒さんの数は多くないものも、一人一人に「自分のペースでいいんだよ」と。
まさに多様性を受け入れてる学校です。

多様性を受け入れることは大きな意味で言うと、性別や人種、障がいの
有無など、一見してわかる外見的なものと、人の考え方やコミュニケーションの
仕方、ライフスタイルといった見た目でわからない内面的なものについて理解し、
違いを認め共存しましょうということだと私は思います。

そんな学校で「聴覚障害の基礎知識」や「ミニ手話講座」をテーマにした出前講座を。

まずは私から聴覚障害のことお話し。
ちょっと難しかったかなと思いながら、特に聞こえない人の一部は発音が
不明瞭なことも説明。
例えば、小学生の聞こえない子が国語の時間にかしこいお魚の「スイミー」を
朗読して「スイミー」というところを「シュイミー」と発音。
ところが周りの子供たちは発音がおかしいと笑っていました。
朗読した聞こえない子は笑われたので恥ずかしい思いをしてしまいました・・・。

でも、聞こえない子は一生懸命に朗読したから暖かい気持ちになって聞いて
くださいと・・・。


そうすると、ここの生徒の皆さんが共感したような表情や、うなずく様子が
みられて、「あ、このことについて理解しているんだ」と思うと、嬉しく
なりました。

ミニ手話講座、講師は中村。
挨拶から始まり、「ありがとう」、「ご苦労様」、「すみません」、「好き」、
「嫌い」、果物、スポーツなど教えていくうちに生徒さん、熱心に覚え、生き
生きとしていたような雰囲気に。
一生懸命、覚えてくれて。
ミニ手話講座が終わってからも中村に質問攻め。


きっとそんな生徒さんには私たちのような聴覚障害当事者と接することを機会に
将来的には聴覚障害者と会っても普段通り人として当たり前の態度をとるように
なってくれるはずです。

多様性の中、お互いを認め合う、ひとり、ひとりが大事。

この生徒さんの今後に期待したなぁと思いながら帰途につきました。
この出前講座を申し込んでいただいた我妻校長先生、大野先生、本当にありがとう
ございました!


松本の秋の好物。
いも煮。
(山形風でないといけません。(笑))
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする