‘Tis Nature's Voice~それは自然の声~Ⅱ

みらくる・あっこの気ままブログ

フォルテピアノとのCD第2弾は、ウィーン古典派の世界。

2015-07-20 18:14:19 | More Mark Padmore
関西も梅雨明け宣言が出て、蝉の声が響き渡る暑い夏がやって来ました
マーク・パドモアの新しいCDは、クリスティアン・ベズイデンオウトフォルテピアノとのDuo2枚目になる、ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェンです。
4月の下旬に発売されていたのですが、自分のコンサートなどで忙しくしていて、ちょっと遅れて手に入れました。


HMU 907611

ハイドンの歌曲は母国語の英語の歌から始まり、やはり今のピアノとは違う繊細な響きに、パドモアさんの、ノンビブーラートの美しい歌声が聴こえて来た時、また新たなる魅力に心奪われました。ハイドンの3曲目からドイツ語になり、モーツァルトの有名な歌曲「すみれ」「夕べの想い」が軽やかに語り歌われ、フォルテピアノの音ととてもよく共鳴し合っています。
その後、ベートーヴェン歌曲が、たくさん収録されていて、一つのいい演奏会を聴いたようなプログラム構成になっています。
去年のポール・ルイスとの王子ホールでの「白鳥の歌」とカップリングされていた、ベートーヴェン歌曲の数々。「五月の歌」「新しき愛、新しき生命」とドイツ・リートを始める時に入ったようなお馴染みの曲から始まり、ゲーテの「ファウスト」からの歌で、悪魔メフィトフェレスの歌う「蚤の歌」の、面白い曲も惹かれます。そしてテノールのレパートリー、「アデライーデ」「遥かなる恋人に寄す」と、本当に美しいベートーヴェン歌曲の世界を再発見させられます。ラストに入っている「星空の下での夕べの歌」は、ポール・ルイスとの演奏会でも聴きましたが、このアルバムでは最後に天に昇っていく、ベートーヴェンの理想郷のような、ラスト3大ピアノ・ソナタの宇宙的な世界に通ずるような、穏やかで輝かしい歌唱で締めくくられます。
この曲は綺麗な星空の動画にしてみました

「星空の下での夕べの歌」L.v.ベートーヴェン "Abendlied unterm gestirnten Himmel" WoO 150 Ludwig van Beethoven


今年中にパドモアさんの重要なピアノ・パートナーである、ティル・フェルナーポール・ルイス、そしてこのクリスティアン・ベズイデンオウトの来日コンサートがあり、全部聴きに行きたいと思っています
でも春に大相撲や自分のコンサートに集中していたために、ポール・ルイスの王子ホールの先行予約も逃してしまったし、ティルのラジオ放送も聴き逃してしまいましたー(T_T)!やはりいいコンサートを聴くにも、そちらに集中しないといけません。
来年の2月は、ティル・フェルナーとのシューマン歌曲を中心としたコンサートで来日します。プログラムにはベートーヴェン「遥かなる恋人に寄す」も入っています。
ティルのピアノも楽しみ、ソロ・コンサートにはベートーヴェン・ピアノ・ソナタも含まれます

CDJ33051/3 シューベティアーデの絵がジャケットになっている、こちらのCDにも「遥かなる恋人に寄す」が、普通のピアノですが入っています。
コメント
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