なんかあっという間に年末になってしまい、この秋から冬は異常に暖かい週と寒い週があり、体調を崩す生徒さんも多く、とうとう私も風邪をひいてしまいました。堺市ではインフルエンザで学級閉鎖も出たようです。最近急に夏から冬になったような気がします。
11月11日
(もう一か月以上前になるのですが、自分の中では2週間前くらいの出来事のように感じます。)
アンンサンブル・シュシュの定演 at 岸和田・自泉会館でした。
この日は暖かい週だったので、お客様もたくさん来ていただけました。

第一部は全体合奏で、今回は新曲のリュリのアントレから。

最初の挨拶で「今日はコンサートにお越しくださり、有難うございました。」と過去形になってしまった久保田さんです。
え~、これだけで終わり(^-^;?

なワケがなく、イタリア初期バロックの歌入り合奏から始まりました。歌とハープの私笹山晶子、テオルボの久保田夏男さん、ヴィオラ・ダ・ガンバの久保田麻衣子さん、クラヴィシンバルムの横河千裕さん。
ファルコニエリの「ああ、かぎりなく美しい髪」で、なんとなく鳴り物が欲しくなり、髪が風に揺れる様子から、”南部風鈴”を鳴らすことにしました🎐。チェンバロの岡本さんにパーカッションをお願いしたのですが、私もこの曲を演奏する時は、何故か入れたくなる、ツリー・チャイムを入れてはどうか?という意見が出て、やはり今回もツリー・チャイム入りになりました。パソコンによっては、聴こえにくかったりするのですが、ハープの音色と合って、Bellissimo!
な音です。YouTube投稿もありますので、また検索かけてみてください。スマホなどでは綺麗にきこえます。

カプスベルガー「カナリオ」では、財前さんのリコーダーにも加わってもらいました🐦。
サンデー・ハープ(家ではエアー・ハープ)も少しは指が動くようになってきたかな~?やっとハープを弾きながら、楽譜を追っていくことが出来るようになりました。ピアノで言えば、子供のバイエル上巻くらいかな~、いつもレッスンしながら、ここでハープも一緒に練習したいわ…と思ってしまいます(^-^;。
ちなみに今回は4人の弦楽器(クラヴィシンバルム、ハープ、テオルボ、ヴィオラ・ダ・ガンバ)の弦の数を合わせると、91本でした。

アルビノーニのトリオソナタを演奏する、バロック・オーボエの長尾さん、バロック・ヴァイオリンの上田さん、ヴィオラ・ダ・ガンバの山本さん、チェンバロの岡本さん。

ファルコニエーリ、カステッロなどの初期バロックを演奏する、ルネッサンス・リコーダーの財前さん、バロック・ヴァイオリンの上田さん、バロック・チェロの吉田さん、チェンバロの横河さん、そしてまたパーカッションで参加の岡本さんです。

クヴァンツのフルートと通奏低音のためのソナタを演奏する、バロック・フルートの植田さん、ヴィオラ・ダ・ガンバの久保田さん、チェンバロの岡本さん。

第二部は、マンチーニのリオコーダーと通奏低音のためのソナタを演奏するリコーダーの財前さん、ヴィオラ・ダ・ガンバの久保田さん、チェンバロの岡本さん。

「夏の名残の薔薇」は、全く初めて一人でハープの弾き語りをしました。アイリッシュ・ハープなので、本来はこういう曲が一番適しているのです。


次は山本さんのリュートで、イギリスのリュート・ソングを。

テレマンのトリオソナタを演奏する、ヴィオラ・ダ・ガンバの太田さん、チェンバロの岡本さん、バロック・チェロの吉田さん、テオルボの久保田さん。
トリオ・ソナタと書いてあるのに、よく奏者が4人いたりすることがありますが、この曲の場合は、ヴィオラダガンバとチェンバロが主にソロ・パートで、通奏低音が一括り(テオルボ、チェロ)となっているためにそう言います。でも全員が通底にまわれる低音楽器じゃん。とても珍しい組み合わせです。

モダン・オーボエの長尾さんと、モダン・ギターの山本さんによる、ピルスとクレジャンスの作品。私も聞いたことがない作曲家と曲でしたが、とても綺麗でした
。
シュシュのコンサートでは、少しだけモダン楽器が入ることもありますが、そこで古楽器とモダン楽器の音の違いなどを聴くことが出来ますので、曲だけでなく、プログラム自体がレアなものとなったりします。


モンテクレールのカンタータ「パンとシリンクス」を演奏する、私笹山晶子と、バロック・フルートの植田さん、バロック・ヴァイオリンの上田さん、ヴィオラ・ダ・ガンバの太田さん、チェンバロの岡本さん。
今回、この曲をしたいということで、太田さんにカムバックしていただきました。フレンチ・カンタータは、ほぼヴィオラ・ダ・ガンバでまわしていくようなもので、非常に重要なポジションであります。
お話しはギリシャ・ローマ神話に基づくものが殆どで、これは上半身は人間、下半身が山羊の姿の牧神パンが、シリンクスというニンフを追いかけて、シリンクスが葦に姿を変えてしまうという有名な物語です。パンが笛を吹いている絵などが多いのは、姿を変えたシリンクスを吹いているからです。パン・フルートだったり、二本の笛だったり色々ありますが、シリンクスが笛になることによって、パンと固い絆で結ばれる、”愛の勝利”が最後に歌われます。
レシ(語り)とエール(歌)で進められていきますが、ヴァイオリンとガンバだけで夜明けの太陽が登ってくる様子・アウローラ(曙の女神)を表していたり、ディアーヌ(森を支配する女神)の狩りのシーンで馬が駆け、弓矢が飛ぶというような雰囲気の時もヴァイオリンが登場します。
そして物語の佳境で、パンがやっとシリンクスを捕まえたと思ったら、葦を手にしていた…という驚きとガッカリ感が語られる時に、フルートが登場します。パンはやるせない悲しい気持ちで、葦笛を吹きますが、その悲しい、悲しい音楽がエコーのように何度も繰り返し演奏されます。でもこれでシリンクスはいつでもパンの側にます、どうぞ悲しまないで、羊飼い達に優しい音色を聴かせてあげてください、とシリンクスは言ってるかのようです。
ギリシャ・ローマ神話の神々は、それぞれ特色があり、意味があり、持っている道具もあります。とくに半人半獣で頭に角が生え、笛を持っているパンという神様は、今の日本のゆるキャラの元祖のようで、それぞれの土地の特徴を出す姿や持ち物があったりで、私は思わず”せんとくん”や”ひこにゃん”も角があるな~なんて想像してしまいました。
Michel Pignolet de Montéclair : Cantate “ Pan et Sirinx ”

ラストは、また全体合奏でリュリのシャコンヌです。
11月11日
(もう一か月以上前になるのですが、自分の中では2週間前くらいの出来事のように感じます。)
アンンサンブル・シュシュの定演 at 岸和田・自泉会館でした。
この日は暖かい週だったので、お客様もたくさん来ていただけました。

第一部は全体合奏で、今回は新曲のリュリのアントレから。

最初の挨拶で「今日はコンサートにお越しくださり、有難うございました。」と過去形になってしまった久保田さんです。
え~、これだけで終わり(^-^;?

なワケがなく、イタリア初期バロックの歌入り合奏から始まりました。歌とハープの私笹山晶子、テオルボの久保田夏男さん、ヴィオラ・ダ・ガンバの久保田麻衣子さん、クラヴィシンバルムの横河千裕さん。
ファルコニエリの「ああ、かぎりなく美しい髪」で、なんとなく鳴り物が欲しくなり、髪が風に揺れる様子から、”南部風鈴”を鳴らすことにしました🎐。チェンバロの岡本さんにパーカッションをお願いしたのですが、私もこの曲を演奏する時は、何故か入れたくなる、ツリー・チャイムを入れてはどうか?という意見が出て、やはり今回もツリー・チャイム入りになりました。パソコンによっては、聴こえにくかったりするのですが、ハープの音色と合って、Bellissimo!


カプスベルガー「カナリオ」では、財前さんのリコーダーにも加わってもらいました🐦。
サンデー・ハープ(家ではエアー・ハープ)も少しは指が動くようになってきたかな~?やっとハープを弾きながら、楽譜を追っていくことが出来るようになりました。ピアノで言えば、子供のバイエル上巻くらいかな~、いつもレッスンしながら、ここでハープも一緒に練習したいわ…と思ってしまいます(^-^;。
ちなみに今回は4人の弦楽器(クラヴィシンバルム、ハープ、テオルボ、ヴィオラ・ダ・ガンバ)の弦の数を合わせると、91本でした。

アルビノーニのトリオソナタを演奏する、バロック・オーボエの長尾さん、バロック・ヴァイオリンの上田さん、ヴィオラ・ダ・ガンバの山本さん、チェンバロの岡本さん。

ファルコニエーリ、カステッロなどの初期バロックを演奏する、ルネッサンス・リコーダーの財前さん、バロック・ヴァイオリンの上田さん、バロック・チェロの吉田さん、チェンバロの横河さん、そしてまたパーカッションで参加の岡本さんです。

クヴァンツのフルートと通奏低音のためのソナタを演奏する、バロック・フルートの植田さん、ヴィオラ・ダ・ガンバの久保田さん、チェンバロの岡本さん。

第二部は、マンチーニのリオコーダーと通奏低音のためのソナタを演奏するリコーダーの財前さん、ヴィオラ・ダ・ガンバの久保田さん、チェンバロの岡本さん。

「夏の名残の薔薇」は、全く初めて一人でハープの弾き語りをしました。アイリッシュ・ハープなので、本来はこういう曲が一番適しているのです。


次は山本さんのリュートで、イギリスのリュート・ソングを。

テレマンのトリオソナタを演奏する、ヴィオラ・ダ・ガンバの太田さん、チェンバロの岡本さん、バロック・チェロの吉田さん、テオルボの久保田さん。
トリオ・ソナタと書いてあるのに、よく奏者が4人いたりすることがありますが、この曲の場合は、ヴィオラダガンバとチェンバロが主にソロ・パートで、通奏低音が一括り(テオルボ、チェロ)となっているためにそう言います。でも全員が通底にまわれる低音楽器じゃん。とても珍しい組み合わせです。

モダン・オーボエの長尾さんと、モダン・ギターの山本さんによる、ピルスとクレジャンスの作品。私も聞いたことがない作曲家と曲でしたが、とても綺麗でした

シュシュのコンサートでは、少しだけモダン楽器が入ることもありますが、そこで古楽器とモダン楽器の音の違いなどを聴くことが出来ますので、曲だけでなく、プログラム自体がレアなものとなったりします。


モンテクレールのカンタータ「パンとシリンクス」を演奏する、私笹山晶子と、バロック・フルートの植田さん、バロック・ヴァイオリンの上田さん、ヴィオラ・ダ・ガンバの太田さん、チェンバロの岡本さん。
今回、この曲をしたいということで、太田さんにカムバックしていただきました。フレンチ・カンタータは、ほぼヴィオラ・ダ・ガンバでまわしていくようなもので、非常に重要なポジションであります。
お話しはギリシャ・ローマ神話に基づくものが殆どで、これは上半身は人間、下半身が山羊の姿の牧神パンが、シリンクスというニンフを追いかけて、シリンクスが葦に姿を変えてしまうという有名な物語です。パンが笛を吹いている絵などが多いのは、姿を変えたシリンクスを吹いているからです。パン・フルートだったり、二本の笛だったり色々ありますが、シリンクスが笛になることによって、パンと固い絆で結ばれる、”愛の勝利”が最後に歌われます。
レシ(語り)とエール(歌)で進められていきますが、ヴァイオリンとガンバだけで夜明けの太陽が登ってくる様子・アウローラ(曙の女神)を表していたり、ディアーヌ(森を支配する女神)の狩りのシーンで馬が駆け、弓矢が飛ぶというような雰囲気の時もヴァイオリンが登場します。
そして物語の佳境で、パンがやっとシリンクスを捕まえたと思ったら、葦を手にしていた…という驚きとガッカリ感が語られる時に、フルートが登場します。パンはやるせない悲しい気持ちで、葦笛を吹きますが、その悲しい、悲しい音楽がエコーのように何度も繰り返し演奏されます。でもこれでシリンクスはいつでもパンの側にます、どうぞ悲しまないで、羊飼い達に優しい音色を聴かせてあげてください、とシリンクスは言ってるかのようです。
ギリシャ・ローマ神話の神々は、それぞれ特色があり、意味があり、持っている道具もあります。とくに半人半獣で頭に角が生え、笛を持っているパンという神様は、今の日本のゆるキャラの元祖のようで、それぞれの土地の特徴を出す姿や持ち物があったりで、私は思わず”せんとくん”や”ひこにゃん”も角があるな~なんて想像してしまいました。
Michel Pignolet de Montéclair : Cantate “ Pan et Sirinx ”

ラストは、また全体合奏でリュリのシャコンヌです。