‘Tis Nature's Voice~それは自然の声~Ⅱ

みらくる・あっこの気ままブログ

来年はフランスの宗教曲で

2017-12-28 01:50:55 | My Consert
来年春に、クープランの有名な「ルソン・ド・テネブル」(暗闇の朗誦)といって、受難の前の何日か前に歌うエレミア哀歌を歌にしたものを歌います。クープランのものでは、聖水曜日の第1ルソン(ソプラノⅠの独唱)、第2ルソン(ソプラノⅡの独唱)、第3ルソン(ソプラノⅠとⅡの重唱)というのが残っており、ヘブライ語のアルファベートを入れながら、エレミア哀歌が歌われていきます。悲しい内容なのですが、曲は長調で始まり、美しいメリスマの母音唱法でヘブライ語のアルファベートが歌われます。


通奏低音は、チェンバロ、ヴィオラ・ダ・ガンバ、テオルボです。






先日の練習の様子。黒い服を着てるのは、写真撮影のためですが、この家の可愛いウサギさんが、先日亡くなり、なんか喪服のようになってしまいました。いつもお庭やお部屋でチョコチョコ走り回っていた、ピーターラビットのような、茶色いウサギさんでした🐇


クリスマスが近かったので、送ってもらったものだそうですが、お花の中に一本の蝋燭があり、火を灯すといい感じ。
「ルソン・ド・テネブル」は、途中のPetitte pauseと書かれた所で、蝋燭を消すようになっていて、だんだんと暗くなり、最後の一本は曲の終わりに消します。蝋燭を使ってはいけない会場、使ってもいい教会などで行いますので、蝋燭の演出の仕方も考えなければいけません。

クープランは、来年生誕350年らしく(知らずに来年することにしていました)、受難から復活するということで、「復活祭モテ」も歌います。ルソンはけっこう難曲で、仏バロック独特の装飾が沢山はいりますし、イネガル奏法も重要で、発音もラテン語フランス風な読み方で発音するなど、あと一曲が長いので体力もいります。美しいのだけれども、ドラマティックな表現もあり、声楽の全ての要素を含んでいます。
による神秘的な音楽ということで、マラン・マレの「人間の声」というガンバ曲もはいります。
グループ名は、この時代ソプラノをDessusと言っていたことから「Musique Dessusミュズイク・ドゥス」という名前にしました。

あと6月にフォーレの「レクイエム」のソロがあり、フランスものの宗教曲が続きます。
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