‘Tis Nature's Voice~それは自然の声~Ⅱ

みらくる・あっこの気ままブログ

ベートーヴェンにハマる。そして楽しい庭。

2016-05-15 21:39:09 | My Consert
次回のアンサンブル・シュシュの定演で、リートはベートーヴェンの歌曲を歌うことになり、鍵盤奏者のKさんのお宅へ、練習に行きました。


ベートーヴェンというと、交響曲ピアノ・ソナタが主要な地位を占めている作曲家と思いますが、歌曲も以外とたくさん作っています。私はそんなに全部知ってるわけではありませんが、最初にドイツ歌曲を習う時に、シューベルトの本格リートに入る前に、モーツァルトベートーヴェンの歌曲を、一年くらいかけて基礎練習をするという期間がありました。

学生の頃の印象は、モーツァルトが旋律的にも自然で美しく、ピアノ・パートも綺麗だな~、ベートーヴェンは、ピアノ・パートはソナタみたいだし、歌の旋律もちょっとぎこちなく、固い印象を受けました。でも結構好きでした。というのは、ベートーヴェンの厳しい印象とは全く違った、優しくて陽気なベートーヴェンが感じられたからです。

リートの元の詩が、人間の想いを、自然現象と重ね合わせた内容であることが多いこと、そしてピアノが、その自然現象の描写をしていることが多いからです。
ベートーヴェンの歌曲もしかり、恋する切ない心を、小川や風や花や鳥の声などを、ピアノで表現するようになっています。元の詩に共感するからこそ曲にするので、ベートーヴェン歌曲を勉強すると、恋する優しいベートーヴェンが、見えてくるのです。

そんなことを話し合いながら、ピアニストさんと表現方法を試していきますが、やっぱりベートーヴェンは飽きることのない、奥深さを持っているという感想になります。私も最近では、モーツァルトよりもベートーヴェンの面白さにハマっています。

仮面ライダーゴーストにベートーヴェンが登場することから、すっかりベートーヴェンにハマってしまった男の子の生徒さんがいて、伝記も読んで、とても尊敬する人になっているようです。最近はゴーストにモーツァルトも登場するらしく、またベートーヴェン伝記にも登場することから、ツェルニーなどの周辺作曲家にも興味深々なのです。今は「運命」を連弾で一生懸命練習しています(*^^*)

こんな真っ白な子供に、強烈に入って来るのもベートーヴェンの音楽で、また通もうならせる、洗練された作曲技法も持っているのもベートーヴェンの魅力だと、指揮者のブロムシュテットも語っていますね。確かに子供達の一番知ってる、クラッシクの作曲家は、音楽室のこの怖い顔をした絵も手伝って、「運命」「よろこびの歌(第九)」「エリーゼの為に」「月光」だと言います(^-^;。
今クラシックをやっている人も、ベートーヴェンから好きになったという人や、音楽の理屈は分からないけれど、その人となりから発せられる、音楽の魅力に取り付かれている人も、周りに多いです。
頑張ってそんな魅力を伝えるべく、演奏しなければなりません(*^^*)。

ベートーヴェンは、30才ぐらいに聴力を失ってくるので、音楽家としては致命的な障害と闘いながらの、作曲人生でした。
そんな苦しみの中から生み出された、厳しい曲もありますが、心洗われる美しい曲もたくさん。
地上の苦しみから解放されて、宇宙の星空の中、神様に近い場所で、魂が浮遊するような歌曲があります。ラスト三大ピアノ・ソナタの宇宙感とも共通するような歌です。

「星空の下での夕べの歌」L.v.ベートーヴェン "Abendlied unterm gestirnten Himmel" WoO 150 Ludwig van Beethoven


草花が好きなKさんの庭には、楽しい植物がいっぱい。合わせに行く時は、それも楽しみです
ベートーヴェンも森が好きで、目に見える美しい自然が大好きだったそうですね(*^^*)。

     
花ニラ。巨大なアマリリスの蕾。キーウィの花。都忘れ梅花ウツギ(卯の花)、蔓薔薇シャクヤク


そして、一度植えたらどこまでも蔓延ってくる、ドイツ鈴蘭。日本の鈴蘭と違って、とても強いそう。欲しかったら、シャベルで掘って持って行ってー!と言われました。花は可憐なんですけどね(^-^;。ベランダで鉢植えしか出来ませんが、是非もらいます(^-^;。
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