まずは率直な意見を
書かせて頂きますが
全対戦カードを見て
感じたことは
超満員の
両国国技館でやる
カードではないよねと。
G1の優勝決定戦が
メインイベントで
組まれているとはいえ
タイトルマッチは
ジェイ・リーサルと小島の
ROH王座戦と
ブリスコ兄弟と
裕二郎、ページ組の
IWGPタッグ戦という
新日本ファンには
あまり馴染みのない
レスラーの試合ばかり。
突如アナウンスされた
ノア選手の参戦も
あまりにも急過ぎますし
対戦相手が
柴田+第三世代という
ムチャクチャな組み合わせ。
スペシャルなタッグマッチが
たくさん組まれたといえば
聞こえはいいのですが
寄せ集め感も
無きにしも非ず。
これ、果たして事前に
今日の全対戦カードが
アナウンスされていたら
ファンの皆さんは
チケットを
買ったんでしょうか?
ところがどっこいですよ。
いざワールド観戦してみると
なかなか面白い
興行になっていました。
これは私がノアファンで
中嶋、潮崎らと
柴田、第三世代の
8人タッグが
熱い試合内容と
試合後のゴタゴタで
これぞ対抗戦という熱と
今後への期待感を
感じさせてくれたこと、
オカダが試合後に
丸藤とのIWGPヘビー戦を
示唆したことなどが
満足度に大きく
影響しているのだろうと
思います。
第4試合
柴田 天山 永田 中西
vs中嶋 潮崎 谷口 北宮
当日、唐突に
アナウンスされた
ノア勢の新日本参戦。
まぁチケットは既に
完売なわけですし
事前にアナウンスしたところで
チケットの売れ行きに
影響が出るわけでも
ないでしょうし。
新日本ファンにとって
商品価値を感じる
ノアのレスラーなんて
せいぜい丸藤、中嶋、
潮崎くらいの
ものでしょうしね・・・。
ノアファンとしての
自虐はさておき
この対抗戦。
さすがに私も
柴田vsノアなんて
おこがましいことを
言うつもりは
なかったんですよ。
第三世代の3人と
新しいストーリーが
生まれればいいかなと
思っていたくらいで。
しかしながら
蓋を開けてみれば
「対ノア」を
誰よりも意識していたのは
他ならぬ柴田でした。
これには脱帽したとともに
柴田勝頼という男に
敬意を表さずには
いられません。
はっきり言って
今の柴田が
ノアに絡む必要性もメリットも
ほとんどありませんからね。
この先の展開、
期待しちゃって
良いのでしょうか?
・・・ダメですか!?
第6試合
ROH世界選手権試合
ジェイ・リーサルvs小島
小島が繰り出した
モンゴリアンチョップからの
アナコンダバイス。
天山殺法に
目頭が熱くなりました。
最後は急所攻撃からの
リーサルなんたらで
小島が惜敗して
しまいましたが
感動をありがとう!
セミファイナル
オカダ 矢野 丸藤
vsファレ タマ ロア
・・・いやまぁ
そこにオカダの名があれば
この対戦カードが
セミファイナルでも
新日本ファンは
納得するのかも
しれませんが
これが両国3連戦の
セミファイナルで
良いんですか?
・・・ていう素朴な疑問が
私にはありますよ。
オカダと丸藤の
豪華タッグ?
あっ、もしそう
思ってくださるならば
それはとても光栄です。
先発を買って出た
オカダの目に映るのは
もちろん公式戦で
不覚を取ったファレのみ。
この試合はまさに
オカダ無双とも
いうべき試合内容で
パートナーの
丸藤にも矢野にも
仕事をさせませんでした。
試合後のマイク、
背中越しの丸藤に
「本当にベルトを賭けて
戦いたい相手」と
呼びかけたオカダ。
「待ってました」と
これに応じた丸藤を
握手でスカすなんて
なかなか粋なことを
してくれるではありませんか。
メインイベント
「G1 CLIMAX 26」
優勝決定戦
後藤vsケニー
何度も言うようですが
誰がこのカードを
予想できたのかと
いう話でして。
今年のG1クライマックス
最後の公式戦、
その舞台には
棚橋もオカダも内藤も
そして丸藤もいません。
では、この対戦カードは
新日本ファンの期待を
裏切るものなのか?
そうではありません、よね?
ダークホース同士による
優勝決定戦、
私はそこにこれまでにない
可能性と期待感を
ひしひしと感じています。
勢いを感じさせるのは
Bブロックの覇者、
ケニーの方でした。
13日の両国で
内藤を撃破した試合は
その内容も結果も衝撃的で
一瞬にして新日本ファンの
心を鷲掴みにしました。
一方の後藤は、どうか?
いまだ出口の見えない
迷宮の中をさまよい
もがく苦しんでいるように
私の目には映ります。
「混沌」の中に
身を置くことで
変化を求める後藤。
この一戦は
そんな後藤にとって
一筋の光明と
なり得るかもしれません。
会場の雰囲気は
ケニーを後押しする声が
圧倒していました。
負傷したケニーの
足を攻めた後藤には
大ブーイングの洗礼。
後藤はさぞや
やりづらかったでしょうね。
白状しますが
後藤とケニー、
はたして噛み合うのかと
決勝戦のクオリティを
心配してましたが
余計なお世話でしたね。
ケニーの破天荒な攻撃と
後藤の強靭な精神力に
驚かされる中、
ケニーは盟友、飯伏の
シットダウン式ラストライドと
フェニックススプラッシュを、
後藤はかつてのフィニッシャー
昇天・改を解禁。
もうこの時点で
震えが来ていましたが
感動のラストシーンは
その後に待っていました。
ケニーは
ブラディサンデー、
スタイルズクラッシュ、
そして自身の必殺技、
片翼の天使という
歴代BULLET CLUBの
リーダー格の
得意技で畳み掛ける
圧巻の波状攻撃で
G1史上初の
外国人レスラー覇者が
誕生しました。
2016年の
G1クライマックスは
驚きに満ち溢れた
大会となりましたが
その最終戦はまぎれもなく
ベストバウト級の
熱戦だったと思います。
敗れた殿も
天晴れでした。
試合後のマイクでは
なんと日本語も解禁。
新日本に上がってからは
日本語は封印していたので
この日限りの
大サービスだったのでしょう。
ついに新日本の
頂点に立ったケニー。
L・I・Pの内藤が
トップスターになったように
この日を機に
ケニー・オメガが
新日本のトップグループに
一気にジャンプアップ
したであろうことは
間違いありません。
ここ数年、
新日本プロレスは
「守り」に入っていたように
感じられましたが
今回のG1は
大きな攻勢に出たように
感じられました。
波乱に満ちた
G1クライマックス26、
本当に面白かったです。
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