毎日、自由な時間が取れるときは、積極的に、フリースクールに通うようにしています。だいたい毎日、午前中の二時間はここで過ごすことにしています。
フリースクールとは、その名の通り、誰でも参加でき、しかも授業料がタダの学校のことで、ここでは英語を学ぶことを目的とした学校を意味します。
このようなフリースクールは、アメリカでは、大概の町に一つ以上あるようで、今通っている大学のある町にも、私の知る限りで2つはあります。
その運営は、教会関係者の方々の全くのボランティアであることが多いようです。
毎日、フリースクールで我々に教えるのために、家のことなどを犠牲にして、献身的に世界各国から来ている生徒たちに、英語を教えてくれます。
当地は、大学の町であるということもあって、ご主人が大学生で、その奥さんが、フリースクールの生徒という場合が多いです。
ご主人がクラスを持っているときには、奥さんに自由な時間がある場合もあることもあり、主にこのフリースクールに通うことができるという訳です。
また、まだ幼い子供を抱えている奥さんたちのために、フリースクールには、必ず、託児所が併設されています。このような施設があるということは、やはりアメリカならではのことのように思います。奥さんが授業を受けている間、もちろん、タダであずかってくれます。滑り台やブランコなどの遊戯施設が整っているところもあります。
休み時間には、お菓子やコーヒーなどもサービスされます。
参加する生徒が、前述のように、いろんな国から来た奥様方であるため、小生のような、年寄りで、しかも男性、ということは珍しいことです。ですから、ほとんど、ハレム状態じゃあないの!! とは、娘の言葉です。
もちろん、日本人は私一人です。
日本を代表して、日本の文化、歴史、宗教、観光名所などなど、大いに宣伝する機会があります。また、それを授業でも要求もされます。
また、私の趣味はウインドサーフィンであること、そして、ウインドサーフィンとはどのようなものであるか、知らない生徒たちも多いので、折につけ、アルーバや、ボネールで撮ったビデオや写真を見せ、ウインドサーフィンの素晴しさなどを大いに宣伝しています。
その甲斐あってか、結構、このフリースクールでは、ウインドのことに興味を持ってくれた人がおります。
授業の内容は、英語の文法、単語、発音、会話などなどです。
いつも痛感することですが、日本の英語教育の間違った方針にはつくづく泣かされます。
日本人は、文法や読み書きは得意ですが、話すこと、聞くことがおおにして全く駄目です。
すべてができればいいことはもちろんですが、どちらかと言えば、読み書きよりも、聞いて話すこと、つまり、会話の方に重点がないと、世界に出て、世界の人たちとコミュニケーションができません。
同じクラスのある国の人の例ですが、会話はできるのですが、新聞や本を読ましても、まったくと言っていいほど、読むこと、と、書くことができません。
でも会話ができるので、他の人とのコミュニケーションがうまく行きます。
日本の教育の間違った方針を恨んでも仕方ありませんが、何とか方針を転換しなければ、これからの子供たちも同じ思いを持つことが多いのではないでしょうか。
南部には、日本人は非常に少なく、日本のことに関心があっても、なかなか日本のことを知る機会がないこともあって、日本の伝統的行事とか、さまざまな文化などをプレゼンテーションさせられます。おかげでこちらもいい勉強になりますが、世界のいろいろの国の人たちに日本の文化・宗教・歴史などを説明することが非常に難しいです。
フリースクールには、確かに男性は少なく、したがって、いろいろな国から来たご夫人方ともとても仲良くお付き合いができ、facebookのお友達にもなったり、ポトラックパーティでは、それぞれのお国柄の出た世界の珍しい料理をいただくメリットもあります。
小生は、日本人の典型でしょうか、無宗教で、困ったときの神頼み、をする訳ですが、他の国の人たちは、キリスト教はもちろん、イスラム、ブッダなど様々な宗教を持っていますので、無宗教の小生にはなかなか理解に苦しむところもあります。
このフリースクールには、こちらにいる限り、通い続けるつもりでいます。
※掲載した写真は、9月に行われたパトラックパーティでの様子です。ほとんどがご夫人であることが見てとれます。