百条委員会委員辞任で済む話とは思えず、島岡美延です。公平さが完全に失われていた兵庫県の百条委員会、その影響を受けた県知事選挙。選挙ポスターの品位は必要だけど、もっと根本的にこの国の選挙が危機にあるのでは。兵庫県の問題では命を絶った人がいることを忘れてはならず。
心がどうにもならなくなったら、想いを身体の外に全部出して。映画『奇麗な、悪(21日公開)』をご紹介します。映画プロデューサーの奥山和由の約30年ぶりの監督作品。『火 Hee(16)』として映画化されたこともある中村文則の短編小説『火』が原作。
街中をふらふらと歩く女(瀧内公美)が古びた洋館に辿り着く、そこは以前通ったことのある精神科医院。患者用のリクライニングチェアに身を横たえ、彼女は自身の悲惨な人生について語り始める――。
1時間以上に及ぶワンカット撮影、圧巻のひとり芝居で魅せる瀧内。全編に流れるピエロの口笛のメロディは、国際口笛大会優勝の加藤万里奈。不思議な余韻に包まれる78分。