東日本大震災、福島原発事故から13年、島岡美延です。怖がった小学生が社会に出たりした年月。
この13年間にも新たな「被災者」が生まれています。映画には「災害からの復興」を描いた作品も多く、ドキュメンタリーはもちろん、物語にもハッとさせられる場面、セリフがあるもの。
例えば、やっと全員が避難所で会えて抱き合う家族がいる一方、親が行方不明、たった一人、膝を抱える幼い子。学校が避難所であり遺体安置所にもなった現実。
「辛いことを忘れちゃいけないのか、いつまで被災者でいろというのか」という叫び。マスコミは「その時期」だけ来て、忘れない、という――。被災者であることを隠して就職した若者の壊れそうな心。
そんな場面に出会うたび、胸がつまります。能登半島で2か月以上たって断水が解消した人の笑顔。でもそうなるまでに想像を絶する困難があったはず。首都圏に住む私たちが2か月以上の断水を乗り越えられるのか。その想像力を持たなくては、と肝に銘じます。
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