雨が降りそうな敬老の日、島岡美延です。90代で水泳やバレエは珍しくなさそう。
戦後79年、戦争について語れる人はどんどん減っているから、せめて学びたい。保坂廣志著『首里城と沖縄戦 最後の日本軍地下司令部』(集英社新書)は今年6月の出版、図書館で借りました。現在進行中の自衛隊配備の〈南西諸島シフト〉が戦争中の日本軍と重なるという指摘も。
2019年に首里城が火災にあい、日本軍司令部跡が改めて注目されました。本書に出てくるのは、文字から匂いや音まで想像できるほど悲惨な地下壕の実態。第32軍司令部、兵士、民間人、米軍…、誰もがなぜ、あれほど残酷な最期となったか。
東京では空襲後の焼け野原の5月、「沖縄で日本勝利」というデマを大本営が流し、人々は熱狂したとも。「沖縄語」は英語と同じ敵性語で、それを話す者をスパイとみなした軍司令部。沖縄から疎開する船舶は対馬丸など20隻以上撃沈されていて、「住民避難」の難しさ、令和の政治家はどう考える?
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