待望の雨、雪が降っても鎮火はまだ、島岡美延です。なんとか、大船渡の人々に希望が見えますように。
なぜこんなことに、と人生で何度つぶやくのか。映画『Four Daughters フォー・ドーターズ(14日公開)』をご紹介します。第76回カンヌ国際映画祭最優秀ドキュメンタリー賞受賞、ただドキュメンタリーの枠を超えた衝撃的な本作。
チュニジアに住む姉妹が15歳と16歳の若さで過激派組織IS(イスラム国)に参加。なぜそんな決断を? 残された母と妹二人、さらに「母と不在の姉二人」らを演じるプロの俳優が、カウザーベン・ハニア監督のカメラの前に立つという異色の形式。その過程で家族の複雑な歴史が徐々に明らかに。自分たちの身に起きた恐ろしい出来事を追体験する母、妹たち。厳しかった母と娘たちの記憶、反抗、絆。
時には母本人と母役を演じた女優が抱き合い、慰め合う場面も。IS加入などなければ、美しい4姉妹はどんな人生だったか、想像してみたい。
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