箱根はひんやり、雨上がりの朝、島岡美延です。
久々に春の伊豆半島へと思い立つも、今なら「かながわ旅割」でお得、の誘惑に勝てず。実に2020年秋のgotoキャンペーン以来の箱根です。初めて泊まる宿は静かな山の中、本館と新館で源泉も違う温泉三昧。炙り焼き会席、特に金目鯛の釜飯が嬉しかった！
昨日は箱根で一番好きと言えそうな場所、ポーラ美術館でゆったりとした時間を堪能。開館20周年記念展『モネからリヒターへ(～9月6日)』も新収蔵品を中心に充実していますが、特にお勧めなのが、約１㌔を散策できる森の遊歩道。ブナやヒメシャラなどが新緑になり始めの森はこの時期、とても明るく、鳥たちの姿も。時折現れる彫刻や現代アート。マスクをはずして深呼吸！
そういえば、箱根のバスは少し小型の車両でも運転手のすぐ後ろの座席や入口側の最前列も着席が可能でした。川崎や横浜のバスだといまだにロープが張られて使用不可。どっちが科学的なコロナ対策？
今日はどこで深呼吸しようかしら。
体長2メートルのヘビは飼い主の車で発見、島岡美延です。「逃げ出し騒動」って灯台下暗し、の顛末が少なくないかも。
ファイルの中から、中止になった2020年春の美術展チケットを発見。不要不急とは、と考えたあの頃。現在90歳のマエストロは何を思う？ 映画『フェルナンド・ボテロ 豊満な人生（29日公開）』をご紹介します。
世界で最も有名なコロンビア出身の芸術家、フェルナンド・ボテロの作風は、人間も静物もふっくら、ぷっくり。南米のピカソとも称され、今も毎朝アトリエに通い、多幸感あふれる独創的な作品を生み出しています。
「モナ・リザ12歳」という作品のMoMA展示で注目され、アート界の頂点へとたどり着くも、幼い子どもを事故で亡くし、自身の利き手の一部を失うという衝撃の過去。家族や評論家、そして芸術家本人が語る貴重なドキュメンタリー。
映画公開と合わせ、渋谷Bunkamura ザ・ミュージアムで29日から『ボテロ展 ふくよかな魔法』も開催されます。
ロシアが期限付きでウクライナに降伏要求、島岡美延です。そんな無茶苦茶な日曜日、都内某駅前で、戦争を止めて、と声を上げるグループがいました。
そこで配られていたのは「ロシアの暴挙は、かつての日本の姿だ」と書かれた紙。徴兵され、他国に攻め入り、村や街を砲撃した日本人がいた、それは遠い昔にも思えるけど、間違いなく起きたこと。
先日ご紹介した中原空襲展で気になったものがありました。国民学校3年8組女子生徒の100点満点をとった国語のテスト。「○○という言葉を使って文章を作りなさい」の解答は、兵隊さんが・・・、とその雄姿を称える文。
漢字に読み仮名をつける8つの設問は次の通り。魚雷・機雷・爆彈・駆逐艦・潜望鏡・軍艦・飛行機・何千粁
最後のは、なんぜんきろめーとる、です。書き取りは「フネをシズめる」等。これが第二次世界大戦下、日本の子どもたちが勉強していたこと。先生には絶対服従、でした。
大谷選手2本のホームランとウクライナの映像、島岡美延です。ニュース番組の冒頭はどっちか。嬉しい出来事があっても、すべてを台無しにする戦争。
まもなく大統領選決選投票のフランスの人たちは何を思う？ 映画『パリ13区（22日公開）』をご紹介します。鬼才ジャック・オディアール監督、気鋭セリーヌ・シアマ脚本。原題は「オリンピアード」、1968年グルノーブル五輪にちなんで名づけられ、1970年代に開発された地区。高層住宅が並ぶエリアは移民が多く暮らし、活気に満ちています。
高学歴だけどコールセンターで働く台湾系フランス人エミリー。祖母のアパートでルームメイトを募集、現れたのは高校教師カミーユ。女性の名前と勘違いしたアフリカ系フランス人。ソルボンヌ大の法学生として復学した32歳のノラ。ポルノ女優のアンバー・スウィートに似ていたことで起きる騒動。
ミレニアル世代の若者たちの恋愛模様をモノクロームで映し出す、誰も知らなかったパリ。
阪神ようやく2勝目、頑張りましょう、島岡美延です。どこのファンというわけではないけど、セ・パ最下位がいつになく気になる今シーズン。
昨日は冷たい雨が降ったりやんだり。1945年4月15日はアメリカのB29爆撃機200機が川崎の夜を襲った、川崎大空襲の日。多摩川に多くの人たちが逃げていきました。その4か月後、あの長く苦しい戦争がようやく終わります。
川崎市平和館が建つ平和公園（中原区）には、東京航空計器の工場があり、空襲で壊滅的な被害を受け、戦後は米陸軍出版センターが置かれました。タワーマンションが立ち並ぶ武蔵小杉、もともとは軍需工場が集中していたのです。現在、中原市民館で中原空襲展（～20日）。
ウクライナは、空からミサイル、陸から戦車、爆弾、銃で攻めたてられています。毎年、平和館の戦争に関する展示を見ていますが、白黒の写真の悲惨な光景は今年、また違って見えてきます。
日本人が経験した戦争を知ること、それが私たちにできること。
台風1号は小笠原諸島へ、関東は昨日より寒い雨の一日、島岡美延です。この4月、「平年並み」の日は少なく、寒いか、暑いか、ちょっと激しすぎ。東北で真夏日を記録したのはついこの前。
今月の姿勢テーマ『春色の力を味方につけよう』を実践していますか？ 気温の変化が大きい日々でも、着るものには明るい色を取り入れたいですね。桜の優しいピンクもいいけど、GWが近づくと花壇の色はもっとカラフルになります。
少し暑いくらいの先日、横浜スタジアム周辺、山下公園、みなとみらい方面などを歩きました。横浜公園の12万本と言われるチューリップがそれはもう、パワー全開！という感じで咲いていて、見ているだけで元気が出ました。
「ガーデンネックレス横浜2022」の開催中で、山下公園では花壇とベイブリッジ、豪華客船の写真を撮る人も大勢。5月には横浜市の花であるバラが各地で咲き誇ります。相変わらず「屋外でもマスクをつけて」の散策になりますが、ビタミンカラーの花壇が楽しい季節です。
気温が「昨日の半分」と言いたくなる急降下、島岡美延です。26度の暑さから今日は雨で13度予想。4月は色んなストレスだらけ。
そんな時はこんな本に接してみませんか、養老孟司著『ヒトの壁』（新潮新書）。先月、「川崎市人権学校」の養老先生のオンライン講演を聴いたばかり。コロナ禍の2020年6月に心筋梗塞を患い、「ステイホームで文章を書くしかなかった」日々。
今は人間関係ばかり、相手の顔色を伺いすぎてないか。登校拒否が増えるのは学校教育自体が対人教育に偏っているから。いじめ問題の根源はそれ。理想の職業がYouTuber、他人の気に入るものを提供するとは、対人の最たるもの。
コロナが終わったあと、対物の仕事をする傾向が育てば、と願う養老先生。猫のまるの頭からその骨壺を叩く今。「やむをえない国、日本」に生き、虫を愛で、いくら本を書いても次から次へと考えるべき問題が生じてくる、と。
養老先生、まだまだお願いします！
「戦争犯罪を世界が批難」という言葉が虚しい毎日、島岡美延です。どうしたら、この残虐な行為が止められるのか。
世界には美しい風景、人々の営みがあり、それを壊す権利なんて誰にもない。巨匠イングマール・ベルイマンが愛し、公私ともに過ごした家屋が残るフォーレ島、本当に美しい場所です。映画『ベルイマン島にて（22日公開）』をご紹介します。
映画監督カップルのクリス（ヴィッキー・クリープス）とトニー（ティム・ロス）はアメリカからスウェーデンのフォーレ島にやってきた。創作活動にも互いの関係にも停滞感を抱く中、敬愛するベルイマンが数々の傑作を撮った島でひと夏暮らし、何かを得ようとしていた。既に有名なトニー、認められて日が浅いクリス。彼女は自身の初恋を投影した脚本を書き始め・・・。
ミア・ハンセン＝ラブ監督と彼女の元パートナーを彷彿とさせる物語。クリスの脚本の主人公にミア・ワシコウスカ。現実と虚構が交錯し、境目が曖昧になって、この美しい離島を訪れた心地に。
岩手県で真夏日を記録、島岡美延です。半袖の人、軽めのダウンの人もいて、4月の体調管理は大変。思えばもう2年以上、体調の変化に敏感、というか「風邪も引けない」という感覚。
最近、関なおみ著『保健所の「コロナ戦記」TOKYO2020-2021』（光文社新書）を読みました。「日々、何かを書かずにいられない」という保健所と東京都庁の感染症対策部門の課長である著者が想像を絶する激務の中、2020年1月から書き留めたもの。
FAX1台で陽性者の報告が滞る日々。国より先行した都独自システムと国との齟齬。保健所は専門家会議で蚊帳の外。宿泊療養のホテルを拒否する人、延長し続ける人（警察動員で退去も）。東京五輪開催時の第5波、陽性者激増もコロナ報道激減。
武漢発チャーター機からワクチン接種、内閣も変わったコロナ禍。この本は「なぜか陽性者数が減った第5波」のあとまで。オミクロン株がなかったあの頃。BA.2の次XEが報告される中、保健所の叫び、政治に届いている？
完全試合って本当にできるんだ・・・、島岡美延です。19の三振（連続13含む）、暑くなった日曜日、ロッテ佐々木朗希選手の快挙を見守った人は、たぶん本人よりもドキドキしたはず。
こちらは緊張とは無縁、ゆるゆるバディロードムービー。映画『ニワトリ☆フェニックス（15日公開）』をご紹介します。井浦新と成田凌、二人が会話しているだけで、どこまでも映画！な幸福感。『ニワトリ☆スター（2018）』のメインキャスト続投、設定新たに楽しく蘇りました。
年が少し離れた幼馴染の草太（井浦）と楽人（成田）は、都市伝説〈火の鳥〉を探すため、愛車インパラで旅に出る。それぞれの人生に漂う暗い影、「何かからちょっとだけ逃げたかった」二人の珍道中。謎の妖怪村、迫りくるヤクザの魔の手、SM女王、農業ラッパー、誰もいない映画館館主など奇妙で味わい深すぎる出会い。そして、謎の花嫁の存在。
やっぱり、いるんだ、火の鳥・・・、信じる？信じない？ 「出会う」って大事。あー、旅に出たい！
