宮崎市中心街のビルの一角にある映画館、宮崎キネマ館。小さいながらも、シネコンではなかなか上映されない通好みの佳作を中心にして上映しているこの映画館。ドキュメンタリー映画も積極的に上映してくれていて、ドキュメンタリー好きにとっても誠にありがたい映画館です。
東日本大震災から3年となる来月、その宮崎キネマ館で震災をテーマにしたドキュメンタリー映画4本が、1週間限定で特集上映されます。作品のラインナップは、以下の通りです。なお内容紹介は、チラシの記述をもとにして記しております。
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『逃げ遅れる人々 東日本大震災と障害者』(2012年、飯田基晴監督)
障害を持つゆえに地震や津波から身を守ることができず、必要な情報も得られずに逃げ遅れた人びと。「周囲に迷惑をかけるから」と、多くの障害者が避難をあきらめざるを得なかった事実。それら障害者の実態調査や支援に奔走する人びとの困難•••。震災に翻弄された障害者と、そこに関わった人びとの証言を、話題作『犬と猫と人間と』(2009年)の飯田基晴監督が福島県を中心に取材し、まとめた作品。
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『犬と猫と人間と2 動物たちの大震災』(2013年、宍戸大裕監督)
津波で愛犬を失った夫婦が、その喪失を受け止めてゆく長い道のり。津波を生き延び、野良猫を家族にして歩もうとする男性。原発事故で取り残された犬や猫、そして牛たち•••。前作『犬と猫と人間と』の飯田基晴監督がプロデュースに回り、宮城県出身の宍戸大裕監督が、被災しながらもその実態が把握しきれていない動物たちと人との関わりを見つめ、「いのち」の意味を問いかける。
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『先祖になる』(2012年、池谷薫監督)
岩手県陸前高田市で農林業を営む男性。大津波によって自宅を壊され、消防団員だった長男も波にのまれた。生きがいを失った男性は一つの決断をくだす。仮設住宅には入らず、山で伐った木を使って元の場所に家を建てようというのだ•••。秀作『蟻の兵隊』(2006年)の池谷薫監督が、孤軍奮闘しながらも立ち上がり、生きていこうとする“ガンコ老人”の底力を通して、人が生きていくとはどういうことなのかを問いかける。
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『祭の馬』(2013年、松林要樹監督)
競走馬を引退し、「相馬野馬追」が行われる福島県南相馬市で余生をおくることになった馬、ミラーズクエスト。東日本大震災で押し寄せた大津波から辛くも生き延びたものの、原発事故により水と食料を絶たれ、さらにケガをしたおちんちんが腫れて元に戻らなくなってしまう•••。『311』(2011年、共同監督)や『相馬看花 第一部 奪われた土地の記憶』(2012年)で、被災した土地に目を向け続けている松林要樹監督が、とんでもない時代に生まれてしまった馬の運命を可笑しく、優しく見つめる。
いずれの作品も、その存在は知っていたものの、これまで宮崎では観る機会がありませんでした(とりわけ『先祖になる』はかなり観てみたかった作品でした)。それだけに、このたびの特集上映は実にありがたい機会です。
被災した地域の復興にはまだまだ程遠い現実があるにもかかわらず、早くも震災の記憶が風化し、忘れられつつあるという情けない現実がある中で、このような機会を設けてくれる宮崎キネマ館の志に、深甚なる敬意と賞賛を送りたい気持ちです。
その志に応え、4作品すべてを観るべく昨日(15日)、前売り券を4本分購入いたしました(前売り券は4作品共通です)。期間中にスケジュールを組んで、すべてをしっかり観たいと思っております。
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4作品共通の前売り券は1枚1000円。上映期間は3月8日から14日までの1週間です。ぜひとも、多くの人に観ていただけたらと願います。
なお、『逃げ遅れる人々』は映画館のみならず、施設などでの上映会も受け付けるとのことです。ご希望の団体はキネマ館へご相談を。
宮崎キネマ館 (電話) 0985-28-1162
(HP) http://www.bunkahonpo.or.jp/cinema/
東日本大震災から3年となる来月、その宮崎キネマ館で震災をテーマにしたドキュメンタリー映画4本が、1週間限定で特集上映されます。作品のラインナップは、以下の通りです。なお内容紹介は、チラシの記述をもとにして記しております。
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『逃げ遅れる人々 東日本大震災と障害者』(2012年、飯田基晴監督)
障害を持つゆえに地震や津波から身を守ることができず、必要な情報も得られずに逃げ遅れた人びと。「周囲に迷惑をかけるから」と、多くの障害者が避難をあきらめざるを得なかった事実。それら障害者の実態調査や支援に奔走する人びとの困難•••。震災に翻弄された障害者と、そこに関わった人びとの証言を、話題作『犬と猫と人間と』(2009年)の飯田基晴監督が福島県を中心に取材し、まとめた作品。
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『犬と猫と人間と2 動物たちの大震災』(2013年、宍戸大裕監督)
津波で愛犬を失った夫婦が、その喪失を受け止めてゆく長い道のり。津波を生き延び、野良猫を家族にして歩もうとする男性。原発事故で取り残された犬や猫、そして牛たち•••。前作『犬と猫と人間と』の飯田基晴監督がプロデュースに回り、宮城県出身の宍戸大裕監督が、被災しながらもその実態が把握しきれていない動物たちと人との関わりを見つめ、「いのち」の意味を問いかける。
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『先祖になる』(2012年、池谷薫監督)
岩手県陸前高田市で農林業を営む男性。大津波によって自宅を壊され、消防団員だった長男も波にのまれた。生きがいを失った男性は一つの決断をくだす。仮設住宅には入らず、山で伐った木を使って元の場所に家を建てようというのだ•••。秀作『蟻の兵隊』(2006年)の池谷薫監督が、孤軍奮闘しながらも立ち上がり、生きていこうとする“ガンコ老人”の底力を通して、人が生きていくとはどういうことなのかを問いかける。
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『祭の馬』(2013年、松林要樹監督)
競走馬を引退し、「相馬野馬追」が行われる福島県南相馬市で余生をおくることになった馬、ミラーズクエスト。東日本大震災で押し寄せた大津波から辛くも生き延びたものの、原発事故により水と食料を絶たれ、さらにケガをしたおちんちんが腫れて元に戻らなくなってしまう•••。『311』(2011年、共同監督)や『相馬看花 第一部 奪われた土地の記憶』(2012年)で、被災した土地に目を向け続けている松林要樹監督が、とんでもない時代に生まれてしまった馬の運命を可笑しく、優しく見つめる。
いずれの作品も、その存在は知っていたものの、これまで宮崎では観る機会がありませんでした(とりわけ『先祖になる』はかなり観てみたかった作品でした)。それだけに、このたびの特集上映は実にありがたい機会です。
被災した地域の復興にはまだまだ程遠い現実があるにもかかわらず、早くも震災の記憶が風化し、忘れられつつあるという情けない現実がある中で、このような機会を設けてくれる宮崎キネマ館の志に、深甚なる敬意と賞賛を送りたい気持ちです。
その志に応え、4作品すべてを観るべく昨日(15日)、前売り券を4本分購入いたしました(前売り券は4作品共通です)。期間中にスケジュールを組んで、すべてをしっかり観たいと思っております。
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4作品共通の前売り券は1枚1000円。上映期間は3月8日から14日までの1週間です。ぜひとも、多くの人に観ていただけたらと願います。
なお、『逃げ遅れる人々』は映画館のみならず、施設などでの上映会も受け付けるとのことです。ご希望の団体はキネマ館へご相談を。
宮崎キネマ館 (電話) 0985-28-1162
(HP) http://www.bunkahonpo.or.jp/cinema/
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