八月四日。陰一時雨。二日前の土曜日に開催が予定されるも、台風の影響による雨で順延となっていた宮崎市の納涼花火大会がようやく開催の運びとなれり。午後、一時雨が降るも夕刻にはやみ、無事開催に至ったことは喜ばしいことなりけり。
会場となった市中心部を流れる大淀川河川敷の周辺では露店が軒を並べ、平日夜にもかかわらず多くの人で賑わいし。
露店の一軒で地鶏炭火焼を購い、「盆地男」と「かあちゃん」と落ち合う。この日は1歳半になる「かあちゃん」の孫とその母も一緒なり。
会場とは川を挟んだ対岸の堤防上にて缶ビールを開け、「かあちゃん」が用意した唐揚や冷奴、サラダなどの酒肴、それに余が購いし地鶏炭火焼を広げて酒盛りを始める。それとともに花火の打ち上げが盛大に始まれり。
ほぼ真下にて眺める花火の華麗さと、臓腑に響く炸裂音の迫力に、余も思わず小児の如く歓声を挙げし。今回初めて花火を間近に見物したという「かあちゃん」の孫は大きな炸裂音に驚いた様子なれど、それでも時々ちらと花火を覗こうとする仕草が実に愛らしいものあり。
見物客の歓声に包まれる中、一時間後に花火大会は終了となれり。周囲を見渡せば、酒盛りをしながら見物していたのはただ我々の一団のみ。よくよく野外での飲食が好きな己が一団の習性を顧みて思わず苦笑せり。其の後は堤防の近くにある「かあちゃん」の自宅に移り、焼酎を飲みながら歓談せり。
「盆地男」も「かあちゃん」も、同じ職場に勤めし頃から数えるにもう20年近く、何かにつけて親しくしてくれる無二の存在なり。余はこの二人との知遇を得しことを改めて喜ぶなり。
八月五日。陰一時雨。前日同様、湿度の高き空気に包まれた蒸し暑さに閉口せり。
仕事を終え、百貨店にて知人への中元を選んだのち帰宅。すると、もう十数年の付き合いになる別の知人から余に宛てた中元あり。開けて見るに山形県の日本酒「出羽桜」の吟醸酒と、同じく山形産で牛蒡を牛肉で巻いて煮付けた酒肴「八幡巻」との組み合わせ。早速晩酌で味えり。
「出羽桜」吟醸酒は、清涼なる芳香と風味が実に暑気払いに最適な佳吟なり。「八幡巻」も牛蒡の中まで染みた味が格別で酒を進ませし。
贈り主の知人も、何かにつけて世話になっている好人物なりし。余はつくづく、人に恵まれているということを喜ぶばかりなり。
会場となった市中心部を流れる大淀川河川敷の周辺では露店が軒を並べ、平日夜にもかかわらず多くの人で賑わいし。
露店の一軒で地鶏炭火焼を購い、「盆地男」と「かあちゃん」と落ち合う。この日は1歳半になる「かあちゃん」の孫とその母も一緒なり。
会場とは川を挟んだ対岸の堤防上にて缶ビールを開け、「かあちゃん」が用意した唐揚や冷奴、サラダなどの酒肴、それに余が購いし地鶏炭火焼を広げて酒盛りを始める。それとともに花火の打ち上げが盛大に始まれり。
ほぼ真下にて眺める花火の華麗さと、臓腑に響く炸裂音の迫力に、余も思わず小児の如く歓声を挙げし。今回初めて花火を間近に見物したという「かあちゃん」の孫は大きな炸裂音に驚いた様子なれど、それでも時々ちらと花火を覗こうとする仕草が実に愛らしいものあり。
見物客の歓声に包まれる中、一時間後に花火大会は終了となれり。周囲を見渡せば、酒盛りをしながら見物していたのはただ我々の一団のみ。よくよく野外での飲食が好きな己が一団の習性を顧みて思わず苦笑せり。其の後は堤防の近くにある「かあちゃん」の自宅に移り、焼酎を飲みながら歓談せり。
「盆地男」も「かあちゃん」も、同じ職場に勤めし頃から数えるにもう20年近く、何かにつけて親しくしてくれる無二の存在なり。余はこの二人との知遇を得しことを改めて喜ぶなり。
八月五日。陰一時雨。前日同様、湿度の高き空気に包まれた蒸し暑さに閉口せり。
仕事を終え、百貨店にて知人への中元を選んだのち帰宅。すると、もう十数年の付き合いになる別の知人から余に宛てた中元あり。開けて見るに山形県の日本酒「出羽桜」の吟醸酒と、同じく山形産で牛蒡を牛肉で巻いて煮付けた酒肴「八幡巻」との組み合わせ。早速晩酌で味えり。
「出羽桜」吟醸酒は、清涼なる芳香と風味が実に暑気払いに最適な佳吟なり。「八幡巻」も牛蒡の中まで染みた味が格別で酒を進ませし。
贈り主の知人も、何かにつけて世話になっている好人物なりし。余はつくづく、人に恵まれているということを喜ぶばかりなり。
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