懐かしい湯の町情緒が湯けむりとともに漂う鉄輪温泉街。旅館の立ち寄り湯や、多くのお客さんを集める人気の大型温泉施設のほか、リーズナブルな料金で入浴できる共同浴場も6ヶ所点在しています。
共同浴場には市営のものもありますが、その多くは地元の方々による「組合」の手で維持管理されているものです。素朴な雰囲気の共同浴場は地元の人びとの大事な生活の場であり、社交場でもあるところ。外来客はその中にちょっと混ぜてもらうつもりで、入浴にあたっての決まりやマナーを守りつつ入るのが一番でしょう。
共同浴場は、タオルや石鹸、シャンプーなどの、いわゆるアメニティーは備えていないところが多くありますので、必要なものを持参した上でご入浴を。
(上の写真は市営の「熱の湯」、下は組合が運営する「谷の湯」です)
いずれも長い歴史を持つ鉄輪の共同浴場のひとつが、この「渋の湯」であります。
鎌倉時代、一遍上人によって開かれたといわれる歴史を持つ「渋の湯」。その最大の特長となっているのが、「湯雨竹」と呼ばれている昔ながらの竹製の温泉冷却装置です。源泉のお湯を竹の枝を通して落とすことで、加水することなくお湯を冷ますというこの「湯雨竹」のおかげか、熱めのお湯が多い共同浴場にあって、比較的浸かりやすい温度のお湯となっています。
地元の方々がのんびりとお湯に浸かっている浴場内の雰囲気は、実に穏やか。長い歴史に思いを馳せつつお湯に浸かるのは、いい気分転換にもなりそうです。
「渋の湯」の隣には、温泉を開いてくれた一遍上人に感謝して建立された、その名も「温泉山永福寺」があります。こちらも、ぜひお参りしておきたいところです。
鉄輪温泉の共同浴場で最もよく知られているのが、「渋の湯」からすぐのところにある「鉄輪むし湯」でしょう。
こちらもまた、一遍上人によって開かれて以来の歴史を持つ名所。現在の建物の前には、かつてのむし湯の跡が残されております。ちなみに、昔のむし湯は男女混浴だったんだとか。・・・うーむ、そちらのほうも続いて欲しかった気が少々(笑)。
貸し浴衣を身につけ、小さな木戸を潜って8畳ほどの石室へ。温泉の蒸気が充満した石室の床一面には、清流にしか群生しないという薬草の一種、石菖(せきしょう)が敷き詰められています。その上に横たわること10分ほど。はじめはじんわりと温まっていた体が一気に熱くなり、全身からどどどっと汗が吹き出してきます。石室で蒸されたあとは、たっぷりかいた汗を内湯で流します。
たっぷり汗を流した上に、石菖からのいい香りが全身から漂ってきて、実に爽快なこと爽快なこと。今年の1月に別府に出かけてむし湯を初体験したあと、帰ってから勤務先の同僚に「なんか肌がキレイになったみたいだな」と言われたものでしたが(笑)、もしそうだったとすれば、このむし湯の効果があったのかもしれませんな。
入浴後、ロビーで買って飲んだフルーツ牛乳は、また格別に美味しかったのでありました。
(鉄輪温泉の共同浴場についての情報はこちらの鉄輪旅館組合のサイトをご参照くださいませ)
* 記述の内容は、2016年前半の時点に基づいたものとなっております。
共同浴場には市営のものもありますが、その多くは地元の方々による「組合」の手で維持管理されているものです。素朴な雰囲気の共同浴場は地元の人びとの大事な生活の場であり、社交場でもあるところ。外来客はその中にちょっと混ぜてもらうつもりで、入浴にあたっての決まりやマナーを守りつつ入るのが一番でしょう。
共同浴場は、タオルや石鹸、シャンプーなどの、いわゆるアメニティーは備えていないところが多くありますので、必要なものを持参した上でご入浴を。
(上の写真は市営の「熱の湯」、下は組合が運営する「谷の湯」です)
いずれも長い歴史を持つ鉄輪の共同浴場のひとつが、この「渋の湯」であります。
鎌倉時代、一遍上人によって開かれたといわれる歴史を持つ「渋の湯」。その最大の特長となっているのが、「湯雨竹」と呼ばれている昔ながらの竹製の温泉冷却装置です。源泉のお湯を竹の枝を通して落とすことで、加水することなくお湯を冷ますというこの「湯雨竹」のおかげか、熱めのお湯が多い共同浴場にあって、比較的浸かりやすい温度のお湯となっています。
地元の方々がのんびりとお湯に浸かっている浴場内の雰囲気は、実に穏やか。長い歴史に思いを馳せつつお湯に浸かるのは、いい気分転換にもなりそうです。
「渋の湯」の隣には、温泉を開いてくれた一遍上人に感謝して建立された、その名も「温泉山永福寺」があります。こちらも、ぜひお参りしておきたいところです。
鉄輪温泉の共同浴場で最もよく知られているのが、「渋の湯」からすぐのところにある「鉄輪むし湯」でしょう。
こちらもまた、一遍上人によって開かれて以来の歴史を持つ名所。現在の建物の前には、かつてのむし湯の跡が残されております。ちなみに、昔のむし湯は男女混浴だったんだとか。・・・うーむ、そちらのほうも続いて欲しかった気が少々(笑)。
貸し浴衣を身につけ、小さな木戸を潜って8畳ほどの石室へ。温泉の蒸気が充満した石室の床一面には、清流にしか群生しないという薬草の一種、石菖(せきしょう)が敷き詰められています。その上に横たわること10分ほど。はじめはじんわりと温まっていた体が一気に熱くなり、全身からどどどっと汗が吹き出してきます。石室で蒸されたあとは、たっぷりかいた汗を内湯で流します。
たっぷり汗を流した上に、石菖からのいい香りが全身から漂ってきて、実に爽快なこと爽快なこと。今年の1月に別府に出かけてむし湯を初体験したあと、帰ってから勤務先の同僚に「なんか肌がキレイになったみたいだな」と言われたものでしたが(笑)、もしそうだったとすれば、このむし湯の効果があったのかもしれませんな。
入浴後、ロビーで買って飲んだフルーツ牛乳は、また格別に美味しかったのでありました。
(鉄輪温泉の共同浴場についての情報はこちらの鉄輪旅館組合のサイトをご参照くださいませ)
* 記述の内容は、2016年前半の時点に基づいたものとなっております。
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