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山遊び・海遊びやカメラ・写真、星、電子工作(真空管・スピーカー等)の記事を中心にブログに掲載しています
南竹 成己

えみりんのカメラ(OLYMPUS PEN)

2009年09月06日 | インポート
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オリンパス・ペンS(OLYMPUS PEN S)
1960年代に販売されたハーフサイズカメラ。ハーフサイズとはフォーマットサイズのことを言っており、普通使われている35ミリフィルムの1コマを半分にして2コマ分確保している。よって36枚撮りのフィルムは倍の72枚撮ることができます。
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この写真の左右2枚分が普通の35ミリフィルムの1コマ分。写真でわかるようにカメラを普通に構えて撮ると縦位置になることがわかりますね。

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カメラの機構はピントは目測で距離の指標がありますので、被写体を見ながら何メートルかな~??と考えてピントを設定します。露出はマニュアル。頭の中で絞りがいくらの、、シャッタースピードがいくら・・・と考えて写真を撮ります。現代のカメラはすべて自動でやってしまいますのでとても1枚に手間がかかりますが、それが写真を撮る楽しみでもあるし、人間のあいまいな感覚で撮る写真はたまにすばらしい結果になることもあります。シャッター音は『チッ』って小さいものでレンズシャッター機の特徴ですね。


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突起の少ないデザインはポケットに入れることを想定しているもので、名前の由来であるペンのように身近に使ってほしいというコンセプトに基づいています。

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オリンパス・ペンはアートを楽しむ人たちにとても人気で今も中古市場では高値で取引されています。最近、オリンパス・ペンEP-1としてデジタルで復活しましたが、同時にオリジナルのオリンパス・ペンを再生産して欲しかったなんて思ってる人もいるでしょう。

古いカメラ、しかもよく使われてきたカメラを扱うのは緊張します。えみりんのおじいちゃん(故人)が使ってきてカメラでおじいちゃんの見てきた世界を知っているカメラ。いろんなこと知ってるんでしょうね。持ち主の目で見た記憶がこのカメラに詰まっているような気がします。

これらの写真は、Nikon FEで撮っています。これも1970年代後半の古いカメラ。自動露出が付いた初期のカメラですが、たまに??という露出を示すときがあります。自分は普段頭の中で露出のデータを考えてからカメラの露出計と比べてみるということをしています。でもFEを使ったときはそれがほとんど一致するということが多いです。F5で撮るとほとんど一致しない。。。忠実に撮ろうとします。FEで撮ると結果はたまにとんでもない写真になりますし、たまにはおぉー!!いい写真だってことも。不思議ですね。カメラがいろんな体験をしてこうすればいいんだって知ってるかのような。『錯覚』なんでしょうけど。カメラとコミュニケーションしながらじっくりと写真を撮っていきたいですね。

Nikon FE + Ai Micro-Nikkor 55mm F2.8S (TMX)