1月17日(月)
この日が、「美ら島Century Run」をメインとした旅の最終日になりました。那覇空港を14:30発にしてあるので、そこまでの時間を使って沖縄南部の観光をすることにしました。沖東交通さんを通してお願いし、運転・案内をしてくださったのが沖東交通のKさん。9:00前には、ホテルに迎えに来てくれました。読谷村の自宅、恩納村営業所から来られたということです。早くに出たに違いありません。
Kさんには、大変お世話になりました。短い時間の中、効率よく欲張った観光をお願いし、
おじさんのわがままを受け、やり繰りしてくださったのです。要点をついた説明と安全への配慮等々、沖縄の締めくくりを気分よく終わらせていただいたので、冒頭、まずお礼から。
9:00ホテル前を出発。はじめの訪問「姫ゆりの塔」へ向かいました。20分ほど行ったところで、前方に4名のライダー発見。月曜日のこんな時間にいるとしたら、もしかして昨日のイベントに出た人ではないかと1枚、後尾は女性です。皆さん、結構乗り込んでいるスタイルとペダリングです。
姫ゆりの塔は、先の大戦の1945年4月、連合軍が本土上陸をした所であり、そこで17歳の若い命を散った沖縄女子師範・沖縄第一高等女学校の生徒さんたちにちなんで呼ばれ、碑を建立したことにあるそうです。施設内の説明は、Kさんが丁寧に要領よく説明してくれました。Kさんの話の中で、こんな言葉が印象的でした。「同じく若い命を散らしたのは、姫ゆり部隊だけでなく、同年齢での県内の多くの生徒もいることを忘れないでいただきたい。」と。そう言って、館内の一隅にある男子師範や県立中学校など、亡くなられた人数を記した表示を指してくれました。姫ゆり部隊でなくなった生徒さんより多くの生徒さんが亡くなった男子校もありました。子どもたちの未来を奪う戦争は、どんな理由をつけてもNOと、思いを改たにしたおじさん心です。
次に向かったのは、鍾乳洞のある「玉泉洞」の見学です。沖縄は石灰岩の島であることが分かれば、鍾乳洞があって当然。ここ「玉泉洞」は、国内でも最大規模の鍾乳洞だそうです。規模の大きさと多様な形をした鍾乳石は圧巻でした。下の1枚は、「絞り幕」と呼ばれている鍾乳石です。他にもシャンゼリゼが天井を埋め尽くしたような鍾乳石や観音様と呼んでいる鍾乳石などなど、いっぱいありました。自然が作る表情、たまりません。
最後に向かったのは、平和記念公園です。ここの公園内には沖縄戦で亡くなり、分かっている全ての方々の氏名を彫りこんだ石碑が建っていました。平和という言葉の示すように、日本人だけでなく、アメリカ人や他の外国人の氏名も刻まれていました。今現在、24万人ほどいるとKさんはおっしゃっていました。これからも氏名が分かれば碑に名前を刻むということで、まっさらな碑もありました。公園にある崖から、飛び降りたという場所も見ました。そんな場所に失礼とは思いつつ、どこまでも青い海と空を1枚。
ここからは一気に那覇空港を目指します。途中、Kさんにおじさんのわがままを許してもらい、糸満市の道の駅によってもらいました。実は、島ラッキョウを購入するためです。昨年、石垣に行った時にはまってしまった野菜です。空港にもありましたが、野菜は新鮮でなければ野菜と認めないおじさんです。よって、少しでも新鮮な島ラッキョウを手に入れるべく、道の駅の野菜売り場に寄っていただきました。値段も北海道で売っている半額以下でした。
那覇空港14:30発で、我が家を目指しました。無事着くことを願うばかりでした。機内では、徳之島出身というスチュワーデスさんの配慮で、窓側の席に空きがあるいうことで移動させてもらいました。このスチュワーデスさんとは搭乗ロビーから出会いがあり、声を交わしていたことも幸運かな。敬意を表して、眼下に広がる徳の島を1枚。
機内のモニターでは、奄美大島を越えたあたりを表示しています。
次にモニターには、高度などのデーターが表示されました。かなり高いとはいえ-54℃の寒さでした。このあともモニターを見ていましたが、伊豆諸島あたりでは高度も同じなのに-43℃となっていたことから、今回の寒気団がいかに南方のほうに強く張り出していたかが伺えます。おじさん心です。
羽田からは闇の旅になるので、空の旅もここまで。そして、闇になる前に、この前nobuさんのブログで見た空港からの富士山をおじさんも撮りたくて捜したら、目の前にいました。夕暮れの中、素敵なシルエットとなり、おじさんを喜ばせてくれました。
羽田を発ち、闇の中から地上へ。おじさんを安全に運んでくれた翼よありがとう。千歳空港は雪でした。
北海道は日本海側を中心に雪が降っていたおかげで、列車に遅れが出て、出発していたはずの1本早い列車に乗ることができました。帯広駅前のイルミネーションが「お帰りなさい」と迎えてくれました。
予定より早く、23:00チョイすぎに自宅に戻りました。
ビバ!美ら島Century Runの終幕です。