島のホテルでのバイトでは、和食レストランの洗い場で食器洗浄をしてました。
朝食の場合、お一人様につき一つのお盆に、
ごはん、味噌汁、お新香、魚の干物、海苔、温泉玉子、デザートなど、10種類ほどのものが乗ってて
お客様の食事が終わったら次々にホール係の人がそのお盆をさげてくるんです。
それを休む間もなく(日によっては余裕がある時もありますが)洗って食器の種類ごとに仕分けして、所定の位置にしまうんです。
それでですね、”手付かず”の状態でさがってきたものを、
残飯入れではなく口に入れたりしておりました(朝の場合は温泉玉子をよく食べてました)。
私(わたくし)たちは洗い場の仕事以外に、調理補助もやってました。
厨房が忙しい時や、私(わたくし)たちが余裕がある時などにはフキのスジ取りや味噌汁のお椀の準備、生シラスを器に盛ったり、お新香を小皿に分けたりしましたね。
夕食のデザートで出すアイスクリームを、一つずつ器に盛るんですが、これが冷凍庫の中での作業なんです。
ジャンパー羽織ってアイスの容器からくり抜くようにすくって
器に見栄えよく盛り付ける。
ここでも、このアイスがあまりにもおいしいので口の中に・・・。
午前はそんな感じで11時半くらいに終わって、中抜け(昼休憩)が5時間ほどで、
その中抜けで散歩したり、島内の食堂に何か食べに行ったり、寝たりしたのち、「夜の部」が始まります。
夜の部はさらに食器が増え(基本は3種類のコースなんですが、単品を注文する人がいるので)6~7時間の労働時間も過ぎるのが早く感じられます。
それで、最後に「まかない」の時間がやってきます。
夕方にごはん食べてから食器洗いで動き回って、終わった頃にはまた空腹になってるので、けっこう楽しみです。
和食の厨房なので、やはりまかないも和食がほとんどでした。
筍(たけのこ)ごはんや、卵かけご飯にちょっとしたおかずとか、おかずなんかはやっぱり料理人が作ったものですからおいしいんですよ。
余ったものは持ち帰って部屋の住人(他の住人は洋食や中華の洗い場)へのおみやげです。