ボヤキまSHOW

I talk to the window ~窓に語りて~

ワケアリです。

2007-03-08 00:16:49 | リゾートバイト
島のホテルでのバイトで、住んでた寮の同居人の一人に
7つほど年上の人がいたんです。

この人には2~3歳の息子さんがいたんですが、ワケあって離れて暮らしてるようでした。

まあこの人には、色々な話をしてもらいました。

本人曰く「叩けばどんどんホコリが出てくる」ということで、それだけ過去に色んな事を経験されてました。

妹さんがおられて、その妹さんに苦労させまいとキツイ仕事も結構されてたようで、腕っぷしも良かったです。

ある日、その妹さんがその人の息子さんを連れて島にやってくるということで、私(わたくし)が寝室にしてた部屋をその日一日、貸してほしいと頼まれました。

もちろん、親子の再開に水が入らないようにするためにはそれが一番の方法だったので快諾しました。

島にバイトに来る人はそれぞれ色んな事情を持ってます。

私(わたくし)はその日まで、その人がなぜ我が子と離れて暮らしてるのかなどと、あまり気にしていませんでした。

その日の晩、部屋に戻るとその人は陽気に酒を飲んでました。

いつもに比べて様子が変だと思ったのは、酔ってるせいだったからでしょうか。私(わたくし)はその人が酔ってるところをその時初めて見ました。

本当のところは分かりませんが、私(わたくし)には悲しみをまぎらわせてるように見えました。

久々の我が子との対面。僅かな時間とはいえ嬉しかったに違いない。

しかしそれは同時に別れる時の辛さに比例する、と私(わたくし)は思います。

だがしかし、そういうんじゃないような、なんかもっと深い事情があるように感じました。

その時私(わたくし)はそう感じて、その人になんかしてあげたいと思うんですが、でもどうしていいやら分からず、切ない気持ちになりました。

島にバイトに来る人はそれぞれ色んな事情を持ってます。

それに踏み込めない、踏み込むべきではない時もあります。

私(わたくし)は、ただその場にいて気の紛れる話を聞いてあげることしかできませんでした。

今思えば、それで良かったんだと思いますけどね。