島のリゾートホテルでのバイトの時に、同じ派遣会社から派遣されてるこづえさんという人がいました。
こづえさんは、ハツラツとしたお姉さんという感じの人で
曲がり角の向こうから”カッ、カッ、カッ”という足音が聴こえただけで
「あ、こづえさん・・・」って判るような、そんな感じの人です。
こづえさんは私(わたくし)のことを「イタさん」と呼んでました。
それは私(わたくし)が働く和食の厨房で、食器洗浄を担当しているにもかかわらず、私(わたくし)が一番板前っぽい(または演歌歌手)と言われてたくらい、当時の風貌がそうだったからです。
こづえさんとは特に親しかったわけではなかったんですが、
たまたま休日に島を出る時、同じ船に乗り合わせて、少し話することができました。
島にバイトに来てた人たちは、それぞれ色んな事情をもっていました。
こづえさんの場合は、「アクセサリーを作るため」ということでした。
アクセサリーを作って、知人のお店に置いてもらったり、
自身も身に付けておられました。
こづえさん曰く、「新作を作ってても、出来上がったと同時にそれはもう古いもの」というようなことを言っておられました。
うーむ、なるほど・・・。
量産して売ればお仕事として成り立つんじゃないんですか?
と、ぶしつけな質問をしたら
工期やらその他色々な事に縛られてしまうのが嫌だって言ってたかな。
今も作っておられるんでしょうか。