しろみ茂平の話

郷土史を中心にした雑記

小田郡城見村会議員及選挙被選挙人員(大正末~昭和初期)

2015年07月27日 | 昭和元年~10年
選挙制度の変革は大正末の25歳以上の男子の普選。
昭和21年の女性への選挙権、男女とも20歳以上へ拡大。
平成27年の18歳以上へ2才拡大がある。

笠岡市役所に保管されている城見村の資料から選挙人の名簿を転記した。

普選の選挙人は約540人。
普選前の選挙人は村会議員が約390人、衆院が280人。
この540、390、280の差。特に390と280の差はいったいなんだろう?



大正・昭和  村会議員定員 被選挙権ヲ有スル者 選挙権ヲ有スルモノ(年末現在)

大正11 12 374 379
  12 12  394 401 
  13 12  389 394
  14 12  383 389
  15 12  空欄 空欄
昭和2 12  531 535
  3 12  空欄 空欄
  4 12  --  539
  5 12  --  548
  6 12  --  544


衆議院議員 直接税3円以上ヲ納ムル者 選挙権ヲ有スル者 有セサル者(12月20日現在)
大正11 288 229 59
  12 282 227 55 
  13 279 232 47
  14 277 232 45
  15 259 228 33
昭和2 --- 541  ---
  3 --- 空欄  ---
  4 --- 541  --  
  5 --- 546  ---
  6 ---544 --


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福山市内海町の石油タンク跡

2015年07月27日 | 昭和16年~19年
福山市内海町の横島はたいへんきれいな海岸線だが、岬の山中に石油タンクがあり、道べりには陸軍の測量杭がのこっている。





岡山15年戦争資料センター発刊・岡山の記録・9号・2007年のうち
福山「鞆後山高射砲陣地」探検記から転記する。




岩国陸軍燃料廠横島出張所
陸軍燃料廠航空燃料貯油所

昭和15年陸軍燃料廠が発足、同時に航空燃料の重要性を重視して陸軍によって航空燃料専用貯油槽建設を開始。
貯油槽11基を備え、油送船桟橋も完成。今もタンク防護壁と桟橋が残り、ふきん山間部には機銃座も最近確認された。
当時陸軍貯油槽では最大規模で、朝鮮戦争時には米軍が接収した。


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女工哀史

2015年07月27日 | 江戸~明治
明治の初期・中期日本全国の地方都市に綿糸と生糸の近代工場が設立されていった。
群馬県富岡やアイビースクエア(倉敷紡績)が有名だが、跡地のほとんどがショッピングセンターとなっている。

戦後、工場の労働者の多くは集団就職で確保していたが
戦前の実態はどうだったのだろう?

「小学館・大系日本の歴史14」より以下転記


繊維産業の女子労働者の場合、農民の貧困と無知につけこんだ詐欺的なやり方でなされた。
契約は親と会社で結ばれ、前借金によって年季奉公が義務付けられ、途中の転廃職は許されず、逃げれば捕えられてリンチを加えられる。
会社の寄宿舎に事実上監禁され、私生活の自由は無く、人権無視の生活を強いられる。
また募集にあたる見番は、ことば巧みに女工を口説き、もてあそんだ。娼妓の前身はしばしば女工であった。私娼の場合も大阪府の1916調査例では46%の前職が「工場職工たりし者」でしめられている。


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