しろみ茂平の話

郷土史を中心にした雑記

森山加代子の「月影のナポリ」

2019年03月07日 | 昭和36年~40年
その頃、家にテレビが無かった。
ラジオから女性が歌う変わった歌詞で、軽快な曲が流れていた。


ティラレ タリルッナ
キスしてほしいって
ティンティンティンの胸のなる
ティンティンティンと甘い恋よ

「月影のナポリ」という曲名で、新人歌手の森山加代子が歌っていた。
ナポリの事は歌のどこにも出ないし、どしたんだろうと思った。

次の曲もいっそう変わっていて、もはや意味不明だったが大ヒットした。
「じんじろげ」
子供たちもきそって歌った。

ちんちくりんのつんつるてん
まっかっかの
おさんどんお宮に願かけた 内緒にしとこ
ジンジロゲ ヤ ジンジロゲ
ドレ ドンガラガッタホーレツラッパのツーレツ
マージョリン ・・・

ある日、大門駅前の食堂で母とかき氷を食べた事があった。
店には高いところにテレビが置いてあり、
初めて「森山加代子」を見た。
顔よりも、長い三つ編みが印象的だった。
話しがうまかった、司会の玉置宏と上手に会話をしていた。
その頃は、”歌う”こと以外何もしないのが”歌手”だった。

次の曲は、「パイのパイのパイ」だったが、
既に前の二曲で変わった歌詞に慣れていたので、自然に聞けた。

一時だったが、あの頃は美空ひばり・島倉千代子に並ぶほどの人気者だった。
2019年3月6日、病気で亡くなった。76才。
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