民謡よりも、踊りが有名な「はねおどり」
広島県無形文化財。
踊は素朴でありながら、豪快な感じもする。
元は、「虫送り」と「雨乞い」だそうだ。↓
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【福山市HP】はねおどり
この踊りは古くから旧沼隈郡一円と旧深安郡南部及び駅家町万能倉で踊られたもので,
その原形は農村行事の「虫送り」「雨乞い」に求めることができる。
江戸時代,水野勝成が福山城主となり,この踊りがすこぶる勇壮で活気に満ち,士気を鼓舞するとしてこれを奨励し,
各村々に鉦鼓を給付,雨乞い,虫送り,祭りなどの諸行事で行なわせたと伝えられ,このころから盛んになった。
はねおどり歌
沼隈郡沼隈町
『はねおどり』は沼隈郡沼隈町に残る県指定の無形文化財である。
白地の浴衣に白い鉢巻き、黒の手甲と黒い脚絆、
わらじを穿いた若い衆が、
大胴という大太鼓をからだの前面に吊るし、
それを打ってはねたりおどったりする。
恐らく豊年を感謝し、神社に奉納する農民の「豊年おどり」が主で、
これに「念仏おどり」が加味されたものであろう。
〽
めでたい世のはじめには
地から湧いて出て
空から降る
こちの世盛りに
七から立てて
かけもすまいぞかかりもすまい
まま子まま嫁
なじょ憎かろに
いとし殿御の子じゃないか
この『はねおどり』は沼隈郡沼隈町山南のほか福山市田尻に残っている。
「広島県の民謡」 中国放送 第一法規出版 昭和46年発行
撮影日・2016年5月15日