バスとは「運転手」と「車掌」がいるのが、あたりまえで
乗合バスには「運転手」と「車掌」、
観光バスにも「運転手」と「車掌」(バスガイドと呼んでいた)がいた。
高3の時、広島に行ってバスに乗ると、車掌がいなかった。
乗る時小さな紙きれを手にして、降りる時運転手さんの前でお金を払った。
「ワンマンバス」というそうで、
これには、ほんと、びっくりした。
それから1~2年すると、笠岡でも福山でも岡山でも、
車掌さんのいる乗合バスは皆無へと変わった。
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城見を通るバスは笠岡駅~福山駅で、
大冝の為乗~新店(しんみせ)~アメリカ屋~加藤店がバス停だった(ように思う)。
井笠バスの場合、車掌は男性だけだったが、女性の車掌さんもいた。
たぶん、観光バス用にバスガイドさんを雇用したのが原因だと思う。
その頃、歌が好きな女性、いい声をしている女性はバスガイドが定番
という時代がちょっとの間あった。
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日活青春歌謡映画「仲間たち」松原千恵子
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「昭和の消えた仕事図鑑」 澤宮優 原書房 2016年発行
乗合バスの車掌
自動車が増え始めたため、路線バスもリストラを余儀なくされ、
運転手が車掌を兼ねて、一人で運行するようになった。
これをワンマン運行という。
東京都では昭和40年からワンマン運行を開始し、車掌の姿が消えた。
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「失われゆく仕事の図鑑」 永井良和他 グラフィック社 2020年発行
バスの車掌
バスは、運転手・車掌・お客で成立していた。
バスに乗るには、
バス停で切符を買う。
バスに乗ると車掌が切符を切る。
車掌が次のバス停を案内する。
切符を車掌に渡して、下車する。
車掌の仕事は、もひとつある。
踏切では、必ず降りて、笛を吹きながら、バスを誘導する。
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車掌カバンには、
切符に穴をあけるパンチ、
お釣りの小銭が入っている。
路線はさまざま、異なる運賃を判断し、現金を受け取り、つり銭を返す。
少々混雑した車内でも客の合間を縫い歩く。
「お降りの方はございませんか」と確認する。
客の乗り降りの度にドアを手動で開け閉めし、その後
「発車オーライ」と合図する。
狭い道で対向車があると、バスを降り、運転手を誘導
「オーライ、オーライ」を連呼した。
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