大リーグ・エンジェルスの大谷選手は、投げて・打って、
日本とアメリアの両国の野球ファンを楽しませている。
プロ野球の名監督とは、下位から上位の強豪チームにしたとか、
優勝何回した、という監督に冠している。
プロ野球100年で画期的な”二刀流”をファンの前に実行した栗山監督には、
どういう称号がつくのだろう?
10年ほど前、日本ハムが大谷選手を二刀流でプロ野球、次のステージのメジャーリーグを目指す方針を決めた瞬間から、
マスメディアの非難と疑問の報道は、その一切が栗山監督に向かった。
(2022.6.18山陽新聞)
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雑誌「文藝春秋」 2022年新年特別号
「100年の100人」 大谷翔平
彼の天井は見えない 栗山英樹元日本ハムファイターズ監督
翔平とは二度と一緒に野球をやりたくない----。
それが僕の今の正直な気持ちです。
僕は、初めて高校生の彼を見たときから
「投打どちらかを無くす選択は絶対にありえない」と考えていました。
当時から最高の投手に、
そして最高の打者になる可能性を秘めていた。
ただ、それだけに僕は、翔平と野球した5年間
「この才能を潰してしまったら、僕ごときが監督を辞めるくらいでは済まないことになる」
というプレッシャーをとてつもなく重く感じていたんです。
あれだけ「出力」が高い選手には常に怪我の不安が付きまといます。
一球投げただけでも、打つ、走るという一瞬のプレーでも一発で故障してしまう恐れがあった。
それほど二刀流は身体への負担が大きく、
僕は彼の身体の心配ばかりしていました。
翔平とはベタベタした関係ではいたくない。
「全て自分で決めろ。
野球の神様はお前が決めたことを愛する」
実際、登板スケジュール、試合出場、練習法など、彼は全部自分で決めています。
日本人がメジャーでホームラン王争いをするというのは確かに凄い。
でも、翔平は投手なら20勝、
打者なら60本はホームランを打てる選手だと思っています。
彼の天井はまだまだこんなものではありません。
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