しろみ茂平の話

郷土史を中心にした雑記

葡萄酒の密造で捕まる

2014年12月18日 | 昭和36年~40年
物心が付いた時には、既に家では葡萄酒を造っていた。
葡萄の粒の傷ものを有効利用して発酵させていた。
その葡萄酒は甘く、甘酒と同じ程度の意識で子供でさえ飲むことがあった。


しかし時代は変革していた。
日本経済も村社会も急速に変化して、この事はその時代を、ある面で象徴しているように思える。

(父の話)

(密造していた葡萄酒が・・・・密造の意識は無いが・・・)長ぅおぃといたら醗酵してき、アルコール度が高おなってくる。

そしたら罰金くうた。3000円じゃったけぃのう?!

作ったのは隠しとったんじゃじゃけぃど、じいちゃんが飲むけぃ出しとったら。
来たら探すんじゃけいのう、台所を。

飲んだやつを見られてのう、罰金くうた。

(田舎で葡萄酒を調べると)ぼっこうでるんじゃ。ウチがやられる、はるおさん方がやられる。
ぶどう作りょうる人は、なんぼうかこしらえる。



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