MBAの授業だけど,今は来年度のシラバスを作成する時期で,アレコレと考えている状況なの.特に,証券投資をどうするか?だけど,色々考えていて,どうも落ち着かない感じで・・・.
まあ,社会人の学生さん方だから,基本的なファイナンスのご経験をお持ちの方々も多いし,金融の専門家と言っても良いような方々もいらっしゃるの.だけど,数理ファイナンスの基本となると,どうも初心者の方が多いみたいだし,かつ,厄介な数学を使うと授業が頓挫してしまうだろうし,正直,悩ましいの.
とりあえず,内容としては,金融経済学の基礎,金融市場,ポートフォリオ,CAPM,金利構造と債券のリスク,オプション価格,信用リスクといったことを扱ってみようかと.もちろん,必要に応じて経済数学,確率論,統計学も解説する,そんなやり方.
だけど,財務分析のしっかりした理解って重要で,実践的な証券投資ではココイラが基盤なんだけど,社会人の学生さん方は,ココイラを既に理解されているので,まあ,心配ないかと・・・.
その他,やはり,きっちり経済学全般を理解しているのが良いのだけど,マクロとミクロの理論をじっくり行う時間がないので,金融論の概要だけを解説,そんなことに.
ただ,授業では,ヘッジのデザインと金融工学の関わり,それに先端の理論のことを話題として扱うのをやってみたいの.このアタリは,サブプライム問題の後に欧米のMBAで強調されている概要なので,やはり大切かと.
頑張りましょう.