銀河後悔日誌、つぶやき

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銀河大角力協会の見解

2008-08-20 21:15:18 | 大相撲観測日誌
 「銀河大角力協会」が、去る8月11日で5周年を迎えた。
 しかし、あまり目出度くはない。ほとんど定例更新しかしていないし、昨今の角界を取り巻く状況を見れば、「大相撲」のサイトと公言することが、果たして良いことなのかどうか。

 さて、件の若ノ鵬(最高位は前頭筆頭、現在もその地位)。今日は送検され、明日は日本相撲協会の理事会が開かれて、師匠の間垣親方(もと横綱・2代目若乃花)ともども処分が決定する。

 現在の若ノ鵬の容疑は、未成年時代の大麻所持。しかし、自室からは使用の痕跡が見られ、常用していたとすれば、20歳を過ぎたばかりとは言え、既に「大人」として裁かれなければならない。

 未成年と成年の壁は大きく、これが19歳11ヶ月時に単に所持していただけなら、あるいは“幕内力士のA”として報道されていたかも知れない。また、それまでの素行がそこそこであれば、あるいは“心の闇”として同情を集めていたかも知れない(…かどうかは微妙ではある)。


 先日の記事では、「前例がないだけに、今回の事例を唯一の例としつつ、有望力士にふさわしい(?)厳しい処分を下して欲しいと思う。」と記した。報道では若ノ鵬の解雇は必至と見える。まあ、致し方ないと思う。これまでの態度もよろしくないし、若くして関取・幕内力士として付け人を従えるようになったわけだから、天狗になった面もあるだろう。

 唯一の問題は、「若さ」である。仮に解雇されてロシアへ帰ったとして、麻薬を常用していたとすれば、通常の精神状態ではなかったかも知れない。そういう若者が、これからどういう人生を歩んで行くのか。しかし、日本に残ることは無理だろう。法に触れる行為をしたのだから。それが心配である。
 無期限の出場停止にでもなったとして、部屋やマンションでの生活でこうなってしまったのだから、更生は相当難しい。まさか若い衆と一緒に大部屋にするわけにも行くまい。


 一番大きな問題は、やはり師匠の指導力ではないか。間垣親方は、最近の力士ではなく、昭和50年代の力士である。従って、怖い親方衆や力士たちに揉まれた世代である。その後は学生相撲出身が台頭し、さらに外国人力士全盛の時代になった。彼らは下積みを殆んど経験せず、あっという間に関取へ駆け上がる。そういう力士が引退し、部屋を持ち、あるいは継承しているのが現在である(外国人には年寄襲名の資格がない)。

 間垣親方は、相撲協会では理事の要職にある。脳梗塞で倒れたあとも、再選を果しているが、過去に理事が解任された例はない。理事会で解任できるかどうかも分からない。処分は「理事長に一任」と言っているから、あるいは辞職勧告が出れば、辞任する可能性もある。欠員が補充された例もないので、欠員分を外部理事に充てるかも知れない。


 今回の問題は、若ノ鵬1人の問題ではなく、間垣部屋、いや、角界全体の問題でもある。

 角界の内情について、実際にはあまり世間には知られていないように思う。何も知らない世間が何を言っていようと、角界には角界のやり方がある。しかし、一般社会の常識から外れた行為は、許されるものではない。


 ちなみに、賃上げ要求をした元気な力士会会長は、月末の故郷巡業を控えながら、奥運会の応援に行っていました、とさ。横綱閣下には関わりのないことで…。

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