前回の続きとやらを。
シリンダーガスケットは上下比較的簡単な形状ですので、アルミ板か銅板(ホームセンター入手)と汎用ガスケット(バイク量販店で入手)から切り出して作成します。
この場合は材質もありますが、特に厚さが変わってしまうと圧縮比や吸排気タイミングが変化しますので注意が必要です(逆に変えてチューニングする裏ワザもあります)。
ピストンも同様に単純な形状ですので、清掃は簡単です。
コンロッドからピストンピンを抜く際に抜きづらい場合がありますが、叩いたりせずに、防錆潤滑剤をピン周りに十分に吹きかけ、短いドラフトピンなどで押し戻しを繰り返して抜いてゆきます。
2ストロークの場合はトップリングにキーストンリング(断面がクサビ状)が使用され、リング溝に押し潰されたカーボンが堆積していますので、傷を付けないように灯油と竹べらなどで取り除きます。
特にこの前後の作業で注意したいのは、ピストンピンを抑えているスナップリングの取り外しです。
GR50の純正スナップリング(上図No.12)はアルファベットの「e」の形をしているので比較的取り外しと保持が容易ですが、万一飛んでクランクケース内に入ってしまうと大事(おおごと)です。
ケースを割る予定がないのであれば、なるべくキレイなウエスなどで開いたケース部分を塞いでおいた方が無難です。
ここまで分解するとコンロッドが露出していますので、クランクを上死点位置に回転させ、コンロッドの小端部を指でつまんで左右上下に振ってみます。
小端部・大端部共にニードルベアリング(上図No.6,10)が使用されていますので、左右の触れは若干大きめの場合が多いのですが、上下に押し引きしてガタがある場合は大端部かクランク部分のベアリングの使用限度を超えている場合がありますので、ケースを割ってクランク部分の確認が必要です。
また、ピストンを取り付けた状態であれば小端部の確認も可能です。
この検査は分解した場合ですが、限定的ですが同じような検査はエンジンが組まれた状態でも可能です。
プラグを外し、上死点から若干下死点にピストンが下がった状態にして、プラグホールからドライバーなどでピストンをゆっくりと押し込んでみるのです。
感覚的で申し訳ないのですが、このときに「カクッ」っと数ミリドライバーが入る現象があると大抵コンロッド周りにガタがあるのが判るんですね(笑)。
まあ、この状態でもエンジンは動きますので日常使用する分には差し支えない場合もあるのですが、ノイズ・バイブレーションが大きくなったりシール類が早く痛んだりなどと色々と症状が出てくる可能性はあります。
では、また。
シリンダーガスケットは上下比較的簡単な形状ですので、アルミ板か銅板(ホームセンター入手)と汎用ガスケット(バイク量販店で入手)から切り出して作成します。
この場合は材質もありますが、特に厚さが変わってしまうと圧縮比や吸排気タイミングが変化しますので注意が必要です(逆に変えてチューニングする裏ワザもあります)。
ピストンも同様に単純な形状ですので、清掃は簡単です。
コンロッドからピストンピンを抜く際に抜きづらい場合がありますが、叩いたりせずに、防錆潤滑剤をピン周りに十分に吹きかけ、短いドラフトピンなどで押し戻しを繰り返して抜いてゆきます。
2ストロークの場合はトップリングにキーストンリング(断面がクサビ状)が使用され、リング溝に押し潰されたカーボンが堆積していますので、傷を付けないように灯油と竹べらなどで取り除きます。
特にこの前後の作業で注意したいのは、ピストンピンを抑えているスナップリングの取り外しです。
GR50の純正スナップリング(上図No.12)はアルファベットの「e」の形をしているので比較的取り外しと保持が容易ですが、万一飛んでクランクケース内に入ってしまうと大事(おおごと)です。
ケースを割る予定がないのであれば、なるべくキレイなウエスなどで開いたケース部分を塞いでおいた方が無難です。
ここまで分解するとコンロッドが露出していますので、クランクを上死点位置に回転させ、コンロッドの小端部を指でつまんで左右上下に振ってみます。
小端部・大端部共にニードルベアリング(上図No.6,10)が使用されていますので、左右の触れは若干大きめの場合が多いのですが、上下に押し引きしてガタがある場合は大端部かクランク部分のベアリングの使用限度を超えている場合がありますので、ケースを割ってクランク部分の確認が必要です。
また、ピストンを取り付けた状態であれば小端部の確認も可能です。
この検査は分解した場合ですが、限定的ですが同じような検査はエンジンが組まれた状態でも可能です。
プラグを外し、上死点から若干下死点にピストンが下がった状態にして、プラグホールからドライバーなどでピストンをゆっくりと押し込んでみるのです。
感覚的で申し訳ないのですが、このときに「カクッ」っと数ミリドライバーが入る現象があると大抵コンロッド周りにガタがあるのが判るんですね(笑)。
まあ、この状態でもエンジンは動きますので日常使用する分には差し支えない場合もあるのですが、ノイズ・バイブレーションが大きくなったりシール類が早く痛んだりなどと色々と症状が出てくる可能性はあります。
では、また。