いろいろと試してみた、毎日。

趣味のクルマ・バイク中心ですが、他にもなんだかんだやってます。

ヤマハ ギア(UA07J) エンジンOH その2。

2022年08月19日 | 日記
えーっと、次はヘッドをバラしますが、その前に儀式が一つ(笑)

圧縮上死点(TDC)の設定をしてから分解します。
確認するのはここ、ラジエター側のマグネトーに刻印がありますので、クランクケース側の▽印に合わせます。
ちなみに、マグネトーは車体前方に向けて回転(マグネトーを正面から見て右回転)しています。



そして、ヘッドの袋ナットで固定しているプレート、及びカムスプロケットの刻印が合っているか確認。



4ストですので、この刻印が合っていても、圧縮工程での上死点と、排気工程での上死点の2つがあります。
この刻印を一旦合致させ、そこからマグネトーを正方向にゆっくりと回し、排気バルブをロッカーアームが押し始めるなら、寸前の刻印合致が圧縮上死点と判断できますよ(笑)

ここからヘッドをバラし始めます。
刻印があるプレートを固定している袋ナット4ヶを外します。



これでプレートが外れますが、その後、吸気・排気のロッカーアームを左右にずらし、バルブの頂部中央にあるシム(丸い円盤状の板)3枚を外します。
シムの取外しは磁石があると便利ですが、非常に小さな部品ですので、落下・紛失に注意してください。



次に、ヘッド左側にあるロングボルト2本。



ナット・ボルトが外れた状態の参考です。



そして、カムスプロケットを固定しているボルト取外し、この作業はマグネトーを工具(ベルトレンチなど)で固定しながら。
ちなみに、このボルトは正ネジ(締まる方向が右回転)です。



これでカムからスプロケットが分解。



後は、ヘッド本体をプラハンで軽く叩いてガスケットとの固着をとり、前方に抜き出します。
ご覧の通り、ピストンヘッド真っ黒け(笑)



そして、スプロケット及びチェーンガイド(地面側)を取り外し。





そしてシリンダーの分解、こちらもガスケットの固着がありますので、プラハンで軽く叩いてから抜き出し。
こんな感じでバラバラ(笑)



ヘッド・シリンダーにはダウエルピンがありますので、紛失に注意。
こちらはヘッドガスケット側。



これはベースガスケット側。



ピストンはアタマどころか、全体的に真っ黒け。
オイルリングはスラッジの目詰まりでご臨終。



ここまでバラしたら、後はキレイにしながら部品交換などの整備です。
では、また。

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