日本映画専門チャンネルのオールナイトゴジラ放送枠で「キングコング対ゴジラ」を見る。
'83年に新宿の映画館で開催されたイベントで、「海底軍艦」と一緒に見て以来。「外国人を集めるのが大変だから、
日本人大部屋俳優などにシャネルズメイク(全身も)して原住民扱い」というのの全盛期にある映画。
「ジャングル黒ベエ」が放送できない世の中から見るとものすごくギリギリだ。こういう映画に出てくる無理矢理
原住民は、差別意識とかそういうのゼロで「土人」としか形容しようがないと思う。「007は二度死ぬ」コンビの
浜美枝と若林映子かわいい。今ならロケで済ませるところも、わざわざ広いスタジオに巨大セットをこしらえる
あたりの基礎体力には感動する。
一企業が勝手に連れてきたキングコングが、逃走しつつあちこちを破壊、同時に出現したゴジラと遭遇して戦う内容。
今の尺度から見るとメチャクチャもいいところだが、変な人間ドラマや半端なリアリズムを追求していないので、
バカ映画のひとつとして素直に楽しめた。キングコングはアメリカの会社が権利を持っているため、キャラクターを
使うために東宝は大枚をはたいたそうである。ただコングは基本的に怪力技しかなく、途中で電気ショックを使える
ようになるとはいえ、終始ゴジラに押されている印象。東宝が作ったんだから当然か(「ルパン対ホームズ」の法則)。
とはいえそこはさすがに日本、以後プロレスなど格闘技方面に受け継がれ、やや形を変えて残っているお家芸、
「大物同士の対戦は両者リングアウト」という形でお客様を立てるのも忘れない。「ウルトラQ」のスダールにも
使い回しされた、「妙にリアルだと思ったら本物のタコ」シーンや、あきれるほど広い東宝大プールは見ものだ。
'83年に新宿の映画館で開催されたイベントで、「海底軍艦」と一緒に見て以来。「外国人を集めるのが大変だから、
日本人大部屋俳優などにシャネルズメイク(全身も)して原住民扱い」というのの全盛期にある映画。
「ジャングル黒ベエ」が放送できない世の中から見るとものすごくギリギリだ。こういう映画に出てくる無理矢理
原住民は、差別意識とかそういうのゼロで「土人」としか形容しようがないと思う。「007は二度死ぬ」コンビの
浜美枝と若林映子かわいい。今ならロケで済ませるところも、わざわざ広いスタジオに巨大セットをこしらえる
あたりの基礎体力には感動する。
一企業が勝手に連れてきたキングコングが、逃走しつつあちこちを破壊、同時に出現したゴジラと遭遇して戦う内容。
今の尺度から見るとメチャクチャもいいところだが、変な人間ドラマや半端なリアリズムを追求していないので、
バカ映画のひとつとして素直に楽しめた。キングコングはアメリカの会社が権利を持っているため、キャラクターを
使うために東宝は大枚をはたいたそうである。ただコングは基本的に怪力技しかなく、途中で電気ショックを使える
ようになるとはいえ、終始ゴジラに押されている印象。東宝が作ったんだから当然か(「ルパン対ホームズ」の法則)。
とはいえそこはさすがに日本、以後プロレスなど格闘技方面に受け継がれ、やや形を変えて残っているお家芸、
「大物同士の対戦は両者リングアウト」という形でお客様を立てるのも忘れない。「ウルトラQ」のスダールにも
使い回しされた、「妙にリアルだと思ったら本物のタコ」シーンや、あきれるほど広い東宝大プールは見ものだ。