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イギリス市民の間に広まる「安全ピン」を身につける運動からわかる、イギリスの今
Inc.:最近起こったイギリスのEU離脱はヨーロッパ全体にショックをもたらした出来事でした。しかし、誰よりも衝撃を受けたのはほかでもないイギリスに住む移民たちです。
英国の国家警察署長協議会は、EU離脱決定後の英国ではヘイトクライムの件数が57%増加したことを発表しました。いくつかの事件はSNS上でシェアされ、なかには「EUを離脱しよう。ポーランド人の害虫はもういらない。」と書かれたサインが窓に張り出された様子も公開されていました。
イギリスの首相であるデーヴィッド・キャメロンは自身の声明の中でこう発言しています。
「ここ数日、ポーランド人コミュニティセンターに卑劣な落書きが描かれているのを見かけました。少数派の民族であるという理由から暴言を浴びせられている光景もありました。忘れないで欲しいのは、こうした移民たちは私たちの国へやって来て、私たちの国に多大な貢献をしたということです。私たちはヘイトクライムやこのような暴力を支持しません。それらはすべて根絶されるべきです。」
しかし、声明を出したのは政治家だけではありません。ある1人の女性が、移民を支持する人々がその意思を簡単に表明できる、素晴らしい方法を思いつき、Twitterで以下のように提案しました。
EU離脱の影響で被害を受けた移民をサポートするアイデアを思いつきました。あなたが彼らの仲間であることを示すためにジャケットやコートに安全ピンを刺して欲しいのです。そうすることで移民の人々はバスであなたの隣に座っても安全だということ、隣を歩いても安全であるということや会話をしても大丈夫だということがわかります。
安全ピンをコートに刺すだけというこのアイデアはとても素晴らしいと思います。文字通り、「安全」ピンです!
このアイデアはネット上で一気に拡散され、人々は洋服に安全ピンを刺した写真をSNS上にアップしています。