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クーラー病にご注意!

2016年07月25日 | 健康・病気

脱・クーラー病! 真夏の徹底冷え対策

   株式会社オールアバウト - All About - 2016年7月11日

 

「夏は暑くて当然!」と頭ではわかっていても、この暑さから少しでも逃れたいと思うのは自然なことかもしれません。しかし、気持ちよく体を冷やす行為の中には、肩こりになりやすい状態をつくってしまうものがあります。これは避けたいですよね。
肩こりにつながる夏の冷え対策ができるよう、この時季よくあるNG行為をご紹介しましょう。
■夏は体を冷やしやすい?

夏は何かと体調不良を訴えやすい季節でもあります。肩こり、頭痛、倦怠感、足腰の冷えやしびれ、眠りが浅いなど、症状はありませんか? これは、オフィスや自宅で長時間冷房にさらされているせいかもしれません。
室内は冷えているのに対し、外に出ると30度を超える暑さ。この移動が繰り返されると、ヒトの体温を調節するための自律神経が乱れてしまうのです。体温調節機能の狂いは、血流を悪くさせ、長期続くことで「夏なのに体が冷える」という状態も招くのです。

■屋外・オフィスの4つのNG

外出先での注意点は以下の4つです。

●NG1:汗を拭かずに冷房にあたる

自宅から駅やバス停まで歩くと、それだけでも汗タラタラ……。走った場合はなおさら暑いですね。体の熱を逃がすために汗が出るのですが、その汗を拭かずに、冷房の効いた乗り物や室内に入ると、汗により体を冷やしてしまうおそれがあります。涼しい場所へ移動する時は、できれば汗は拭いておきましょう。

●NG2:オフィスの冷房が強すぎる

オフィスなど多くの人がいる場所では「暑い」と感じる温度にも個人差があります。28度に近い温度設定が良いとされていますが、外出先から戻った男性などは、温度設定を下げてしまうかもしれません。そのような時は、扇風機の利用をお願いしましょう。冷房の温度設定を下げずに、扇風機で空気を循環させたり、扇風機を首振り設定にして、心地良い風で暑さを感じにくくする、といった方法もあります。

●NG3:冷房が直撃する

運悪く自分の席は冷風が直撃、という話はよく聞きます。特に首筋、肩、背中に冷風が当たり、筋肉が硬くなる感覚があり肩こりが悪化したりと、まさに肩こりの大敵です。冷風が当たった部分の筋肉では、血管が収縮して血行不良になります。首にスカーフを巻いたり、服を着る前に肩にタオルを乗せておいたりと、可能な限り衣服などで調節しましょう。

●NG4:思い切った薄着をしている

暑い日は、肩を出したり、おヘソを出したりと露出の多い服を着る機会も多いかと思います。暑い外では良いかもしれませんが、会社帰りに冷房の効いたレストランへ……という場合は危険です。冷房の室内に居た場合、肩や腕など肌の露出部分が気付かない間に冷えていきます。いつのまにか血行不良を招いてしまう例です。

■自宅に潜む5つのNG

オフィスや外出先での冷房で、「少し冷えてしまったかな?」と感じる日がありませんか? そのような日は帰宅後も体を冷やさないように要注意です。次の5つのNGに注意しましょう。

●NG1:帰宅時間に合わせて冷房をセットしている

帰宅して部屋に入った瞬間、冷えた空気に包まれたい!と思うかもしれません。出勤時にタイマーをセットしておけば、帰宅時の爽快感は心地よいかもしれませんが、外との温度差が5度以上ある場合、体調不良を招くため要注意です。タイマーのセットをする場合は、温度差が大きくならないように温度設定をしましょう。

●NG2:アイスや冷たい飲み物で涼む

夏のアイスクリームと冷たい飲み物は、とてもおいしいですよね。しかし、連日摂っていると、体の冷えをはじめ食べ物の消化機能も低下しかねません。温かいお茶を飲んだり、しょうがを調理に加えたり、根菜類を摂ったりと、体を中から温める工夫をしましょう。

●NG3:オフタイムの運動を避ける

「夏はじっとしていても汗が出て暑いので、とても運動する気分にはなれない」という人も少なくないかもしれません。しかし、冷房で体が冷えたり、肩こりが強くなった場合には、適度に運動をして筋肉の温度を上げる時間を設けることも大切です。定期的に運動し発汗することで、自律神経の乱れを緩和できる場合もあります。

●NG4:シャワーだけで汗を流している

暑い日は、お風呂でお湯に浸かることさえつらく感じてしまいがちです。ついついお手軽にシャワーで汗を流すだけに……。しかし、大切なのは冷えによって乱れた自律神経の改善や肩こりの筋肉への血行回復です。シャワーだけでは足りません。38度くらいのお湯にゆっくり浸かり、体を温めて夏の疲れを癒やしましょう。

NG5:エアコンをOFFにして就寝

体が冷えると体中の筋肉がこってしまいそう、ということで、就寝中は冷房をOFFにする人や、3時間後にOFFになるように冷房のタイマーをセットしておく人がいます。

しかし、睡眠中には室温が30度近くまで上昇することも少なくないため、寝苦しくなり目が覚めて、睡眠の質が低下してしまう可能性があります。寝苦しくなり冷房をつけると、汗ばんだ体を冷やしてしまうことになったりと、かえって体調管理が難しくなってしまいます。

なるべく28~29度くらいの温度設定にしておき、睡眠中もエアコンを使い、寝苦しさのない環境で眠りましょう。

夏に肩こりを悪化させないようにするための注意点が見えてきたでしょうか? オフィスは冷房で寒く、外はものすごく暑いという極端な環境にさらされる季節です。肩こりもなく、体調も良いままで夏を乗り切れるように、できることから冷え対策を試してみましょう。