新型コロナワクチン接種がすすむにつれて、副反応以外の、今まで考えられなかったようなできごとも増えてきた。高齢者に3回打ってしまっただの、ワクチンを冷やす冷凍庫のプラグが抜けていたなどに始まり、1日に2回打つものだと勘違いして来た人がいて、スタッフもそれに気づかなかったとか、そしてさらに昨日は大規模接種会場のキャンセル待ちに徹夜組200人とか……。
初めてのことなので、あちこちで煽られたり間違いが起きたり、ありえないような勘違いが起きたりするのだろうが、こういう話を聞くと、いかに、今までは整然とした秩序だった世の中に暮らしていたかがよくわかる。マスクやトイレットペーパーの買いだめに走る、なんてのはほんの序の口だったわね。
先日、同世代の保健師とメールで話した。関心事は、身に迫る定年の話題である。
なんでも65才定年制の経過措置として、地方公務員も、段階的に一歳ずつ定年が伸びていくらしい。
働き口が不足している今、それを有り難いとみるか、それともゴールを先に延ばされて、がっくりしたとみるかは人による。わたしは、後者。昔、定年が58才だったころと同じ程度の体力しかもはや残っていないのだ。
そこで彼女と、時間を短縮した働き方(非常勤も含めて)の話となる。
勤務制度に、「高齢者部分休業」というのがある。対象は55才以上、一日のうち何時間か(5分単位で)休むことができる。上限はあるが理由は問わない。年齢要件のみだ。当然、休業部分についての給与は減額される。「部分」というからには、その前後の時間に出勤するのが条件なので、それだけで一日休むとか、有給休暇と合わせて一日休む、などはできないので、意外に使いづらい。
さらに、自己都合(例えば経済的理由などで)で取り消しはできない。高齢を理由にした休みなのだから、若くなっていかない限り、取り消し理由は発生しないはずというのが理屈なのだろう。
それはともかく、ワクチンの優先枠の高齢者が65歳以上なのに、なんでこの制度の場合は55才からが高齢者と呼ばれるのか。この制度をとったとたん、どっと老け込むような、定年退職をもとびこえてしまったような気分にさえなりそうだ。大学に通うための修学部分休業の規定が同じページに併記されているだけに、受けるイメージの差は大きい。もっと前向きに、第二の人生の準備期間に向かっているような名称にしてもらえないものかしら。
この休業制度を利用しているかたを未だ見たことがないのは、使い勝手の悪さだけでなく、
名称のせいでもあるのではないか。職場としては、フォローする人員を増やさねばならず、あまり奨励したくない制度だろうから、わざと利用しづらくしたいのではないかなどと、うがった考えを抱かずにはいられない。
初めてのことなので、あちこちで煽られたり間違いが起きたり、ありえないような勘違いが起きたりするのだろうが、こういう話を聞くと、いかに、今までは整然とした秩序だった世の中に暮らしていたかがよくわかる。マスクやトイレットペーパーの買いだめに走る、なんてのはほんの序の口だったわね。
先日、同世代の保健師とメールで話した。関心事は、身に迫る定年の話題である。
なんでも65才定年制の経過措置として、地方公務員も、段階的に一歳ずつ定年が伸びていくらしい。
働き口が不足している今、それを有り難いとみるか、それともゴールを先に延ばされて、がっくりしたとみるかは人による。わたしは、後者。昔、定年が58才だったころと同じ程度の体力しかもはや残っていないのだ。
そこで彼女と、時間を短縮した働き方(非常勤も含めて)の話となる。
勤務制度に、「高齢者部分休業」というのがある。対象は55才以上、一日のうち何時間か(5分単位で)休むことができる。上限はあるが理由は問わない。年齢要件のみだ。当然、休業部分についての給与は減額される。「部分」というからには、その前後の時間に出勤するのが条件なので、それだけで一日休むとか、有給休暇と合わせて一日休む、などはできないので、意外に使いづらい。
さらに、自己都合(例えば経済的理由などで)で取り消しはできない。高齢を理由にした休みなのだから、若くなっていかない限り、取り消し理由は発生しないはずというのが理屈なのだろう。
それはともかく、ワクチンの優先枠の高齢者が65歳以上なのに、なんでこの制度の場合は55才からが高齢者と呼ばれるのか。この制度をとったとたん、どっと老け込むような、定年退職をもとびこえてしまったような気分にさえなりそうだ。大学に通うための修学部分休業の規定が同じページに併記されているだけに、受けるイメージの差は大きい。もっと前向きに、第二の人生の準備期間に向かっているような名称にしてもらえないものかしら。
この休業制度を利用しているかたを未だ見たことがないのは、使い勝手の悪さだけでなく、
名称のせいでもあるのではないか。職場としては、フォローする人員を増やさねばならず、あまり奨励したくない制度だろうから、わざと利用しづらくしたいのではないかなどと、うがった考えを抱かずにはいられない。