何年振りかにカップヌードルを食べる。
1971年に発売された世界発のカップ麺なのだそうで、50年を記念して
スーパーで特売していたのである。いわば元祖カップ麺というところ。
最近ではカップ麺の種類がとても増え、スーパーの棚2列分すべてがカップ麺およびインスタント麺というところもある。
カップ麺研究家なるかたも登場して、つい、その華やかな装いに、この”元祖”の存在を忘れていた。
オモテのパッケージは見覚えのある昔のデザインのまま。お湯を注ぐためにふたをあけようとすると、なんとなく違和感がある。何かが変わった。しかしそれが何なのかわからない。が、めくってみて合点がいった。プラスチックごみ削減のため、ふた止めシールを廃止したのだと書かれている。そこはさすが元祖、ぬかりなくアピール。
中身の具も麺の感じも以前と変わらない。最近流行の、もっちりでも、しこしこでもなく、生めんとも乾麺ともちがうあの感じ。
エビも、干しエビほど干からびておらず、生のようにぷりぷりもしていない。
細身の器にぎっしり詰まっていて、具材が多くなったように感じられる。
昔懐かしい味だの、昭和の思い出の風景などといわれると、ついそのフレーズにほだされて買ったり行ったりするが、(あたりまえのことだが)自分で経験したり食べたりしたことのないものは、いくら他人がそうと叫んでも、そう感じない。
わたしがおばあさんになった時、昔懐かしいと実感できる味は、さっぱりとした和食のお惣菜などではなく、例えば、このカップヌードルや、マクドナルド(モスバーガーでも、ドムドムでもなく)の、あのピクルスの入った薄っぺらいハンバーガーなのかもしれない。
1971年に発売された世界発のカップ麺なのだそうで、50年を記念して
スーパーで特売していたのである。いわば元祖カップ麺というところ。
最近ではカップ麺の種類がとても増え、スーパーの棚2列分すべてがカップ麺およびインスタント麺というところもある。
カップ麺研究家なるかたも登場して、つい、その華やかな装いに、この”元祖”の存在を忘れていた。
オモテのパッケージは見覚えのある昔のデザインのまま。お湯を注ぐためにふたをあけようとすると、なんとなく違和感がある。何かが変わった。しかしそれが何なのかわからない。が、めくってみて合点がいった。プラスチックごみ削減のため、ふた止めシールを廃止したのだと書かれている。そこはさすが元祖、ぬかりなくアピール。
中身の具も麺の感じも以前と変わらない。最近流行の、もっちりでも、しこしこでもなく、生めんとも乾麺ともちがうあの感じ。
エビも、干しエビほど干からびておらず、生のようにぷりぷりもしていない。
細身の器にぎっしり詰まっていて、具材が多くなったように感じられる。
昔懐かしい味だの、昭和の思い出の風景などといわれると、ついそのフレーズにほだされて買ったり行ったりするが、(あたりまえのことだが)自分で経験したり食べたりしたことのないものは、いくら他人がそうと叫んでも、そう感じない。
わたしがおばあさんになった時、昔懐かしいと実感できる味は、さっぱりとした和食のお惣菜などではなく、例えば、このカップヌードルや、マクドナルド(モスバーガーでも、ドムドムでもなく)の、あのピクルスの入った薄っぺらいハンバーガーなのかもしれない。