箕面の森の小さなできごと&四季の風景 *みのおハイキングガイド 

明治の森・箕面国定公園の散策日誌から
みのおの山々を歩き始めて三千余回、季節の小さな風景を綴ってます 頑爺<肇&K>

森と少年たち!

2020-08-26 | *編集・冬/2月

森と少年たち!

 今朝起床すると、家の横の校庭は一面の雪化粧・・・

きれいだ!

 

休日の朝は、いつも野球少年たちがグラウンドを使用している

けれど、今日はみんな歓声をあげながら入ってきました。

 

 

今日の森の散策は、箕面・外院二丁目の交差点から、

北のウツギ谷へ向います。

 

近くから焚き火の煙が~

日曜ファーマーの方々が畑の手入れをされています。

畝の所々には雪がかぶっています。

その横にはオレンジ色した大きな柑橘類が鈴なりになって

います・・・タチバナかダイダイかな?

それにしても誰も採らないところをみると、食べられないのかな?

 

冷たい風の吹く山里を抜けて、ウツギ谷の欝蒼としたスギ林に

入っていくと・・・

今日は傍を流れる谷川の水量が、いつになく多く流れていて

心地よい音を立てています。

 

岩の上には苔がはえ、周辺にはシダの緑が彩りをそえ、

小さな水しぶきを眺めながら・・・

しばししゃがみ込み、目を閉じ、耳を澄ませて聴き入っていま

した。

 

樹冠を揺らす北風の音、葉擦れのささやき、遠くでヒヨドリの

鳴声がし、近くで地鳴きする鶯の声、絶え間ない音質の異なる

谷川の流れ・・・

それぞれが独立した音ながら、谷間に響くハーモニーは

なんと素晴らしい音響なのだろうか・・・

そこに浸る自分が、森の自然と一体となり「無」の世界に入り

込んだようで、身も心も軽くなり気持ちのいいものです。

 

 

ワッショイ! ワッショイ!

遠くから子供たちの声がこだましてきて我に返りました。

 

そして間もなく少年7-8人が走ってきたかと思うと、

私の姿を見つけるとリーダー格らしき少年が手を上げ、

全員が立ち止り・・・

 

   *  こんにちわ!

 

帽子をとり一斉に挨拶をし、ゆっくり歩いて私の前を通り過ぎると

またリーダーの号令のもと元気に走り出しました。

礼儀正しい少年たちです。

 

それから10分ほど上がって奥池付近にきた時、前方から

また少年たちが走ってきました。

今度は14-15人ぐらいで、同じく私を見つけるとリーダー格の

少年が手を挙げて皆を制し、立ち止り、帽子をとり、

一斉に挨拶です・・・

 

   *  こんにちは!

      おじさん! すいませんがちょっとお聞きしますが・・・

 

リーダー格の少年が話してきた。

 

   *  僕たちと同じような格好をした者たちが、この道を

      通りませんでしたでしょうか?

 

・ ああ それなら10分ほど前にこの下を走っていったよ・・・

 

   *  ありがとうございました。

       お~い  みんな!  急ぐぞ!

 

そう言いながら一人一人が私の前を通り過ぎながら・・・

 

   *  すいません! ありがとうございます!

       お気をつけて!  ごくろうさまです!

       お疲れ様です!・・・

 

少し場違いの言葉もあるものの、

みんなが礼儀正しい挨拶をしながら整列し、またリーダーの

号令のもと元気よく掛け声を合わせて走っていきました。

 

先のグループといい、子供たちだけなのによくまとまっています。

指導者の方々に脱帽です。

野球帽とブレーカーには、箕面000と少年野球チーム名が

刺繍してありました。

 

足場の悪い狭い山道や、障害物の多い森の中で、

しかも子供たちだけでどんな訓練メニューや目的があるのか

分かりませんが・・・

自然の中を走るだけでも、日頃のグラウンドとは違う環境に

身も心もいい刺激を受けるに違いないと感じました。

 

杉木立の中を蛇行する谷川にそってウツギ谷が続いています。

少年たちが走り去った谷道に明るい木漏れ陽が差し込んで

きました。

 凛とした冷たい森の道に、さわやかな風が吹いていきました。

'13  2/20
この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 教え学ぶ森! | トップ | 今日の瀧道! »
最新の画像もっと見る

*編集・冬/2月」カテゴリの最新記事