森と少年たち!
今朝起床すると、家の横の校庭は一面の雪化粧・・・
きれいだ!
休日の朝は、いつも野球少年たちがグラウンドを使用している
けれど、今日はみんな歓声をあげながら入ってきました。
今日の森の散策は、箕面・外院二丁目の交差点から、
北のウツギ谷へ向います。
近くから焚き火の煙が~
日曜ファーマーの方々が畑の手入れをされています。
畝の所々には雪がかぶっています。
その横にはオレンジ色した大きな柑橘類が鈴なりになって
います・・・タチバナかダイダイかな?
それにしても誰も採らないところをみると、食べられないのかな?
冷たい風の吹く山里を抜けて、ウツギ谷の欝蒼としたスギ林に
入っていくと・・・
今日は傍を流れる谷川の水量が、いつになく多く流れていて
心地よい音を立てています。
岩の上には苔がはえ、周辺にはシダの緑が彩りをそえ、
小さな水しぶきを眺めながら・・・
しばししゃがみ込み、目を閉じ、耳を澄ませて聴き入っていま
した。
樹冠を揺らす北風の音、葉擦れのささやき、遠くでヒヨドリの
鳴声がし、近くで地鳴きする鶯の声、絶え間ない音質の異なる
谷川の流れ・・・
それぞれが独立した音ながら、谷間に響くハーモニーは
なんと素晴らしい音響なのだろうか・・・
そこに浸る自分が、森の自然と一体となり「無」の世界に入り
込んだようで、身も心も軽くなり気持ちのいいものです。
ワッショイ! ワッショイ!
遠くから子供たちの声がこだましてきて我に返りました。
そして間もなく少年7-8人が走ってきたかと思うと、
私の姿を見つけるとリーダー格らしき少年が手を上げ、
全員が立ち止り・・・
* こんにちわ!
帽子をとり一斉に挨拶をし、ゆっくり歩いて私の前を通り過ぎると
またリーダーの号令のもと元気に走り出しました。
礼儀正しい少年たちです。
それから10分ほど上がって奥池付近にきた時、前方から
また少年たちが走ってきました。
今度は14-15人ぐらいで、同じく私を見つけるとリーダー格の
少年が手を挙げて皆を制し、立ち止り、帽子をとり、
一斉に挨拶です・・・
* こんにちは!
おじさん! すいませんがちょっとお聞きしますが・・・
リーダー格の少年が話してきた。
* 僕たちと同じような格好をした者たちが、この道を
通りませんでしたでしょうか?
・ ああ それなら10分ほど前にこの下を走っていったよ・・・
* ありがとうございました。
お~い みんな! 急ぐぞ!
そう言いながら一人一人が私の前を通り過ぎながら・・・
* すいません! ありがとうございます!
お気をつけて! ごくろうさまです!
お疲れ様です!・・・
少し場違いの言葉もあるものの、
みんなが礼儀正しい挨拶をしながら整列し、またリーダーの
号令のもと元気よく掛け声を合わせて走っていきました。
先のグループといい、子供たちだけなのによくまとまっています。
指導者の方々に脱帽です。
野球帽とブレーカーには、箕面000と少年野球チーム名が
刺繍してありました。
足場の悪い狭い山道や、障害物の多い森の中で、
しかも子供たちだけでどんな訓練メニューや目的があるのか
分かりませんが・・・
自然の中を走るだけでも、日頃のグラウンドとは違う環境に
身も心もいい刺激を受けるに違いないと感じました。
杉木立の中を蛇行する谷川にそってウツギ谷が続いています。
少年たちが走り去った谷道に明るい木漏れ陽が差し込んで
きました。
凛とした冷たい森の道に、さわやかな風が吹いていきました。