癒しの森!
”明日は今年最高の秋晴れとなるでしょう・・・”
との予報通り、今朝は気持ちのいい爽やかなお天気です。
先日、庭の植木鉢を移動中に腰を痛めてしまい、
余り歩けないので迷っていたものの、やはり箕面の山並みを
見ているともうソワソワしてきました。
毎年11月の週末はかなりの人出となるので、
車で静かな森の近くまで出かけることにしました。
箕面ドライブウエイは交通規制がかかり、
沢山の警備員が立っています。
車からみる箕面の山並みは少しづつ色づき始め、
時折り黄葉が舞っています。
車の窓を全開にしてしばしドライブを楽しんだ後、
いつもの<EXPO90・みのおの森>駐車場へ・・・
いつも数台しか見かけない車が、今日は10数台駐車していて
やはり季節柄のようです。
車から一歩外へ出ると、すぐに沢山の野鳥が賑やかに
迎えてくれました。
少し肌寒いぐらいの秋風です。
しかし、真っ青な空から太陽の眩しい光が降り注ぎこみ、
ほどよくブレンドしてくれた暖かさは肌に実に心地よく
爽快な気分です・・・ やっぱり来てよかった!
管理棟に続く両脇の道には、何本かのトチノキの大木が
大きな黄葉をつけ、風が吹くたびに一枚二枚とその大葉を
落としています。
<花の谷>に入ると、正面にヤマボウシの木が見事な
紅色葉をつけています・・・
ふっと西の方を見ると、3人の方が大型望遠レンズを付けた
カメラを、東の方へ向けて覗いています。
何がいるんだろうか?
邪魔をしないようにそっと聞いてみると・・・
* ムギマキでんねん!
カラスザンショウの実を食べにくるんでね~
麦まく時に現れるんでムギマキ言いまんねん~
ムギマキ?
そんな名前の鳥は初めてなので、私も双眼鏡で覗いて見た
ものの、丁度飛び去った後とかで残念でした。
しかし、その後で二羽のメジロが鶯色した美しい衣で、
その赤い実を美味しそうについばんでいたので
しばし見とれていました。
(* ムギマキが気になって帰宅後、野鳥図鑑で調べたものの
全く分からず、本名はなんと言う鳥なんだろうか??)
森の公園の春夏秋冬の各森をゆっくりと歩いていると
モクレンやコブシ、ケヤキ、オオシマザクラ、サトザクラなどが
美しく黄葉し、見上げる青空のコバルトブルーと対比して
秋の風情を楽しませてくれます。
芝生広場で一休みをしていると、一組の老夫婦が手をつなぎ
お互いを労わるようにして散策を楽しんでおられます・・・
ほのぼのとしたいい光景です・・・
私は腰の調子をみながら、ゆっくりと長谷山(568.2m)へ
向かってみました。
尾根道を挟んで東側はスギ、ヒノキなど植林された常緑樹林帯、
西側は広葉、落葉の雑木林で、秋はなんと言っても
この西側が美しい景観です。
その中でも(名称はいい加減ながら)コナラ、リョウブ、ヤマハゼ、
ハナノキやミズキ、ヤマザクラ、イタヤカエデなど多くの樹木が
紅黄葉で秋の彩をそえています。
山頂から少し先の高圧鉄塔(関電・山下線32号)下に出ると
東西に視界が開け、東に茨木、高槻の市街がみえ、生駒山、
金剛山が霞んで見え、手前には北摂霊園が広がっています。
反対側の西には堂屋敷山から六甲山系が見渡せ、
それぞれの尾根に向かって何本もの高圧電線が渡っています。
穏やかな小春日和となり、私はしばし浸りこんで
その色づき始めた山々の景観を楽しみました。
再び元へ戻り、今度は鉢伏山(604・0m)へ足が向かいました。
森を歩いていると痛みがどこかへ飛んでいってしまうので
不思議です。
紅葉したハウチワカエデが美しい~
エノキ、ケヤキ、エドヒガンなどの黄葉や、太陽を浴びた
トサミズキの葉脈がはっきりと透けて見えて美しい・・・
樹幹の間から北の遠方に何か光るものが~?
早速 双眼鏡で覗いてみると、能勢・妙見山の特徴ある
「星嶺」か?
(* 宗教施設で世界的な建築家・高松伸の設計とか)
太陽に反射して黄金のように輝き、神々しい姿が見えました。
ずっと手前下に目をやると、森の中に開けた箕面・森町の
新しい街並みが見えます。
まだ空き地が多いものの建築中の家々も見え、
これからの街づくりなのでしょうね。
山頂に着くと・・・
一組の若者がいて、今流行の山ガールと山ボーイといった
お洒落な服装です。
改めて自分の服装を見ると、一昔前の古い山爺スタイルが
なんだか恥ずかしくなりました。
腰を痛めたときに見てもらった近くの医者から・・・
* もう年ですから~ よくあるパタ~ンですわ!
と笑われてしまったものの・・・
それでじっとしていてもボケるばかりですから、
こうして無理せずとも四季折々の箕面の森の散策を
楽しめることは幸せなこと・・・ まさに私の癒しの森です。
もう立冬なんですね。