箕面の森の小さなできごと&四季の風景 *みのおハイキングガイド 

明治の森・箕面国定公園の散策日誌から
みのおの山々を歩き始めて三千余回、季節の小さな風景を綴ってます 頑爺<肇&K>

癒しの森!

2020-08-26 | *編集・秋/11月

癒しの森!

  ”明日は今年最高の秋晴れとなるでしょう・・・” 

との予報通り、今朝は気持ちのいい爽やかなお天気です。

 

先日、庭の植木鉢を移動中に腰を痛めてしまい、

余り歩けないので迷っていたものの、やはり箕面の山並みを

見ているともうソワソワしてきました。

 

毎年11月の週末はかなりの人出となるので、

車で静かな森の近くまで出かけることにしました。

箕面ドライブウエイは交通規制がかかり、

沢山の警備員が立っています。

 

車からみる箕面の山並みは少しづつ色づき始め、

時折り黄葉が舞っています。

車の窓を全開にしてしばしドライブを楽しんだ後、

いつもの<EXPO90・みのおの森>駐車場へ・・・

 

いつも数台しか見かけない車が、今日は10数台駐車していて

やはり季節柄のようです。

車から一歩外へ出ると、すぐに沢山の野鳥が賑やかに

迎えてくれました。

 

少し肌寒いぐらいの秋風です。

しかし、真っ青な空から太陽の眩しい光が降り注ぎこみ、

ほどよくブレンドしてくれた暖かさは肌に実に心地よく

爽快な気分です・・・ やっぱり来てよかった!

 

管理棟に続く両脇の道には、何本かのトチノキの大木が

大きな黄葉をつけ、風が吹くたびに一枚二枚とその大葉を

落としています。

 

<花の谷>に入ると、正面にヤマボウシの木が見事な

紅色葉をつけています・・・

 

ふっと西の方を見ると、3人の方が大型望遠レンズを付けた

カメラを、東の方へ向けて覗いています。

何がいるんだろうか?

邪魔をしないようにそっと聞いてみると・・・

 

  *  ムギマキでんねん!  

     カラスザンショウの実を食べにくるんでね~

     麦まく時に現れるんでムギマキ言いまんねん~

 

     ムギマキ?

 

そんな名前の鳥は初めてなので、私も双眼鏡で覗いて見た

ものの、丁度飛び去った後とかで残念でした。

しかし、その後で二羽のメジロが鶯色した美しい衣で、

その赤い実を美味しそうについばんでいたので

しばし見とれていました。

 (* ムギマキが気になって帰宅後、野鳥図鑑で調べたものの

   全く分からず、本名はなんと言う鳥なんだろうか??)

 

森の公園の春夏秋冬の各森をゆっくりと歩いていると

モクレンやコブシ、ケヤキ、オオシマザクラ、サトザクラなどが

美しく黄葉し、見上げる青空のコバルトブルーと対比して

秋の風情を楽しませてくれます。

 

芝生広場で一休みをしていると、一組の老夫婦が手をつなぎ

お互いを労わるようにして散策を楽しんでおられます・・・

ほのぼのとしたいい光景です・・・

 

私は腰の調子をみながら、ゆっくりと長谷山(568.2m)へ

向かってみました。

尾根道を挟んで東側はスギ、ヒノキなど植林された常緑樹林帯、

西側は広葉、落葉の雑木林で、秋はなんと言っても

この西側が美しい景観です。

 

その中でも(名称はいい加減ながら)コナラ、リョウブ、ヤマハゼ、

ハナノキやミズキ、ヤマザクラ、イタヤカエデなど多くの樹木が

紅黄葉で秋の彩をそえています。

 

山頂から少し先の高圧鉄塔(関電・山下線32号)下に出ると

東西に視界が開け、東に茨木、高槻の市街がみえ、生駒山、

金剛山が霞んで見え、手前には北摂霊園が広がっています。

反対側の西には堂屋敷山から六甲山系が見渡せ、

それぞれの尾根に向かって何本もの高圧電線が渡っています。

 

穏やかな小春日和となり、私はしばし浸りこんで

その色づき始めた山々の景観を楽しみました。

 

再び元へ戻り、今度は鉢伏山(604・0m)へ足が向かいました。

森を歩いていると痛みがどこかへ飛んでいってしまうので

不思議です。

 

紅葉したハウチワカエデが美しい~

エノキ、ケヤキ、エドヒガンなどの黄葉や、太陽を浴びた

トサミズキの葉脈がはっきりと透けて見えて美しい・・・

 

樹幹の間から北の遠方に何か光るものが~?

早速 双眼鏡で覗いてみると、能勢・妙見山の特徴ある

  「星嶺」か?

  (* 宗教施設で世界的な建築家・高松伸の設計とか)

太陽に反射して黄金のように輝き、神々しい姿が見えました。

 

ずっと手前下に目をやると、森の中に開けた箕面・森町の

新しい街並みが見えます。

まだ空き地が多いものの建築中の家々も見え、

これからの街づくりなのでしょうね。

 

山頂に着くと・・・

一組の若者がいて、今流行の山ガールと山ボーイといった

お洒落な服装です。

改めて自分の服装を見ると、一昔前の古い山爺スタイルが

なんだか恥ずかしくなりました。 

 

腰を痛めたときに見てもらった近くの医者から・・・

 

  *  もう年ですから~ よくあるパタ~ンですわ!

 

と笑われてしまったものの・・・

それでじっとしていてもボケるばかりですから、

こうして無理せずとも四季折々の箕面の森の散策を

楽しめることは幸せなこと・・・ まさに私の癒しの森です。

 もう立冬なんですね。

'13  11/7
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