箕面の森の小さなできごと&四季の風景 *みのおハイキングガイド 

明治の森・箕面国定公園の散策日誌から
みのおの山々を歩き始めて三千余回、季節の小さな風景を綴ってます 頑爺<肇&K>

関空島をみる!

2020-08-26 | *編集・秋/11月

箕面の森から関空島をみる・・・!

 教学の森から六箇山へ向かう途中に 「海の見える丘」 があります。

私はここでいつも一休みをしながら回りのバードウオッチングを楽しんで

います。

 

そしてついでに・・・? 

遠望できる大阪湾を眺めると、海がキラキラと輝いてきれいに見えます。

赤い大きな南港大橋の先には何隻かの大型コンテナ船が見えます。

その前には小さな漁船も見てとることができます。

 

ず~と手前のほうには大阪国際空港の滑走路が見えます。

この場所からゆっくりと約15分程のぼると六箇山頂(395.8m)に着き、

更に上方からの景色を眺める事ができます。

 

私はこの東裏山からゴルフ場の横を下って散策路にでると しばらくして

急に開けた所に出ます。

ここが 「あおぞら展望台」 です・・・ 

  (手書き看板がかかっていました。)

と 言っても行政が整備した物ではなく、民間の専門学校生? が 

手作りで伐採、整備したそうで (詳しくは知りませんが・・) 簡素なもの

ですが・・・

しかし、その景観には感嘆するものがあります。

 

ここから少し下ってハート広場へ向かう道沿いにも手作りの 

「わくわく展望台」 があり、ここも同じ人たちが作ったようです。

手作り看板が掲げられ、共に素晴らしい景観を楽しむ事ができます。

 

「あおぞら展望台」 はその名の如く上方は雲ひとつない秋の青空が

広がり、東方面には高槻、茨木、生駒山、奈良の山々・・・

前方の南には大阪市内が一望でき、ビジネスビル群が林立しています。

丸い大阪ドームの屋根が太陽に反射していつも光って見えます。

西方面には伊丹、西宮ハーバー、神戸港、六甲山・・・が見えます。

それは、まさに180度全開の大パノラマの絶景と言えます。

 

今日、私はいつもバードウオッチングで使っている10倍の小さな双眼鏡

東から西に向かって眺めていました。

今日は空気の澄んだ快晴のお天気です。

大阪湾を見ていると急にあのりんくうたうんの関空ゲートタワーホテルの

特徴あるビルが見えました・・・

さらに、その前から北に伸びる長い連絡橋をたどって行くと・・・

 

   見えた!

ここから初めて見る関空島です。

いつもはうっすらと霧がかかっていたり,かすんでいて見ることができ

ませんでしたが、やっと見つけました。

10倍の双眼鏡でもたいした物です。

ちなみに裸眼で見てみても何となくその存在が分かりましたが・・・

 

箕面の森の中から、手前に見える大阪国際空港、前方の関西国際空港、

それによく見えませんでしたが神戸港の沖合いには神戸空港が見える

はずです。

関西の三大空港がここから見渡せるのにも感激ですが、なにか田舎者

近未来の姿を先取りして上から眺めているような変な感覚にも陥り

ましたが・・・ 

 

それにしてもここからの眺めは飛行機ファンの方々にはお薦めですよ・・・

伊丹の空港に発着する飛行機を全て見渡せるからです。

時間帯にもよりますが先日私はいつも着陸態勢に入る南東方面の奈良

山並みにライトをつけた三機の待機中の飛行機を見ました。

順番待ちでしょうが、ゆっくりと 880万人都市大阪 の上空を低空で

続けて降りてくる姿に・・・ 一瞬、 大丈夫かな? と 不安を覚える

ぐらいでした。

 

一方、滑走路から北西へ向かって次々と飛行機が飛び立っていきます。

小型のプライベートジェット機から 何百人の乗客を乗せた数万トン重量

大型ジャンボ機もゆっくりと上昇していきます。

 

遠くに見える関西国際空港からも、神戸空港からも同じように飛び立って

いる事を思うと・・・

森の中からそれを見ている私は再び何か? 異次元の世界にいるような

感覚に陥ってしまいました。

 

かつて若かりし頃の私も あそこからヨーロッパ大陸へ、東南アジアへ、

アメリカ大陸へと飛び立っていた頃が、懐かしく思い起こされました・・・

 

 

双眼鏡から目を離して、私の座っている目の前にふっと目をやると・・・

木の切り株の端に小さな 赤とんぼ が羽根を休ませていました。

赤とんぼなんて久しぶりに見ました。

 

里の稲田に最近 赤とんぼが少なくなった・・・ と 先日、環境問題の

TV報道番組を見たところです。

こんな森の中で 赤とんぼを見るのも不思議な感覚です。

やがて私に見つめられてますます赤くなったトンボ?  は一休みを

終えて青空へ向かって飛んでいきました。

 

その前方からはハイテクノロジーの巨大コンピューターマシンが轟音と

黒い排気ガスを撒き散らしながら空へ向かって飛び立っていきました。

同じ空を飛ぶにしても・・・

自然破壊の進む地球と 進化し続ける人間の機械化文明は、果たして

これからも共存していけるのでしょうか・・・?

 

 

しばらくして私の座っている上方から賑やかな感嘆の声が聞こえて・・・

ふっと私は我に帰りました。

5人ほどの高年グループの方々でした。

私は中の女性お二人に木蔭の一等場所を譲り・・・どうぞごゆっくり・・・

お先に! 

ありがとうございます・・・気をつけて・・・ などと言葉を交わしてそこを

立ちました。

 

箕面の森から関空島を眺められるのは空気の澄んだ快晴の日にしか

私の双眼鏡では見ることができませんので 今日はラッキー!でした。

何か得をしたような気分で いつもと少し違う感覚の森の散策を楽しむ

事ができました。

'13  11/14
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