箕面・聖天の森からみる鷹渡り!
ここしばらくは箕面駅前から西江寺の裏山を上り、
聖天の森の展望台へ通いました。
毎年恒例となった大自然の一大ショウ・鷹渡りを見るのが目的です。
(* 写真をクリックすると拡大へ)
(1) 今日は風が強い日です。
展望台に着くと同年輩の方が双眼鏡を持って一人で東の空を
見上げていました・・・
「まだですか?」
「まだですね! もう少しかな?
退職して5年、いつもここへ来てデータ取ってるが、
いつも9月27,28,29日頃ですわ!」
しばし鷹の話しをしました。
(2) 今日の展望台はすでに多くの人々で埋まっています。
大型の望遠レンズをつけたカメラマンやハイカーらでいっぱい!
「あっ ハチクマや! ノスリか? サシバか? あそこあそこや!」
見れば数十羽の鷹類が集団で輪になって上昇していく・・・鷹渡りだ!
やがてジェット気流に乗ったのか?
すごいスピードで西の空へ消えていく・・・
それらが幾度となく大小繰り広げられていく・・・
まさに大自然の一大ショウだ。
私のデジカメではそんな光景や感動は上手く写せないないのが
歯がゆい。
鷹渡り
ハチクマ
サシバ
ハイタカ
ノスリ
(3) 今日は昼過ぎに出かけました。
展望台は相変わらず盛況だが、今日は少し少ないと言う。
と言うのも、昨日北から長野県の諏訪湖上空を通過したのが
200~300羽ぐらいで、一夜明けて伊良湖岬からこの箕面を通過
するからその数が事前に分かるのだと言う。
インターネットで皆さん事前に情報を収集されているのには驚いた。
ちなみに先日来た25日は600~800羽と多かったとのことで
ラッキーだったのだ。
今日は群れでなく、一羽一羽ごとに上昇気流に乗り揚がっていく姿が
垣間見える。
そして今度はジェット気流をつかまえたのか、すぐにすごいスピードで西の
西宮・甲山上空へと飛んで行き、あっという間に見えなくなる。
その後、四国、九州、沖縄から東南アジアへの長い旅が続くのだ。
しばし皆さんとの話しに加えさせていただく・・・面白い話しを沢山聞いた。
長年この鷹渡りを撮り続けている方々のこだわりと博学ぶりには驚きます。
(4) 今日も展望台から空を見上げました。
人は少なくなったが、それでも10数人の方が見上げています。
今日は初めて見に来たという方がいて、ベテランの方々が説明して
いるのを、私も興味深く聞いて勉強になりました。
猛禽類の鷹類(ハチクマ、サシバ、ノスリ、ハイタカなど等)は本来別々に
過ごし、集団で過ごす事はありえない鳥だが、この時期だけは集団で
協力して南の島へ帰るのだと言う。
そしてまた春には日本に渡ってきて子育てをし、また寒くなるこの秋の
初めにその育った家族を連れて南へ帰るのだとか・・・
この自然の営みには崇高な畏敬の念をおぼえます。
ここで俳句を詠んでいる方々がおられました。
もう上空には秋の雲が漂っています・・・
鷹たちが南の島へ渡っていく鷹渡りが終わると、
いよいよ箕面の森も秋の始まりです。
そして紅葉の季節へと移っていきます・・・