森は秋への衣替え!
今日(13日)は体育の日ですね・・・
その為でもないのでしょうが、里山を歩いていると、ランニング姿で
ジョギングをしている方が多く見られました。
新稲(にいな)の里の牛舎の前には、一面のコスモス畑が広がり、
色とりどりのコスモスが秋風に揺れてきれいです・・・
抜けるような青空の色と、コスモスの色が対比して、それは美しい光景
です。
その隣の畑では、小学生達が親子共々土と格闘しながら、
サツマイモ堀りを楽しんでいます・・・
サツマイモが好物の私としては、ちょっと羨ましい光景です (笑)
と言っても終戦直後のその昔は、みんな食べる物がなく、日々
サツマイモだった懐かしさだけなのかもしれませんが・・・
そう言えば、あの葉の下の茎までもよく食べていた事を思い出します。
ちょっと古いですね・・・ (笑) 今はいい時代です。
やがて稲刈りをしている所に出ました・・・
見ると家族総出といった感じで、幼い子供たちも手伝っています・・・
そう言えば、この田んぼはこの5月だったか、田植えの時期にも総出で
稲の苗を植えていた事を思い出します・・・
私は懐かしく、しばし見学させてもらいましたが・・・ それ以来、ここを
通るたびに何となく稲の成長を気にしてきました・・・
そして今日はその刈り入れの日なのですね・・・
今年も豊作のようです
私も他人事ながら、嬉しい気持ちで刈り入れ作業をしばし見ていま
した。
今日は平和台の住宅地の裏から森へ入ります・・・
クヌギ、コナラ、カシワ、アベマキなど、ドングリのなる木が沢山あり、
山道にもいっぱいドングリが落ちてきています・・・
どうやら今年も森の木の実も豊作のようで、動物達も一安心です?
ブ~ン ブ~ン
あれ!
頭上を見ると一匹のスズメバチが飛んでいます・・・ どうやら私への
偵察のようです・・・
丁度、今朝のTVニュースでマツタケ狩りの男性が一人、スズメバチの
大群に襲われて死亡・・・なんて! 物騒な報道をしていましたから
緊張しました・・・ ここは静かに後退です・・・
やがて、こいつは敵ではなさそうだ!・・・ と判断したのか?
遠ざかっていったので、 ホッ! とため息です。
今の時期、森には繁殖期の生きものが多くいて注意が必要・・・
との事。
スズメバチへの防衛策としては、
(1) 黒い服を避ける・・・ 熊やクマタカなどが巣を襲うので、黒い
天敵と間違われる
(2) 臭い・・・香水などをつけない・・・ 攻撃フェロモンが刺激されて、
敵がやってきたと感ずるとか
(3) 巣に近づかないのは勿論の事だが、大声やざわめきなど音を
出さない
(4) 帽子やステッキなどで振り払ったり、追い払わない・・・ 攻撃され
たと思い、逆に襲ってくるとか・・・
とにかく見つけたら静かにしゃがみ込み、じっとしている、そして徐々に
遠ざかるのみ・・・ と、TVでは解説していました。
そんな事を思い出しながら歩いていくと・・・
* こんにちわ!
不意に、下のほうから駆け上がったきた一人の女性に声を掛けられて
ビックリ!
振り返ると、あっと言うまにもう上のほうへ駆け上がっていきました・・・
野山を駆け走るスポーツを何と言う名称で呼ぶのか知りませんが・・・
体にフィットしたウエアに黒いスパッツスタイル、腰にピンクの水筒入
れ、白いスポーツシューズ・・・ ポニーテールの黒髪が可愛い・・・
モデルさんのように美しい人だったな・・・
一瞬の交差にしてはよく覚えているものです (笑)
過ぎ去った後にはいい香り・・・ 高級そうな香水です。
しかし、一瞬! あの人、大丈夫かな? と、思いました・・・
それは、今まさに注意! と思っていた悪条件をみんな満たしている
からでした・・・ 黒い衣服に黒髪、香水、走るざわめき・・・ 動作です。
心配になりましたが、それでなくとも遅いドンカメの私が、ひょいひょい
と山道を走り回るウサギさんを追いかけられるわけもなく (笑)
ただスズメバチに襲われないように無事を願うのみです。
それにしても山を走る人々は、どんな肺活量をしているのかと、いつも
驚いてしまいます。
山の中腹から振り返ると、木立の間から箕面、豊中、大阪市街が一望
に見渡すことが出来ます。
深呼吸をすると、肺の中に少し冷たい秋の空気が入り気持ちが
いい・・・
東側の山道には、ススキの穂が風に揺られて、秋の風情を与えて
くれます・・・
「お好きな服は・・・?」
何のこと・・・?
(お)オミナエシ、
(す)ススキ、
(き)キキョウ、
(な)ナデシコ、
(ふ)フジバカマ、
(く)クズ、
(は)ハギ・・・ と、秋の七草ですね・・・
そんな草花を探しながら歩くのも愉しみの一つです。
「憩いの丘」から六箇山方面に向かい、途中から「水沢コース」へ
左折し、水沢の谷へ入りました・・・
夏とは違う、もう秋の鳥たちが盛んにさえずっていますが、いつもの
如く名前と鳴き声が一致しなく中々覚えられませんが・・・
ヤマガラ、シジュウガラ、メジロ、コゲラ、いつものヒヨドリ、アトリ・・・?
このぐらいでやめておきます・・・ (笑)
この谷にはイロハモミジの木が沢山ありますが、一般の方はまず
来ませんから、いつも殆ど一人でモミジ狩りを楽しんでいる所です・・・
まだまだ葉は真緑です・・・しかし、ヤマモミジなのか? 違う種類なの
か?
一部で薄紅葉が見られます。
今年はいつ頃、あの見事な鮮やかな紅色に染まる紅葉が見られる
事でしょうか?
細い山道を上り下りしていると、時折きれいな色の枯れ葉が落ちて
います・・・
今はクモも繁殖の時期で、いたるところに巣を設け、網を張って狩り
していますが、そのクモの巣にきれいな枯れ葉が何枚か引っかかって
いて、その葉が宙に浮いているように見えます。
クモにとっては迷惑な話ですが、その幻想的なスパイダーアートには
見とれてしまいます・・・
まさに、こんな自然の芸術を楽しめるのも、秋の森の醍醐味です・・・
何年か前の晩秋の日に、ここでハーモニカを吹いていました・・・
吹きおわった時に、上空で強い風が吹いたようで、木立が揺れたかと
思ったら鳥(アトリと思うが・・・)の大群が一斉に飛び立ちました・・・
あっという間もなく、上空から大量の枯れ葉が頭上に降り注ぎ、
見る間に埋もれたデッドリーフマンになっていました (笑)
私は、ハーモニカ演奏に対する、森の拍手喝采! と、後でいいように
思いましたが・・・ (笑)
その一気に落葉する姿はまるで森のシャワーのようでした・・・
すると森が開けたように、明るくなっていた事を思い出しました・・・
季節の移り変わりを肌で感じます。
帰り道・・・
あのきれいなうさぎさんは大丈夫だったかな・・・?
つい、ふくよかな後姿を思い出してしまいました・・・
私の頭も心も浮世離れせず、どうやら人並みに正常なようです・・・?
(笑)
08-10-13 (完)